たんたん温泉・福寿の湯
銭湯 - 兵庫県 豊岡市
銭湯 - 兵庫県 豊岡市
庭造りは中盤に差し掛かり、今日は仕事上がりに材料をを取りに戻らなければならない。となれば地元のスーパーで寿司やあら汁を買い込み道端で食べる。一度も冷凍されてない、素晴らしい鮮度だ。なんでも店長が釣ったものが並んでいるのだとか。職人の手ではないので鱗がついていることがあるがそれも魅力のうちだ。口許についていた鱗を払うと、風に舞う花びらにまぎれて消えた。
早く帰りたい気持ちもあるが、風がたんたん温泉へ向いているから行かない手はない。というか車を停めているこの道自体たんたん温泉へ続いている。
日替わり湯は向かって左側、石組水風呂の方だ。サウナへ入り、常連客に挨拶をする。そのくらいには出入りしているのである。
話題は阪神や、メジャーへ行った某投手、そして選挙結果についてだ。本来私はあまり人と関わろうとしない性質だが、たんたん温泉と福寿の水が思想を裏返すのだ。それがまた心地よく、それは故郷を持たぬ身の人間こそ強く感じられるものだった。
2セット目はタイミングの関係で私ひとりのサウナである。この時間帯は常連客が多く、またその常連があまり外気浴をしないので、非常に珍しい光景だ。これから2時間半駆けなければならない私に、豊岡の地が話のネタをくれたのだ。だからこそ、今こうして睡眠時間を削っているのである。
常連客と脱衣場で別れ、外に出る頃には暗くなっていた。電灯のない道を、故郷でもない場所に向けて走り去る。
前進する動きが鈍いように感じたのは、向かい風だったからだろうか。
「口許についていた鱗を払うと、風に舞う花びらにまぎれて消えた」この一文で不整脈(ときめき)起こしそうでした♥
ありがトントゥです♥️ 循環器科の受診をお勧め致します💕
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