玉光湯 ひじりのね 伏見店
温浴施設 - 京都府 京都市
温浴施設 - 京都府 京都市
冬の寒波はどこへやら。梢が春の訪れに胸を膨らませる頃、私はととのわぬ祟神大魔縁としてひじりのねへ顕現した。急遽猟犬を飼うために土地を購入し、ツリーハウスを建設しはや2ヶ月半。サウナに行く余裕すらあらず、その身を魔道に堕とすことは容易いものであった。
前回の投稿より今日まで、サウナイキタイで投稿した皆様、御怨み申し上げます。水曜サ活をした皆様、お呪い致します。
人の形をとりながらも中身は祟りで充ちる。オートロウリュを前に満員であった最上段は私が入ると途端に人気はなくなった。もちろん一回のオートロウリュ程度で鎮まるものではない。フィンランド式サウナに魔縁が結ばれ、誰もがここに近付けぬ。再びのオートロウリュでも荒御霊は鎮まることを知らない。祟りによるものか、露天風呂の電球は光を失い、より良い環境に造り変えてしまった。まさに魔窟である!!
祟神は湯に浸かり、岩にもたれ、目を閉じる。
心の臓の働きは、いつだったかの鼓動によく似ている。それは北海道を自動二輪で旅し、その最果てを見たときか──幼き頃、熊本は阿蘇の大観望で、何処までも遠くを見つめていたときか。
祟神とは丁重に祀り上げれば強力な守護神となる。ひじりのねの食堂「花づかし」へ招待し、供物として天ぷらそばを献上する。
祟神のまなざしは、少年のそれであったという。
本当にお疲れ様です!久々のサウナは染みるでしょう!
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