金閣寺湯
銭湯 - 京都府 京都市
銭湯 - 京都府 京都市
年末より今に至るまで、私はとある理由により山道を開拓し、ツリーハウスを建設している。工期は急くものであり、ととのえぬ大御神である私には満月の後光がさしていた。こんな日には勿論金閣寺湯を選ぶより他はない。450円を券売機に放り込み、ああいざサウナ......。
やはり高温のサウナは私のよこしまなる力を解してくれる。深い水風呂より露天へ至る。昔ながらの銭湯のなかで、この露天があることが嬉しい。しかしいつも人気はない。この金閣寺湯では温泉を汲んできて我々に提供しているのに何故だろうか。
2周目に入ると、露天と比べて盛況であるサウナ内。空いてるところは一段目のストーブ付近。
座るとどうだろう。2段目より暑いではないか。金閣寺湯のサウナはテレビ以外の余計な情報は一切ない。そしてここならそのテレビすら見えない。この拙文をここまで読んで下さった皆様、パライソはここにあります。ストーブに炙られる脚であるが、常々頭部と脚部の温度差を気にしていた私にはシンメトリカルに心地が好い。
3周目に入ると、人はおらず2段目も空いている。しかしストーブが近う寄れ、と仰るので私はへへぇ、とへりくだる。
長く水風呂に入った理由は外気浴の後、金閣寺湯の静かな露天風呂を味わうためだ。露天風呂は掛け流しではなく底面より沸き上がるこだわりの方式であるため、少しの音も聞こえない。贅沢を享受するには音もなく進水するのが礼儀である。
沸き上げ方式であるが些か波が強いように感じる。それは波ではなかった。
ととのいが、底から湧いてきていたのだ。
私は幼少の頃より転校を繰り返していたため、故郷というものがない。そういった理由でこのサウナイキタイでもホームサウナを設定する気はない。しかしそれでも、ここが故郷であったなら、悪くはないだろう。
追伸
ツイッターでツイートを始めました。ツイートを見ながらサ活投稿を見ていただければ、より写実的にサ活をお届けできるでしょう。何卒宜しくお願い致します。
あけおめです! 今年も山吹さんのエッヂの効いたサ活楽しみにしております。
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