太平湯
銭湯 - 東京都 大田区
銭湯 - 東京都 大田区
銭湯巡礼大田区第60番 太平湯
10月は夜勤が多くてあまり行けそうにない。行ける時に行っておこう。
土曜の20時20分。夜なので破風の見事な堂々たる佇まいは見えないが、この入口はもしかして番台じゃないのか?銭湯のれんをくぐると下駄箱が左右に分かれている。間違いない、昭和懐かしの番台型銭湯だ。番台のご主人に回数券を渡して冊子にスタンプを頂く。するとご主人「今日からスタンプ2個押せますがどうしますか?」そうか、10月からスタンプ倍増キャンペーンが始まったのだ。ならばと手拭い用のスタンプも押して頂く。
脱衣所から浴室に至るまでの雰囲気、川崎のどこかの銭湯に似ているな。どこだっけ?貝塚の吉の湯だったか?浴室に入ると4人の子どもたちと父親が並んで体を洗っている。私も父親に連れられて兄弟3人で銭湯に行ったものだったな。銭湯にあったインベーダーゲームがやりたくてしょうがなかったなぁ。
浴室の正面には細かい区切られた湯船が並んでいる。麦飯石湯、電気風呂、岩盤泉、マッサージ風呂など小さいながらも湯船は豊富だ。麦飯石について民明書房刊的な説明書きもある。太平湯にあるスチームサウナは無料だが水風呂はない。サ室に入るとL字型で定員は3人。サ室用では無さそうな−30℃〜50℃の目盛がある温度計は48℃を指している。サ室扉外上部の温度計は43℃を指している。時計類はないが、通気口のような丸い突起がある。
50℃以下だって?そんなわけないだろう。麦飯石の湯で下茹でしたとはいえ、5分でお腹一杯だ。約4分毎に30秒のフィーバータイムがやってくるのでサ室内はずっと熱い。似たようなスチームサ室に蒲田の大正湯があるが、こちらの方が圧倒的に熱い。水風呂がないので立ちシャワーを1分ほど浴びて脱衣所へ。脱衣所のベンチに座ってボーっとしていると、サ室の上に非常食などの災対品と並んで緑色の「森林浴発生器」がある。ん?あれはどこかで見たことあるぞ!そうだ!愛でたいでやっていた寺島浴場にあったのと同じヤツだ!サ室内の丸い突起物は吹出口だったのか。だが、サ室内に森の香りはしなかったので壊れているのだろうか。
水シャワーを浴びて休憩していると、体内部の熱とシャワーで冷やされた体表面の冷たさとがせめぎ合っているのを感じる。昨日のサウセンでは表面の冷たさが内部の熱に押し勝ってクールダウンできたが、ここでは逆に体内部の熱が押し勝ってしまい、額から汗が滲んでくる。ボディブローのように低温で蒸された体内部の熱はそう簡単にはクールダウンできない。結局、1セット目の熱が最後まで抜けなかった。
おそらくはプレジよりも熱いここのスチームならやっぱり水風呂が欲しくなる。
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