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サウナサン

カプセルホテル - 長崎県佐世保市

じむ兄

2023.02.19

42回目の訪問

私たちが大好きなサウナサンの落ち着く感覚には、言葉にするのが難しい「あの香り」なるものがあるんじゃないかと思ってます。
「プルースト効果」
人間の五感の中でも、「嗅覚」は特に記憶と強く結びつくそうです。
宇多田は「最後のキスはタバコのflavorがした」と言うし、最近では瑛人がドルガバの香水で昔の彼女を思い出してますし、身近な感覚だと思います。

サウナサンの、特にサウナ室の「香り」において大きな貢献をされてきた松村さんがこの度ご退職されるとのことで、急遽佐世保へぶっ飛びました。

それにしても、先日ぎっくり腰を患われていただけに、タオルを振っていただけるとは思っておりませんでした。
松村さんと山浦さんのペアです。
日曜の21時とあって、サ室内には１０人ちょっと。
ドア正面の席で、上段に向けて振ったタオルの返しでふわっと飛んでくる優しい熱波を受けるのが私の定番ポジションであり、大好物。

アロマは「シソ」
スッキリして爽やかな、気分が前を向くような香り。今年度の自家製アロマの中で最も感動したものだったので、最後に味わえて感無量です。
おそらく初めて受けに来たであろう県外サウナー？の方々も、感動して吐息が漏れてます。
「あ〜わかる。わかるよ、声出るよね。これ。でもさ、特別よ、今日。」と心の中でお声かけしてました。
そして、まさかの２回目のロウリュの際には十八番である「スターアニス」を使用。
これぞまさしく「松村さんの香り」ですし、私が初めて熱波を受けた時の記憶に残る香り。
後に「やっぱり最後はスターアニスで」とご自身で仰っていたように、特別な香りだったなあと思いを馳せながら最後の拍手まで蒸気をいただくことができました。

しんみりしながら熱波を受ける私の心境とは裏腹に、あくまでもいつも通りに始めて、いつも通りに終えた「最後のアウフグース」
直後に水風呂に入ることよりも、排水溝の詰まりを取ることを優先していたところも含めて、あくまでもお客様のために汗をかかれているかっこよさを目の当たりにして、寂しさはありますけど、これからの挑戦を応援していきたいなあと改めて感じました。

レディースデー直前で残念な思いをされている姉さん方が多いかと思いますが、どこかからうっすらと香るアロマの香りから、記憶を辿って味わっていただきたいです。
そんな皆さんの思いも（勝手に）代表して「最後のアウフグース」を頂いてまいりましたので、ご報告いたしました。

1年ちょっとしか通えていない身で言うのも野暮ですけど…
10年間本当にお疲れ様でした！
ありがとうございました！