Niihaman Ulkoilumaja
温浴施設 -
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フィンランド最初のサウナはSauna Konkeliのサウナセレモニーを受けると決めていた。Sauna Konkeliはタンペレを拠点にサウナガイドやアクティビティを提供するJuhaとMattiの二人組によるサウナユニット。彼らは自転車(=Konkeli)に乗ってフィンランドサウナを周る中で、各地でサウナに宿る精神を目の当たりにしてきたという。今回フィンランドのサウナを巡る前に、そもそもフィンランドの人々にとってのサウナはどのような存在なのか、どんな精神の元大切な文化としてこれまで続いてきたのかを知りたく、最初のサウナとして選択した。
ホテルに到着したのはまだ朝の7時台。アーリーチェックインをお願いしたらすんなりOKしてもらえて、早々に部屋へ。とりあえず近くのカフェを探して朝ごはん。簡単な朝食ビュッフェで、自分でサンドイッチを作って食べるスタイルだ。お腹を満たしてちょっとゴロゴロしていたら約束の10:30近くに。ロビーでピックアップしてもらい、そのまま車で東の方面へ約20分。あっという間にあたり一面雪景色。森の中に2つの小屋が見えてきた。どうやらここが本日の目的地Niihaman Ulkoilumajaのようだ。
一つはカフェ、もう一つがサウナになっており、到着当時薪ストーブに火はついているものの、まだまだ温まりきっていない。マッティがサウナの準備をしている間、ユハと一緒に凍った湖を囲むように生い茂る森をぐるっと1周約2キロ、40分ほどかけてゆっくり散歩。散歩中はサウナの歴史や彼らが自転車旅でどんなことを学んだのか教えてもらった。
サウナが楽しめるのは自然あってこそ。そして火、水、土、風などの自然にはそれぞれスピリットがいると信じられてきた。サウナを作る時にはその地に一度テントを張って泊まってみて、翌朝どう感じるか、スピリットが良しとしてくれるか確認をすることもあるという。
またサウナはフィンランド人にとって生と死の象徴だという。かつてはサウナが唯一の温かい場所であり煤によるウイルスの繁殖も少ないサウナが出産の場とされていた。ユハのお母さんはまさにサウナで産まれた世代だそうだ。また亡くなった際にもサウナで故人とお別れをするという。そんな生と死をサウナセレモニーを通じて体感するというのが、今日の趣旨のようだ。
森の中はかなりの深さの雪が積もり、時折足を取られることもあった。しかし場所によっては苔に覆われた場所や雷で木が折れている場所、キツツキが突いた跡など森の中でも様々な発見がある。こうして歩いているだけでも面白いし、植物の種類も日本とは異なるので、様々な発見がある。
歩いた距離 2km
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