のざらし

2022.04.21

1回目の訪問

年度初めの忙しさも峠を越え、「木曜日中にサウナを楽しむ」という日常を今日ようやく取り戻すことができた。4月はコンスタントなサ活をサボっていたこともあり、ととのいの感覚が薄れてきたような気もするので、今回はガッツリとサウナを堪能できる施設にロックオン。新規開拓をしたい気持ちもあり、これまであまり足を伸ばしていなかった中央線沿線の雄、なごみの湯へとお邪魔してきた。

荻窪駅西口を出てすぐのロケーション。街中に突如として現れるなごみの湯だが、館内に入れば街の喧騒は遠ざかり、静かで穏やかな雰囲気が漂う。受付でフェイスタオルとバスタオル、そして館内着の入ったバッグをもらい、4階の浴室フロアに上がる。脱衣をしながら銭湯特有のあの「お風呂の香り」を吸い込むと、久々のサウナに心が躍る。

浴室には浴槽がたくさんあり、42度のあつ湯、ジェットバス、高濃度炭酸泉(温度見るの忘れた)のほか、露天には40度弱の温泉まである。洗体を済ませてあつ湯→炭酸泉でしっかり汗腺を開いて、準備万端になったところでサウナへと向かった。

なごみの湯のサウナはボナ・ロッキー・スチームの3種類。その中でも僕が特に気に入ったのが室温90℃ほどのボナサウナだった。
10人ほどが入れる2段のサ室の壁にはメープルのウィスクがかかっているのだが、普段サウナーがお目にかかる白樺とはまた違った、しかし不思議と落ち着く香りがサ室に漂う。壁の裏からはこまめにロウリュらしき音が聞こえ、そこから30秒後くらいにはほどよい熱さの空気が天井から降りてくる。サ室の雰囲気も仄暗くてムーディなのだが、唯一かかっているテレビから流れてくるのが気が滅入るようなニュースばかりで、それがなければ完璧なのになぁと思ったり。

※ロッキーの感想も……と言いたいところなのだが、ボナの温度感が好きすぎて実は1回しか入らなかったので悪しからず。

浴室内にはそこかしこにプラ椅子が置いてあるのだが、なごみの湯のいちばんの売りはきっと露天の外気浴スペースだと思われる。ベランダ状になっているスペースにデッキチェアがずらっと並ぶ様は壮観。ほどよく風もまわり、サウナ後に横たわると空を飛ぶ心地になれる。

ちなみに水風呂は16度ほどで、サイズもかなり大きめなので熱された体をきっちり冷やせる。ただし唯一、ボナサウナ・外気浴スペースと水風呂の導線が悪く、ボナを出てから水風呂に行くのを迷うレベルなのが残念。他がいいだけに、これだけはなんとかならないかなぁ……

最後にやや注文を付けたが、館内の過ごしやすさを含め、利用客に対する配慮は行き届いていた。エリア的に縁が薄いが、中央線方面に用事があるときには是非再訪したい。

  • サウナ温度 92℃
  • 水風呂温度 15.9℃
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