SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE / スイデンテラス
ホテル・旅館 - 山形県 鶴岡市 宿泊者限定
ホテル・旅館 - 山形県 鶴岡市 宿泊者限定
【サ旅2024 新潟・山形・福島】
3泊4日の今回の旅、2日目の宿はこちら。山形で一つ、行くべきサウナはと考えたら、ここしか思いつかない。スケジュールを前倒しして16時頃到着。山々と水田の広がる土地に、突然モダンな建物が現れる。中に入ると、ガラスと木材を中心に作られた整った室内に圧倒される。おしゃれすぎる。
明るいうちに夕焼けの中でサウナに入りたいが、食事をしてからでは真っ暗になってしまうと思い、相方には風呂だけということで許可を得て、食事前にまず大浴場へ。男性は月白の湯。
洗体して、早速露天スペースへ。曲線が美しい水風呂とあつ湯の浴槽がくっついており、その先には「スイデン」。時期的に収穫が終わっていたからか、言葉を選ばずに言えば沼と草と池、なのだが、田舎出身の日本人だからなのか、なんとなくノスタルジーを感じる美しい水田風景に見えてくる。
サ室を覗いたら、やはり風呂だけというわけにはいかず、サ室に入ってしまう。大きな窓から外の景色が見え、その手前にはセルフロウリュ可能なストーブと、L字2段の座面+ストーブ横の椅子。ひとまず上段に座る。温度は85度くらい。ロウリュをすれば、ゆったりと熱気が下りてきて、汗が吹き出す。しっかり蒸されてから再度露天スペースに戻り水風呂へ。17℃くらいか、1分くらいぎゅっとクールダウンされてから休憩へ。
夕陽の指す奥の壁際のベンチに座る。冷えた体に夕陽の柔らかい暖かさが優しい。空はまだ明るく夕焼けまではまだ少し時間がかかりそう。トンボがたくさん自由に飛び、日向ぼっこをしにたくさんのトンボが夕陽に照らされた浴室の壁に止まりに来る。
子どもの頃、トンボが舞う空に静かに手を上げて指を一本立てると、とまり木のようにトンボが指に止まってくれる、というのをよくやっていたが、今日は止まってくれなかった。雲一つなく茜に染まっていく空と、水田風景、夕陽、トンボ・・・そんな昔の時間を思い出させてくれるととのいタイムがあるんだなぁ。
結局、2セットにとどめて、退出。相方には、「夕日が沈むのに時間がかかった」なんて訳のわからない理由で許してもらった。
鶴岡駅前で食事後、今度は夜の帳が降りたサウナと外気浴を堪能。夕刻のサウナと違って、外の景色はほとんど見えないが、代わりに夜空にはたくさんの星がまたたいている。施設の外からの音はほとんど聞こえず、浴槽に流れる水の音くらいしか聞こえない。そんな無音の世界で、サ室から漏れる薄明かりでかろうじて見える水田、そして何か動くものが見えるのだがそこは気にせず(おそらく鴨)、静かにととのう。
明るくても暗くても、他にはない独特な時間を過ごせる場所である。
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