改良湯
銭湯 - 東京都 渋谷区
銭湯 - 東京都 渋谷区
旧日本陸軍。
炎鵬ばりの勢いあるサウナ室と冷却感あるの水風呂をサクッと。
休憩中。
今日のBGMは、KYOTO JAZZ MASSIVEなんかが流れていて、
もうこりゃ銭湯じゃなくてクラブ(←おしゃれな方)なのかと思ってた。
着替えてるメンズたちは、細身×モノトーン服な感じで、
「ええ、ボク、Suchmosとか好きです、はい」みたいなそんな感じ。
自分の場違い感にさいなまれていたところ、
丸坊主の屈強な肉体の60代ほどの男性が水風呂で真一文字に浮いてた。
その姿、潔さのカタマリであった。
脱衣場でもお見かけする。
見るところ、建設作業場で見かけるニッカボッカ風のスボン。
埃にまみれており、本日の労働のあとを感じさせる。
長めのハイソックス(おそらく汗臭さがすごい)を膝までキュッとあげて、
上半身はフィッシングベスト風のポケットが無数にあるものを羽織る。
最後にキュッと帽子を目深にかぶり、それが軍帽をかぶり引き締めた軍人のよう。
周囲にいる細身Suchmos系メンズと、
その旧日本陸軍のような精悍な大和男児とのコントラスト。
このタイムスリップしたかのような人間曼荼羅が銭湯サウナの醍醐味だな。
そのあと、道を歩く。
渋谷駅近くで深夜の道路工事。
交通整理のおじさん、現場作業員さんたちが汗垂らしながら作業。
夜遅くホントご苦労さまです。
そこへ乗り付けたタクシー。
またもやSuchmos系男子が、酒で酔わせた感じの女の子をタクシーから引き出す。
女の子「ここどこなの、、、?」
Suchmos系男子「うぅん、おれもわかんない、、、」
男の手は、女の腰を押しながら
「わかんない」といいながらも
確実に強く、円山町・道玄坂方面にブレないベクトルを向けていた。
おしゃれと英霊と労働と煩悩とが交差する秋の夜。
明日もサウナに入りたい。
男
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