こんだ薬師温泉ぬくもりの郷
温浴施設 - 兵庫県 篠山市
温浴施設 - 兵庫県 篠山市
そろそろ必要だろうと
持参したポンチョを被り
露天の東屋にてごろりと寝転ぶ
持ってきて正解だった
何を考えるでもなく
過ごしているうちに
手足の先が冷たいのに気付く
時計を見るといつの間にか
10数分が過ぎていた
ポンチョを脱いで
真っ直ぐサ室へ向かう
乾燥してさらさらとしていた肌が
手足の冷えが消える頃には
汗でしっとりと湿り気を帯び
両腕の内側やふくらはぎなど
比較的肌の柔らかな部分に
赤く斑にあまみが現れる
程よいところで
地下水を使った水風呂へ
冷やし過ぎないよう短めに
けどしっかりと身体を沈める
そして身体の水分を拭い露天へ向かう
掛け流された湯に濡れて
張り付いたたくさんの紅葉の葉が
色を濃くして
東屋に向かう階段を彩る
『紅葉の錦 神のまにまに』
そんな和歌を思い出しながら
ポンチョに袖を通し
そして無防備に身体を横たえて過ごす
私自身が
自然界の八百万の神の前に
差し出されたかのように
これを4回繰り返した
毎回神に召された
3セット目には日が落ち
4セット目には
山の稜線と空の境が分からない程の
暗闇が訪れた
自然の中ではいつも
時間がゆっくり流れると思っていたが
サウナは別のよう
あっという間の4時間だった
女
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