やまかよ

2024.03.07

1回目の訪問

朝目覚めた時に、「がっかりしたくない」と感じる日がある。昨日からサウナに行こうと思っていたが、おりしも今日は「サウナの日」だったことに気づいた。しかも寒くて、私にとって混んでいるサウナ専門施設に行くには適さない日だ。前から狙っていた施設に向かうため、中央線の荻窪駅で下車した。
オープン前には入館の列ができていたがオープンすると男性がお客様一人一人に挨拶をし、入館客の人数を調整している。フロントへの気遣いは期待大。
浴場は変わった配置である。内湯と外湯は廊下で遮られている。カランコーナーの後はまず内湯へ。40度くらい。緩めの水温である。今日の寒さで冷えた手足がゆっくりとほぐれていく。しかしどこも満員。早々にミストサウナへ。浴槽に比べて人が少ない。今ここにいる客層は、サウナではなく浴槽目当てなのだ。その証拠に、今日浴場を出るまでサウナハットをかぶっているのは私だけだった。サウナの日でこの状況は珍しいだろう、狙い通りだった。しかもこのミストサウナは熱い。蒸気がかなり発生していた。
出てすぐ左側が水風呂。当然水風呂も熱湯に比べ人がいない。18度だった。勢いよくジャブジャブと注いでいる。今日の寒さにはこの緩い冷たさがありがたい。休憩椅子で少し一息。ここまで悪くないよ。
さあ、ドライサウナ。オートロウリュのロッキータイプとミサのストーブの2台体制だが、手元のカシオを見るといきなり13分入っている。テレビではSUPER EIGHTの横山くんが話をしている。テレビがあるのは決して悪いことではない。室内のおしゃべりが抑制されるからだ。
水風呂の後は外湯コーナーの外気浴のチェアコーナーにかける。そこに「外気浴でととのう」という案内が貼られている。説明の最後に「頭がスキーっとします」と書かれていた。そうか、あの感覚はスキーっとしているわけだ。
サイドにつるつる温泉と書かれた浴槽がある。温度はあまり熱くないのに浴槽を出ても湯冷めしない。これは…かなりしっかりした温泉だ。ノスタルジックな浴槽で初めて来た施設なのに不思議な気持ちになる。この感覚は、そうか、子供の頃、祖父母に連れて行ってもらった熱海の温泉旅館の浴室に似ているのだ。最近のおしゃれ熱海ではなく、小さな旅館のあの浴槽だ。外気浴とつるつる温泉とミストサウナを往復すると、完全体になって身体がしっかり温まった。湯治気分だ。一見古いのに掃除が行き届いている間違いない大満足施設だと確信した。
食事も満足。きちんとおいしい生姜焼き定食を完食後、ハシヤスメアツコに似ている店員さんが水とは別にお茶を持ってきてくださる。優しさがまるでルノアール。都心のオアシスって本来こういうところだよね、多分。

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