やまかよ

2023.12.08

1回目の訪問

渋谷は苦手だった。いつも工事をしているし、オシャレだけれど怖い人が多いイメージでなるべく近寄らないようにしていた。本当はもっと怖い?はずなのに新宿の方が落ち着いた。
ただ混雑も落ち着いてきたらしい、「サウナス」には行かなければいけないと思っていた。サウナ好きの端くれとして行っておかなければ恥ずかしいとさえ思っていた。気温も高めで新しいサウナに行くには最適な日だ。
説明を受けて更衣室に上がっていく。今風のおしゃれなつくりだ。ドライヤーなども出ていない。後で探したら全て収納されていた。さすがである。
シャワーを浴びようと思ったら、全て天シャワーである。さらにここは熱湯が設置されていない。身を清めて階段を上がって屋外スペースに向かい、サウンドサウナへ。ヒーリングミュージックが流れていた。時計や温度計のようなものがない。照明も暗い瞑想空間だ。どのくらい入っていたのだろう。
外に出ると綱を引いて水を浴びることができるバケツが三つ設置されていた。これ好きなんだよね、と思い一番手前のバケツ水を浴びると人肌より少しひんやりするくらいだった。あれ、意外と冷たくない。次のバケツ水もなんとなく浴びると一つ目より少し冷たい。三つ目のバケツは二つ目よりさらに冷たかった。え、水温を変えているの?そのまま休憩してケロサウナに入った後、もう一度バケツ水を浴びる。やはり温度差があった。これは…三献茶の石田三成…石田三成バケツ!こんなバケツは初めてである。
水蒸気が発生している休憩スペースで、温かいハーブティを飲みながら考えていた。なんだか不思議な空間だ。染井温泉とは別の意味で日常から離れている。屋外スペースに設置されているこのハーブティーしかり、フロアマップも全てアルファベットなのに、日本の細やかな気配りを感じる。それでありながらどこか宇宙にいるような気分になる。
階段を降り、ベッドサウナ、ムスタサウナに入る。水風呂は寝転べるタイプだ。
特筆すべきは、サウンドサウナ以外はとにかく静かだということだ。誰も話をしない。施設の性格から言って団体で来る人が少ないからかもしれないと感じた。
そのまま支度をしてレストランコーナーに行く。何組かすでに座っている。ここもおしゃれな空間だ。念願のブッダボウルを食べる。醍醐の監修で見た目も味もピカイチ。身体が喜んでいるのがわかるメニューだ。フォーチューンクッキーが付いていて、アタリくじでバナナジュースもいただけた。これもまたおいしい。そして接客が素晴らしい。
様々なサウナを取り揃えるサウナ集中空間。無理矢理連れてこられたサウナ嫌いやサウナ未体験者へのお断り感。職人気質のサウナがある渋谷が少し好きになる。

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