十條湯
銭湯 - 東京都 北区
銭湯 - 東京都 北区
『晦の月』
休日はこれが最後で、大晦日まで仕事が続く
日曜の十條湯へ行くのも夫婦揃って行くのも今年はこれが最後
「仕事用セーターに穴が空いた」
と夫が言うので人で賑わう街へ行った帰りにそのまま十條湯へ
受付の湊氏から赤と青のサウナキーをすんなりと受け取る、もう顔は覚えて貰ったようだ
脱衣場では人生の大先輩達が
「今日は寒いわねー」
「でもお風呂に入らないと夜眠れないのよ」
とお喋りをしている
家にお風呂はあるものの、浴槽の縁が高くて跨げなかったり独居で風呂の支度をするのが厄介だという理由でここへ集っているのだろう
先だって個別のマットを備え付けたというサウナは先客が幾人か居て、鍵の開け方が分からないお嬢さんや顔なじみのアラエイマダム、都内四百のサウナを巡ったというお姉さん等が居た
彼女達とゆっくり一風変わったクリスマスソングが流れる中で蒸されて、外気温に比例して冷たくなった地下水掛け流し水風呂へ
今は柔らかい中に鋭い冷たさがあり、四季で肌感が変わるここの水風呂が何よりも好きだ
1分で上がって2脚あるととのい椅子へ
天井が高いから湿気が抜けて、冬の今は屋外並みの感覚
10分のサウナ、1分の水風呂、休憩、風呂
3回繰り返しただけなのに約束の1時間半はあっと言う間
夫もそれは同じで先に出た私が受付前の椅子でウトウトしていると約束の時間を20分もオーバーして出て来た
「今日はやけに月が明るいな」
「今年最後の満月だからだよ」
もうすっかり暗くなった帰り道
十條湯さん、今年はありがとうございました
来年も宜しくお願い致します
タイトルカッコえ〜🤤。湊さんにはお顔のみならずサウイキネームと一致して覚えられてるでしょうね、100%読んでらっしゃるはず。昨日の満月、私も色んな事に思いを馳せつつ眺めましたヨ。次からは2時間後の待ち合わせでどうでしょう?
月に照らされた月どうさんのサ活。景色が浮かびます。この先老いていく中で己の風呂やサウナとの関係はどう変わっていくのか。将来どこを終の住処にするか含め銭湯に行くたびぼーっと考えます。
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