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十條湯

銭湯 - 東京都北区

月曜どうでしょう諸事情で多忙

2021.11.14

15回目の訪問

『プロジェクトＳ　ー十條湯への同伴ー』

朝6時の悲鳴　流血してる指が
あんた何してたの　何か割れる音がした
マグカップ割れてる　血が止まらないと騒ぐ
寝ぼけたまま手当　今日は休みの朝だが
手が滑って割れた　破片でつい切った
私二度寝出来ない〜

寝覚めよ高いカップが　見事に割れている
寝覚めよ休みの朝は　今どこにあるのだろう

エース…
十条、かつてコソコソ夫に黙って通っていた銭湯がある、先週のやなぎ湯の混雑にウンザリしていた夫をホームへ連れて行くプロジェクトが始まった
「貴重な休日の朝をどうしてくれる」
「だって血が止まらなかったんだもん」
「もう4○歳にもなるオッサンが5歳児みたいに『ちががとまらない、ちががー』って叫ぶな、この埋め合わせはどうする」
「巣鴨タカセの4日と土日祝の限定ランチ」
これは昭和洋食レストランのクォリティを維持し続ける熟練シェフが手掛けるエビフライ2尾とポークジンジャー、4種のパン食べ放題で980円逸品である
しかしそれだけでは、朝6時の強制起床の埋め合わせにはならないのだ

夫は考えた、同時に妻も考えた
ー　機嫌を取るにはどうすればいいか?　ー
ー　今日のパンは何が出るだろうか、いや、先週の混雑で面倒を感じている夫をホームへ誘導する絶好のチャンスだ　ー

巣鴨での会議の果てに、双方の意見が纏まった
『そうだ、Googleの混雑予想を見てから赴けば良いのだ』と
こうして夫は長年居住しているにも関わらず一度も行った事の無い十條湯へと行く事になった
しかし二人の前には様々な障害が立ちふさがる
今朝洗車したばかりの車の上へ近所の飼い猫が乗っていたり、演芸場から出て来る婦人達の波へ飲み込まれたりと困難の果てに辿り着いた十條湯
今日は『りんご湯』イベントだった…
「プロジェクトの成功を祈る、再会は一時間半後だ」
「了解」
受付で二人分の入湯料を払い、黙々とサウナ支度を整えて赤と緑のリンゴが浮かぶ浴槽で子供達が楽しそうに遊んでいる中、11/23はひのきボールを浮かべた「ひのき湯」開催という告知を目にする
十條湯の進化は止まらない、我々の意識を常に刺激し続ける積もりのようだ
3セットを黙々とこなし、静かにその時を待つ

ーととのったー
妻がそう感じた時、夫は
ー適度に空いてていい、水風呂の温度も水質もー
十條湯に対してかなりの好印象を抱いた

我々のプロジェクトは成功した
夫婦は新たな楽しみを見つけたのだ
来週からはヴィヒタウィーク、次のチャンスも我々は必ずやモノにするだろう

銭湯ラーイク　サウナラーイク
旅は終わらないぃ〜