クアパレスゆうゆう
銭湯 - 東京都 北区
『月曜スペシャル! 広大な洞窟に潜む古代遺跡を
発見! 』
つづき
かなり温めの水と泡を湛える池で体を冷やしたものの、ととのい椅子等の存在は発見出来ない
そこで備え付けの風呂椅子で高めの物を柱の陰に置き、座ったのだが外気が一切入らない為に体が冷やされない
温めの池とこれがこの洞窟へ立ち入る者を阻む原因か…
では次に高温へ向かおう
「隊長! 今は危険です! 先に行った何者かが洞窟の入口へマットを挟んで温度を下げていますっ! 」
「何だと! 」
やはり危険な洞窟だった、しかし進むしかない
歩みを進めるとマット挟みをしていたＵＭＡが素早く動いてそれを外して出て行くのが見えた
「我々は運がいいらしい」
恐る恐る中へ侵入すると床も壁も板張りで清潔
そこで静かに老婦人から貸与されたバスタオルを敷き、暫しビバークする
温度はさほど低温と変わらないように思えるが、熱源からの距離が近いので熱い
更に我々は古代オリエント時代のレリーフを壁面の上に確認した
「白亜紀人類の痕跡にＵＭＡの出現、更にはオリエント時代のレリーフか、驚くべき洞窟だなここは」
しかし驚きは更に続いた、二度目の休憩の際に白いタイル貼りの壁面へ古代マヤ文明と思しき壁画を見つけたのだ
時代も地域も異なる文明の証をこれほどまでに揃えた洞窟はここ以外にこの世のどこにも存在しないだろう
正に歴史を塗り替えるような場所で４度目の休憩にしてやっとととのい、クアパレスゆうゆうを後にした
さあまた明日から新たな探検への準備をしなくてはならない
まずはサンマを焼いて明日からの英気を養うぞ
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