山吹温泉
銭湯 - 和歌山県 和歌山市
銭湯 - 和歌山県 和歌山市
5月風呂の日、山吹温泉。
先週は日曜に「ふくろうの湯」に遠足に出かけてから久しぶりにやってきました。
「こんばんは」
浴室から田中さんと常連の友達がニコニコ見ています。
「このまえは遠足に連れて行ってくれてありがとう」田中さんにお礼を言われました。
サウナ室では基本田中さんとご一緒なので、1週間の出来事や阪神タイガースの勝敗、また来週の予定についての話をする。
長居しないよう5分の砂時計を持ち込んではいるものの、久しぶり山吹温泉のサウナ室はいつもより熱く感じられた。
サウナ室ドアから見える浴室内の風景。
先週からよく見かける妊婦の女の子がちらっと見えた。
「田中さんまたあの妊婦の女の子来てるよ」
「へえ、あの子昨日も来てたよ。昨日は一人で来たと言ってたからか私の帰るまで一緒にお風呂におったんよ」
ほーん。
話を聞くと彼女は妊娠中期とのことで、私はまだ体動かしやすいんかもねって返事をした。
いつもぬる湯に浸かっている友達のまさみちゃんもその彼女と会話をしているようだった。
田中先生がサウナを終え、カランの前に腰を据えるとちょこちょこっと寄っていき、先生が女の子の背中を流す。(どういう仕組みなん・・・)
サウナ室の窓から外の様子を眺めながら、寂しがり屋さんなのかもなと思いつつ・・・私もサウナ3セットをそつなくこなした。
サウナ10分x3
水風呂1分x3
休憩3分x3
休憩を終え、ぬる湯ジェットバスでまさみちゃんとお喋り。
妊婦の女の子は帰ってしまっていた。
「早く生みたい、って言ってたよ、彼女。出てからが大変なのにね」
「まあね、でも若いママやから、頑張れるといいね。」と返した。
私は彼女と同い年の頃は大学生だったから。
お喋りが過ぎて、時間が押した。
先週のお出かけが嬉しかったのか、湯上り後に先生はいきなり私に「今日何飲む?」と問いかけながら番台のお姉さん前に置いてある冷蔵庫からオロナミンCを取り出した。
いや、、、いいのよ。。。
と思っておりましが、いらないよ~の声を聞いてくれるわけでもない。
先生が選んでくれたのは鶴瓶の麦茶。
チョイスが渋い。
ありがとうございます。
ご満悦でオロナミンCを一気飲みし、「ほな、帰ろか!」
番台のおねえさんが「さよなら~」って言いながら出てきた。
「あの女の子、田中さんのこと好きなんやなあ。寂しがりの女の子やで、あの子」
私は田中さんに彼女の名前を知っているのかを問いかけた。
「田中さん、あの子の名前知ってんの?」
「しらん!!」
みんなびっくりして和歌山の夜は更けていった。
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