煮ゑ湯

2024.12.31

75回目の訪問

「サウナ納めをする」と言ってから何回かサウナへ行っているのだけど、それはそれとして、今日は正真正銘のサウナ納めを行う。
一年の締めなんだからもっと特別なところでイベントなんかに参加するのがそれらしい気がする。

だけど、今日という1日の終わりをまず迎えるのであって、それがたまたま1年の最後の日なだけだから、常日頃から通い慣れたところに行くのは何もおかしくない。
1番似つかわしくないようでいて、1番相応しい。

しかも、31日は火曜日で本来なら玉の湯の定休日にあたるのだが、年末の特別営業、さらに「感謝のラベンダー湯」と称してあつ湯の方でかわり湯が実施される。
(ちなみに従来の薬湯のぬる湯の方は普段よりも濃いめの薬宝湯でこれも特別だった。)

日常系の銭湯の非日常な特別営業をもって今年のサウナ納めとする。

22時半過ぎに入ると人は疎だった。
年越しに向け皆帰ったのだろう。

外が寒すぎた。
いつもは体を洗ってから湯に浸かるのだが、シャワーをたっぷり浴びるとすぐに湯へ向かった。
温まった後、体を洗い、サウナへ入る。
今日はサウナ客が少ないようだった。
マットは乾いているし、何より熱い。2人ぐらいいた先客もすぐに帰ってしまってそこからは完全に一人きりだった。
出入りが全くないので、私がサウナ室へ帰るたびに段々と温度が上がっていた。
もしかしたら今年で1番熱かったかもしれない。
今年も残りわずかながらそれでもなお、高みを目指す、ここのストーブが急にストイックに思えた。
これに付き合わない手はない、ここで日和れば男がすたると上段に座り、ストーブに相対する。
金属のロッカーキーがあっという間に熱くなる。
サウナマットは乾燥を越えて、焼け始めた。
足の裏まで熱い。
顔表面の乾燥もかなりのもので、熱が口や鼻から侵入してきてヒリヒリと痛む。

日付が変わる前に帰るつもりだったが、想定外の熱さと一人きりの状況に予定を変更した。
毎年年越しの瞬間はサウナ室で迎えるというサウナ王を見習い、サウナ室内でスタンバイする。
ただ、10分前に入ったものだから、年を越した瞬間にサウナ室を飛び出すという情けないオチがついた。

サウナ室を出ると年が変わったといえど、いつもと変わらない光景が広がっていた。
静かに落ち着き、すっきりとした気分で新年を迎えられた。

来た時は気が付かなかったのだが、渡されたロッカーキーの番号が25番だった。
急に意味のある数字になったようでおかしかった。

今年もよろしくお願いします。

煮ゑ湯さんの玉の湯のサ活写真
煮ゑ湯さんの玉の湯のサ活写真
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