玉の湯
銭湯 - 東京都 杉並区
今日は絶対に玉の湯に行くんだと決めていたけど、じゃあなんで？と聞かれても答えられない。
気張らずに行くのがいい。
むしろ気張らずに行くからいいのかもしれない。
今日も風が冷たい。
あつ湯が沁みる。
マッサージバスのジェットが当たるところなんか気にせずに脚を伸ばす。
体全体を思い切り投げ出す。
絶妙な熱さ加減で段々と汗ばんでくる。
目線の先には高天井で視界が広がる。
横にずれればペンキ絵の富士山が見える。
この開放感の演出よ。
外から見た限りではこんなにも開けているなんて思いもよらない。
明日は休みでこの後のことは何も考えなくていい。
遅くまで営業しているから思う存分楽しめる。
心まで解放される。
いつもより長めに温冷交互浴をした後、サウナに入った。
誰もいなかった。
そういえば土曜の夜にしては全体的に人が少なめだ。
もちろん上段に座るのだが、久しぶりにヒリヒリコンディションだった。
唇や鼻先だけでなく鼻の穴まで刺激される。
汗をかくどころか逆に肌が乾燥している気がする。
5分経つ頃にはやっと肌の表面がしっとりしてくる。
10分ぐらいになると汗の粒が大きくなり滴り落ちる。
この時期ではありえないぐらいに体がホカホカなので冷やし過ぎないように水風呂はキャンセルする。
まとわりついた汗だけシャワーで流してバスタオルにくるまりベンチで休憩した。
吹き込む風の勢いが強い。
壁に寄りかかりながら座る。
体は軽く、意識はより深いところに潜っているみたいだ。
いや、脱力感に体は沈み、意識は膨れ上がってどこかに飛んでいきそう。
そんな矛盾した状態の間を行ったり来たりしながら10分ほどすごす。
そういえば、サウナ浴のメインディッシュは休憩だ、みたいな言葉があったような。
今更思い出した。
2セット目はストーブの真横に座った。
上段よりも温度が低いはずなのに座ってすぐに汗が流れ出す。
体の中で燃焼が起きて意識も活発になりそうなところだけど、猛烈に眠くなった。
その後もまた水風呂に入らずベンチで休憩した。
最後はぬる湯で締めた。
もしかしたら緩めたのかもしれない。
そんな区別が出来ないぐらいに眠くなった。
0
35
アプリでサウナ探しが
もっと便利に！
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら