ホテルヒルトップ
カプセルホテル - 東京都 板橋区
カプセルホテル - 東京都 板橋区
午前で所用を終え、昼からは何もせずのんびり過ごそうと決める。
今月は仕事で疲れて帰ってくることが多く、そのまま寝てしまうため、思うようにサウナに行けてなかった。
少し溜まりつつあったサウナ欲を解消するのにいい機会だと思った。
昼下がりの成増の駅前はのどかで、のんびりしたこの後の時間を予告しているかのようだった。
コンビニで水とジャンプを、どん亭で弁当を調達して向かう。
駅を出てすぐの角を曲がった線路沿いの道は日陰になっていて裏寂しい。
その中にひっそりと、しかし堂々と、何気ない顔をしてヒルトップが建っている。
エレベーターで上がって受付を済ませてからしばらくは誰にも会わなかった。
着替えて3階に降りるときにボディケアのところから声が聞こえたがそれ以外は人の気配がしない。
電気の消えていた食事処に1人座り、少し冷めはじめた焼肉ライスをほおばる。
侘しさに妙な旅情がかき立てられる。
こんな調子で今日は6時間みっちり過ごすなんてなんと贅沢だと思った。
今までほとんど使ったことがないリクライニングでジャンプを読むなどして散々ゆっくりした。
夕方前に浴室へ上がるとやはり誰もいなかった。
体を洗い、湯に浸かりながら「ここまで独り占めできるとは」と嬉しさを噛み締める。
しかし、そのままサウナ室のドアを開けると先客が3人もいてびっくりした。
重すぎない肌触りの空気としっかりした熱の下支えは相変わらずなのだが、今日は常連さんの濃度が高かった。(キャラの濃さ&人数による密度)
入れ替わり立ち替わりで人が出入りするのだが、どうも私以外は常連さんのようだった。
あいつはどうした、こいつは元気してるかの世話話からTVに映ったグルメ情報に、うまそうだなあ、とかたらふく食いてえなあ、とか皆方々から口にする。
『THE 3名様』の深夜ファミレストークのシニア版みたいでいつまでも聞いていられそうだった。
もちろん(?)野良ロウリュにも遭遇した。
一気に体感が上がることなく、じわじわと熱さが迫ってくる。
関心すべきではないのだろうけど、その辺の匙加減は常連さんならではだなと思った。
結局、6セットして帰る。
蛇足:Tシャツの新色を買った。
その際、半袖だからこの先あまり着る機会なさそうだけど大丈夫?と心配された。
受付の方曰く黒はたくさん売れたそう。
さらにその方曰く、
「最近は『ドンキホーテ』とか『成増』とか大きくロゴ入ったのが流行ってるみたいだけど恥ずかしくないのかな?」
さすがは電話番号や住所が入っててもかっこいいヒルトップ、仰ることがひと味違います。
終始、笑わされっぱなしだった。
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