【閉店】七里のわたしゆ
銭湯 - 三重県 桑名市
銭湯 - 三重県 桑名市
風がかなり強い秋晴れの青空。🍁
海へと続く長良川は轟々と音を立てていた。
名古屋から桑名へ、仕事の打ち合わせに来た。
「七里のわたしゆ」は長良川のすぐほとりにある。
古い銭湯だとは聞いていたが、
綺麗にリフォームされている。
ただ浴室の天井からは歴史の重みが滲み過ぎて
いて隠しきれなく思えた。
熱湯、マッサージ湯、電気風呂、水風呂。
同じ大きさ位の湯船が横並びになっている。
深い湯船。銭湯のまろやかなお湯を堪能。♨️
湯船の奥にサウナ室。ガラス越しに中が見える。
遠赤外線のガスストーブ。🔥定員は8人MAX。90℃。テレビ無し、時計無し、砂時計は2個あった。常連さん達の端っこでひっそりと蒸される。
水風呂はサウナの真横。16℃くらいか。
サウナ後にはちょうど良い温度と流れ。
トトノイ椅子が奥に一脚見えるが、
ローカルルール?を警戒し一応寄り付かない。
洗体場で内気浴。なかなか良い感じ。
2セット目の入室タイミングを伺っていると、
サウナ室から「ほいさっ」と言いながら
常連らしき人が濡れたマットを抱えて脱衣所へ全裸で走って行った。
また違う常連が奥の扉から新しいマットを運ぴこみサウナ室に敷いている。🟨
おそるおそるサウナ室へ
マットを敷いていた常連さんに話しかけられた。
「サウナより熱い風呂の方がええやろ」
「いやいやっ、サウナが好きで名古屋から来たんですから」
「昔はサウナは無くて大きな風呂やったけどな」「そういや、さっきマット替えてました?」
「ああ。ここのオヤジ替える気ないからな。
毎日勝手に替えてやるんやわ」🟨
穏やかな関西弁。名古屋よりも壁が薄く思える。
一気にこの銭湯を気に入った気がした。💌
水風呂を経て、洗体場で休憩。
うす暗い鏡越しに身体のあまみが見える。
鼻から息を吸う度に凛としてくるのが分かる。
後頭部あたりで何かが無くなっていく様な気もする。
時間です。残念だが2セットで撤収。
脱衣所の天井に不似合いなBOSEのスピーカー。
ドライヤーの持ち込みは20円の罰金らしい。
帰りの高速道路は何か楽しくなっていた。
満月を横目に名古屋へ向かう。🌕
男
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