しぶゆ~

2023.02.11

1回目の訪問

「太閤の湯のオートロウリュには気を付けろ」富山県民のサウナー界隈でまことしやかに囁かれているそんな噂。耳にした私はその噂の真偽を確かめるべく、施設へと潜入し、実際に体験してみることにした。

太閤の湯では、18時から22時まで1時間おきにオートロウリュのサービスがある。なんでも、その時に発生する蒸気が火傷するほど熱いのだそう。「火傷するほど熱い」そんな噂を耳にしてしまったら行かざるを得ないではないか。何せ私は高温ジャンキー。熱いサウナが水風呂よりも大好きなのである。

小高い丘の上にあるこの施設へは、町中に突如として現れる坂道を上ると到着する。駐車場は少し変わった配置となっているが、問題なく駐車できる程に広い。館内は清潔な印象である。客層はファミリー層を中心に幅広い。常に混んでいる印象であり、浴室も少し騒がしい。収容人数を抑えたサウナ室は座れる場所が決まっており、現在は13人が定員である。常にほぼ満席状態で、サウナ室へ入室してから踵を返す人が多い。ロウリュサービスの際は余裕をもって入室したい。

無事に席を確保した各々がリジリとその時を待つ。時刻は19時。まだ、始まらないのか。灼熱の時間が指し示す19時1分。時は唐突に訪れた。タワー型のストーンサウナの真上に位置する四角いシャワー。そのシャワーから水がジィー、ジュウーと音を立てて注がれる。注がれた水は法則に則って状態変化し、室内へ、ゆっくりと歩を進めてゆく。
最上段。これが今回、自らに課した縛りである。高温のロウリュ、最上段で受けきらなければ意味がないだろう。

歩み寄る熱気とともに感じる凄まじい熱気。特に送風機もないのに私の肩に、背中に、覆いかぶさってくる。だが、噂ほどではない。この程度のロウリュ、私はいくらでも潜ってきている。やはり都市伝説の類であったか。
その矢先、注がれる第二波。完全に予想外。第一波を吟味している私に迫る第二波。瞬間、私の中にはあの噂が。「太閤の湯のオートロウリュには気を付けろ」私の中で急速に信憑性を増してゆく。なんだこれは。熱い。熱すぎる。皮が、皮膚が、焼かれるようだ。これは体験してきたものとは違う。痛い。もはや、痛い。背中が、肩が、表面の一枚だけ焼かれるようだ。息は、できない。
生命の本能的に従って立ち上がった時に感じるさらなる熱気。室内の高温の水蒸気へと自ら当たりに行くことによって起こる新たな熱交換。いっそう肌が、焼かれる。出口までの一歩を踏み出すごとに、焼かれる。出口が、遠い。

こんなサウナは初めてである。

しぶゆ~さんの太閤の湯のサ活写真

  • サウナ温度 50℃,95℃
  • 水風呂温度 21℃
0
35

このサ活が気に入ったらトントゥをおくってみよう

トントゥをおくる

トントゥとは?

ログインするといいねや
コメントすることができます

すでに会員の方はこちら

サウナグッズ

アプリでサウナ探しが
もっと便利に!

サウナマップ、営業中サウナの検索など、
アプリ限定の機能が盛りだくさん!