天然温泉 海王
温浴施設 - 富山県 射水市
温浴施設 - 富山県 射水市
このレビューを見ている全富山市民に次ぐ。今すぐに海王へと行くべきだ。
「バケツ水風呂」。この単語を聞けばどうだろう。この最高の贅沢を味わってみたくはないか。
もしもノーベルサウナ賞があったなら、私はこの施設が生んだ画期的な発明こそが相応しいと考える。
店長である津幡真一さんに溢れる感謝と尊敬の念を伝えたい。
「バケツ水風呂」。この発明によってこの施設のサウナは富山県でも頭2つは抜きんでたパフォーマンスを発揮する。
想像してみてほしい。90Lのプラスチックバケツの底に繋がれたホースから絶え間なく出続ける16度の井戸水を。水は常に潤沢に循環し、絶えずバケツから溢れ出ている。そんな夢のようなバケツが4つ並んでいる光景を。
「水風呂とは共用のものであり、入浴の際は細心の注意が必要である。決して自分勝手に利用してはならない。」サウナ憲法第三条の第一項に示されたこの構文は、我々サウナ―達の守るべき常識であり、道徳心である。しかし、いつしかそれは縛りとなっていた。
この水風呂はバケツという名の個室。入った瞬間に余分な水は溢れ、自分の体の体積に合わせた水量へと最適化される。最適化された水はやがて最適な水温へと調整されていく。まるで高級な紳士服を仕立てるかの如きフルオーダーの水風呂。体に、細胞に、なんと馴染むことだろうか。こんな贅沢が、存在していたなんて。
特筆すべきはサウナ憲法からの脱却。この水風呂は法の外側にある。他人を気にする必要はないのだ。縛りは、それが無くなった時に初めて気が付く種類のものがある。例えばそれは空気の重さから生じる大気圧のように、常に我々に影響し続け、あるのが当たり前になってしまったものだ。これが無くなった時、私たちは真の意味で解放されるのだ。
この水風呂がもたらすのは、解放。真の自由を味わった我々の目は自然と虚ろになってゆき、意識は遠くへ。遠くへと。溶けてゆく。この水風呂には、他人からの解放がある。
この素晴らしい発明に、感謝を。
男
しばらく海王には行っていませんでしたが、めちゃめちゃ行きたくなりました😇
嬉しいコメントありがとうございます! 是非バケツ水風呂を味わって下さい!
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら