しぶゆ~

2023.01.14

1回目の訪問

「サウナ部」
なんと心くすぐられる名前だろうか。
「サウナ部」。もしもこのような部活が学校にあったら、私は迷わず入部するだろう。学生時代にこのような部活が無かったことが悔やまれる。しかし、私は今回縁あって私はこの部に参加することができた。

秘境サウナの響きがふさわしい、町から外れた郊外にこの施設はある。
山道に向かう途中、唐突に現れるためついつい素通りしてしまう。川田温泉の名が記されている手書きの看板を目印に、太い道路から入っていく。味わい深い、施設へと続く角度厳しい下りのヘアピンカーブを慎重に進むと木々の間から姿を見せる。

正面に立つと2つの入り口。「サウナ部」と書かれた入り口と旅館へと続く入り口。どちらに入るのが正解だろうか。迷った末に旅館の入り口を潜るとサウナ部の方から入ってよいらしい。改めてサウナ部へと向かう。

この施設を印象付ける「サウナ部」という名前は館内の「宿泊部」という文字から察するにサウナ部門という意味のようだ。果たして何人のサウナ―が汗臭い部活を想像したことだろうか。悪意のなさが心憎いネーミングである。

肝心のサウナであるが、更衣用のロッカーはまさかの業務用ロッカー。そして館内の明らかな手作り感。古民家を思わせる初めての体験に高まる高揚感。

浴室に入ると、天井から照らすのは元は白色だったのであろう、変色した照明。浮かび上がっている年季の入った楕円の青や灰色のタイル。タイルは所々剥がれている。昔の手作りの風呂はコンクリートの上にこの楕円のタイルが張り付いている。祖父の家がまさにそうだった。広めの個人用風呂といった雰囲気。椅子は2脚。窓から外を見ると真下に流れる川。すべてが手作り感に溢れている。自然の中に、あるのだ。

サウナに入ると聞こえるのはラジオの音。温度は100度を示しているが、それ以上に床に敷かれた「すのこ」の隙間から吹き付ける隙間風が気になる。正直、サウナに関しては「サウナ部」の名前負け感がぬぐえない、お粗末なものである。ただ、かつて山の中にあった祖父の家のように微笑ましい手作り感を味わえる施設は他にはないのではないだろうか。

しぶゆ~さんの川合田温泉 サウナ部のサ活写真

  • サウナ温度 100℃
  • 水風呂温度 11℃
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