しぶゆ~

2023.01.03

1回目の訪問

豊富温泉郷が誇る現状唯一のサウナ施設である。
また、豊富温泉とサウナを共に味わうことのできる日本唯一の施設である。

温泉の質自体は流石に泉質を売りにしている「豊富町ふれあいセンター」や「川島旅館」に劣っていると言わざるを得ない。特に、豊富温泉に特有の「油」の面では先に挙げた2つの施設に大きく劣る。

しかし、それが逆に癖の強い豊富温泉の入門編としては完璧であるかもしれない。当施設の温泉でも豊富温泉特有の香りややわらかで素晴らしい肌触りの泉質の片鱗を味わうことができる。

また、恐らくであるが豊富温泉の油分とサウナとは相性が悪い。油を肌に纏った状態では汗が出難くなってしまうことは想像に難くない。その点を考慮して、あえて油分少なめの温泉を提供しているのかもしれない。

肝心のサウナだが、6人でいっぱいになりそうなほど狭い。照明はやや明るめの白色光と、風情に欠ける印象。室内にはテレビはもちろん、12分計もなければ砂時計もない。温度計の表示は90度だが、上段でももぬるく感じる。ドアの立て付けが悪いせいか、熱が外へと逃げて行くのを感じる。

照明やドアの立て付け以上に気になるのが木の「ささくれ」である。サウナ室の床にはささくれによってできた長細い木の破片が散在しており、裸足の足にくっついて不快である。

幸い、足に刺さったりすることはなかったが、もしも当施設の方が見ておりましたらサウナ室清掃への心配りをどうかお願いしたい。水が湯船に注がれる音のみのぬるいサウナ室での10分はとても長く感じる。

明るいサウナ室ではついつい椅子や壁に目が行ってしまう。長年にわたる汗が固まった白い塊。汗を吸い込んで痛み、オレンジ色に変色し、柔らかくなった木の板。幸い、カビ臭くはないが、清潔好きには厳しい環境かも知れない。

このサウナはまるで、古びた牛舎の一角のようだ。木造の、本当に昔からながらのサウナ室。ひょっとしたらあまり関心を払われていないのかもしれない。しかし、ここのサウナは豊富町で唯一となったサウナ。昔からサウナ好きはここで汗を流して疲れを癒してきた。その蓄積を、気配を、感じることができる。ある種実に豊富町らしいサウナである。酪農家たちの汗が滲み込んでいるせいか、不思議と牛の気配を、牛舎にいるような錯覚を感じるのだ。

この施設はサウナを目的に来るところではないのかもしれない。
ただ、現在は日本で唯一サウナと豊富温泉を同時に楽しむことができる施設である。

しぶゆ~さんのホテル豊富のサ活写真

  • サウナ温度 90℃
  • 水風呂温度 12℃
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