ヤムワッカナイ温泉 港のゆ
温浴施設 - 北海道 稚内市
温浴施設 - 北海道 稚内市
「ヤムワッカナイ」とはアイヌ語で「冷たい水ある沢」の意味。現在の「稚内」の由来になった言葉である。
地元民に愛され続けている温泉「ヤムワッカナイ温泉 港のゆ」。
稚内市では「童夢」と双璧をなす温泉で、若い人は「港のゆ」。年寄りは「童夢」のような印象がある。
「滝のゆ」はとても清潔な施設で、2007年当時のデザインは今も色あせていない。贅沢に檜をあしらった広く四角い浴槽は、帰省の度に私の疲れを癒し、懐かしさと安心感を与えてくれる。
浴槽は大小合わせて五つあり、洗い場も十分に広い。
浴室スペースも広く、天井が高いため、とにかく開放感がある。
露天風呂からは船でにぎわう日本海が望める。「副港市場」にふさわしい眺めだ。潮風が心地よく、カモメの鳴き声も聞こえる。檜で作られた櫓に覆われた露天風呂には威厳すら感じる。
サウナ室は広い浴室に対しては狭い。店員は9人といったところか。サウナ室の窓は外に面しており、先にも述べた景色を楽しむことができる。典型的なドライサウナである。入り口には、自由にとれるサウナマットがあり、ここにも清潔感を感じる。温度は95度と、このあたりのサウナだと温度が高い。このあたりの施設だと比較的新しいので、サウナ室にも清潔感が漂う。
水風呂は4人ほどでいっぱいになるだろうか。水温は時期にもよるが真冬であれば天然のシングルを味わうことができる。水道から出る冷水は、数値以上に冷たく感じる、まさに「ヤムワッカナイ」の水風呂である。
休憩用の椅子は浴室内の贅沢なスペースにふんだんに並べられている。
ここでは、人目や人のペースを気にする必要がない。
木製のリクライニングで、思う存分思考を彼方へ、彼方へと巡らせることができる。
広い空間でまるで貸し切りのように錯覚する。なんという贅沢だろうか。
ここは、私にとってたくさんの思い出が詰まった大切な場所。
いつも変わらぬ木の温かみと清潔感で迎えてくれる。
この度、リニューアルオープンしたことは心から喜ばしく、本当に嬉しいニュースである。私はこれまでと同じく帰省の度に入りに行く。私の人生の節目で大切な思い出を振り返る場としてこれからもあり続けてほしいと強く強く願っている。
男
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