Yuchan

2021.07.23

1回目の訪問

プリミティブ


人はそれぞれ原風景を持っている。
春夏秋冬、海、山、野原、街。
人それぞれに思い浮かべる風景は違えど、
想起すれば、記憶の奥深くへ小旅行、
気づけば涙がこぼれ出してしまっていた。
なんてこともあるかもしれない。

サウナーには“サウナの原風景”があるのだと思う。
ホームサウナとはまた少し違うのかもしれない。
ただ、僕にとってはこの川中島温泉が
ホームサウナであり、サウナの原風景でもある。
サウナ、水風呂、外気浴、どのセクションにおいても
初めて味わったサウナの快感が、
僕の核となる部分からゆっくりと現れる。

上京してからすっかりご無沙汰となっており、
今回の帰省で久しぶりの再会となった。
気持ちとしては、単身赴任中の夫が
妻の元に帰ってくるといったところだろうか。
思い上がりすぎか。

祝日の金曜21:00、駐車場を見るだけで混んでいることがわかる。
受付にはいつもと変わらない顔ぶれ。
1人で少し照れくさい気持ちになりながら、
ロッカーキーを受け取る。
会員証を出さずに入るのは実に久しぶりだ。

脊髄反射に近い感覚で、僕は体を清めていた。
受け付けから洗い場まで到達する速度を競う種目が
あれば、恐らく銅メダルぐらいは取れるんじゃないかな。
そんなくだらないことを考えながら、
バッタリと出くわした友人と近況報告。
行けば必ず誰かいる。地元は最高だ。

そんなこんなでサ室に入ると、
改めてその広さに感動してしまう。
最上段に体育座り。
21:25になると、オートロウリュのライトが点いて
少しだけ風が出てきた。熱い。
5分間その状況が続くと、
スタッフがバケツを持って入ってきた。
アロマロウリュサービスだ。

よく見れば、サ室内にはオロポやサウナ飯のポスター。
少し来ないうちにテコ入れされたみたいだ。
サウナ施設としてのプライオリティを高めている。
益々人気になってしまうぞ、これは。

しっかりと蒸され、出てすぐのシャワーで汗を流し、
隣の水風呂へ。この動線、シビれる。
サウナ室と水風呂の広さは
比例関係になければならない。
その点も抜群だ。水深も深く、温度は18℃ほどか。

外気浴は外の畳で。浴場にはリクライニングチェア
があり、冬はこれが争奪戦なのだが、
夏は畳が争奪戦となる。

ゆっくりと、深く、息を吸い込む。
都内とは全く違う空気。
密度がなく、どこまでも吸い込めてしまえそうな、
抑圧するものが何も無い自由さがある。
何を言ってるんだろう。でもそんな気がした

Yuchanさんの川中島温泉テルメDOMEのサ活写真

  • サウナ温度 90℃
  • 水風呂温度 18℃
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