小町湯
銭湯 - 京都府 京都市
銭湯 - 京都府 京都市
本日より開催されている京都銭湯スタンプラリー
キャンペーン、1軒目は下京区の小町湯をお訪ね
しました。
京都の街中にあって京都らしさとは一風変わった、
ある種の異国情緒さえも思わせる独特の意匠が非常に
印象的です。
下町銭湯の限られた間取りに、いかにも大阪の銭湯に
みられそうな豪華絢爛な装飾を、京都らしい洗練された
手法で収めるさまは、まさに進取の気風であるという
ものでしょう。
各種浴槽の取り合わせも珍しく、京都の他の銭湯では
なかなかお目にかかれません。
同じく植田工務店が手掛けた銭湯としては、同市伏見区
向島の観月湯があり、意匠に多くの共通点が見られます
が、趣向については大きく異なります。
サウナ室には電気ストーブやガスヒーターなどの熱源の
姿はなく、おそらくベンチ下にヒーターが仕込まれて
いるとみえます。
温度計の針は88度を指し、決して猛烈な熱さではあり
ません。室内の空気はカラリと乾いていて、かつ一定の
湿度も保たれています。
はじめはそれほどの熱さを感じませんが、時間経過と
ともに浸透するような熱気が身体を芯から温めます。
定かではありませんが、遠赤外線による効果が作用して
いるのかもしれません。
サウナ室と露天風呂の間に挟まれるように設けられた
水風呂は、驚くべき軟らかさの余り水温の比較すら用を
成さないほどです。
タイル張りのモザイク画に描かれた渓流の滝に合わせた
幅広の吐出口からは、水が音もなく帯のように注ぎ込まれ、
水があたかも水であることを超えたかのような手触りには
驚きを禁じえません。
サウナ/水風呂は5分/1分を2回、10分/3分を1回。
3分ともなれば、果てには視覚と聴覚が目に見えて崩れ
はじめ、ほうほうの体で浴槽から上がりました。
やはり物事はほどほどにすべきということでしょう。
湯上がりは冷蔵庫の最後の1本、雪印の瓶牛乳をいただき
ました。
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