アッキー

2024.02.19

1回目の訪問

サウナ飯

西村賢太の小説に神楽坂の銭湯が
出てくる短編がある
設定は1980年代半ばで
名前は出ていないが
第三玉の湯と思われる描写もあり
「芋を洗うような混雑ぶり」
との記述もあり当時から人気銭湯だった様(前身は熊の湯)

その小説のメインは近くの
三年坂を登った所にあった神楽坂浴場
昔ながらの中央番台で
四隅が薄暗くロッカーも無くて広く見える板敷の脱衣所で
籐の籠に衣服を入れる
装飾は壁に貼られた防災のポスターのみで
BGMは番台で付けているNHKのラジオが鳴るだけ
という描写が何とも言えない
当時当該エリアでは
1番大きかったようだが
1986年頃には廃業してしまったようだ

今日は飯田橋駅で降りてから
まずは立喰そば豊しまで肉厚そばを手繰り
肉のお出汁が滲み出たおつゆをほぼ完飲してから
第三玉の湯へ
回数券を渡して
サウナ代520円を払い大小タオルを受け取る
脱衣所の格子天井は
珍しい紺色の下地に仙水の様な草花の意匠で
見惚れる

浴室はコンパクト
中央には通常のペンキ絵の1/3程の富士山の絵
女湯は石川県の機具岩(夫婦岩)
電気風呂等の色々なギミックのお風呂を堪能した後
広めのサ室に入ると先客は無し
温度は96°
対流式ストーブ前の上段へ
12分計と温度計しかない静謐なサ室
唯一の音は何故か女湯の会話のみ
私の中のアラシ隊員がそいつらに毒付くが
1人のため虚しい

水風呂は3人位入れて奥に広め
温度は20°表示で入りやすい

休憩は外の露天風呂の縁
少しだけ小雨が降っているが
他に誰もいないので気にならない

2セット目はソロ
3セット目は私の他下段に2人
その内1人は常にどこかを掻いている
ボリボリという音が静かなサ室に響きわたる
このじ◯ぃうるせえと
私の中のフルハシ隊員が出てきそうになるが
心の中で呟くにとどめた
もう1人は2分置きにペロっと顔を拭う音
静かだと色々気になるが「ペロっ」が
「スペロッツォ」ではなくて良かった
たぶん吹き出していただろう
そう思と私だって無音ではない
サ室自体は広々として適温で好みだった

そこから近所の熱海湯※へ
そしてこちらでNFTが10ポイントたまったので
ゆげじいマイ箸に交換で終了

出てから長年行きたかった
神楽坂の「伊勢藤」へ
こちら飲物が清酒白鷹の燗か常温のみ
声高なお喋りも禁止で
店内も撮影禁止
ただただ静かな空間で1人楽しむ
…その時店外で井戸端会議の声が聞こえてきて
今度こそ私の中の毒蝮がと思ったが
酒で奥に沈んで寝てしまっていた

アッキーさんの第三玉乃湯のサ活写真
アッキーさんの第三玉乃湯のサ活写真
アッキーさんの第三玉乃湯のサ活写真
アッキーさんの第三玉乃湯のサ活写真
アッキーさんの第三玉乃湯のサ活写真
アッキーさんの第三玉乃湯のサ活写真
アッキーさんの第三玉乃湯のサ活写真
アッキーさんの第三玉乃湯のサ活写真
アッキーさんの第三玉乃湯のサ活写真

伊勢藤

お通しは一汁三菜、他にホタルイカ黒作りを頼み熱燗を二本🍶

サウナ飯 supported by のんあるサ飯

  • サウナ温度 96℃
  • 水風呂温度 20℃
13
122

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他3件のコメントを表示
2024.02.19 22:06
3
※こちらも古く昭和23年創業、現行の建物は昭和29年竣工。 中央番台で格子天井。中央に跨る富士山のペンキ絵は中島絵師。周りのタイル絵も美しい。あつ湯は43°位でしっかり温まる。
2024.02.20 01:58
2
アッキー アッキーさんに10ギフトントゥ

おめでとうございます㊗️新宿の最終日は蝮さんが大活躍でしたね😆「スペロッツォ」って現象さんのサ活でしたっけ?ゆげじい箸は酒場巡りのお供によさそう🏮西村賢太さん、銭湯サウナが似合うな〜。間違いなく昭和ストロング系ですね♨️私の頭の中では竹原ピストルと同じ引き出しに入っています。
2024.02.20 09:17
3
ゆげさんのコメントに返信

熱海湯の番台で他の景品も見せてもらって、マイ箸は中に何が描いてあるんだろう?との興味で。結果無地でした😅西村賢太は最初お風呂嫌いで、仕方なく行っていた様ですが、晩年はかなりの頻度でサウナにも行っていた様ですね。玉ちゃんと共に同年代なので勝手に親近感を持ってます😌
2024.02.20 09:22
3
ゆげさんのコメントに返信

トントゥありがとうございます😊熱海湯の番台の方と今回の景品の事を色々話しました。ボトルは小さ過ぎるよね〜とか。結果扇子が一番見栄えがして良いかもなと思いました😌でも年配のお客さんはタオルが良いのにって言ってるみたいですが😆
返信1件をすべて見る
2024.02.20 07:01
3
そうです僕ですありがとうございます。ユーランド鶴見をはじめ、あの界隈に生息すると思われる顔の汗を、さすりすすりするおじさん。神楽坂でそば、玉、熱海!この世の粋をかき集めたような。最後の伊勢富士なんて畏れ多くて暖簾くぐれません。
2024.02.20 09:28
4
現象さんのコメントに返信

スペロッツォ、お借りしましたw人って言葉を発しなくても色々音を立てているもんですね。たまに仕草が煩い人っていますよね?自分もそうならない様にしなくちゃ、と。伊勢藤、勇気を持って入りましたが、扉の開け方から分からなくて焦りました😅
2024.02.22 10:13
2
アッキー アッキーさんに10ギフトントゥ

ゴールおめでとうございます㊗️箸本体は無地なんですね。使ってくださいねSDGs笑)西村さんの小説に描かれてた事は知らなかったのでとても興味深く拝読。銭湯にノスタルジー覚えすぎ症候群なので、今は無き銭湯の描写は胸騒ぎが…こと新宿区内の銭湯ですし。一生行けそうにない伊勢藤、写真だけでも痺れる風格ですね…。この度は新宿ラリーにうっかり参加して下さりありがとうございました🙇‍♀️
2024.02.22 12:55
2
まねきさんのコメントに返信

ありがトンです😊小説は「二度はゆけぬ町の地図」の中の「腋臭風呂」(凄い題名w)で私が原文をかなり変えて書いてあるので、良かったら原典を読んでみて下さい(あまり女性に読ませたくない物ですが…)銭湯の部分の描写は中々良いです。伊勢藤普通に行けると思いますよ。緊張したけど。
2024.02.22 22:46
2
アッキーさんのコメントに返信

アキコさん、西村賢太さんのことは表面的にしか知らず、この度初めてwiki等でおさらいしましたところ、なぜだか暗澹たる心持ちになりました😅けれども怖いもの見たさ?的な興味関心も…まずは銭湯描写のくだりを読んでみたいと思います。詳細情報誠にありがとうぎょざいました🙏
返信1件をすべて見る
2024.02.23 10:36
2
アッキー アッキーさんに37ギフトントゥ

西村賢太ファンです😚 腋臭風呂ですか…すごいタイトルですよねw 西村さん亡くなられてしまい本当に寂しく残念でたまりませんが、銭湯巡りで西村さんをしのぶのも良きですね♨️
2024.02.23 12:37
2
よごにゃんさんのコメントに返信

よごにゃんさんも賢太ファンなんですね😃サ活をいつも拝読していると意外ではなかったりして😆(←失礼)デオドラント志向でサウナ廃人、晩年は自分の事をそう言っていましたが…晩年と言っても私と同年代なので亡くなった時は本当にびっくりしました🥺トントゥありがとうございます😌
2024.02.24 13:45
1
お疲れ様です。西村賢太先生、素晴らしい作家さんでした、中学生の頃は町田在住。なんか近所だったみたいですが特定出来てません。七尾の西村先生が推してた温浴施設に、復興が落ち着いたら訪問予定、当然藤澤先生共々墓参予定です。
2024.02.24 23:13
1

町田在住、小説中でもお母さんの所にお金を無心?する時に行ってましたよね。西村さんの小説は何か惹かれるものがあって一応全て読んでます。七尾行かれるんですね。私もいつか行ってみたいです😌
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