2021.04.06 登録
[ 千葉県 ]
久しぶりに関東へ帰省。
帰省といっても、大きな目的もない。
今回はお金をケチって夜行バスで東京駅へ。
名古屋出発は24時、
東京駅には5時半に着いた。
もちろん到着時間など、すべて自分で了承して
バスのチケットを購入しているわけだが、
月曜日の朝、5時半に東京駅に降ろされると
少し狼狽する。
夜行バスは静かに走ったし、
遮光カーテンで真っ暗だったけど、
30歳を超えての夜行バスは流石にキツく、
眠れたか眠れていないか
わからないくらい
薄らとずっと意識があった。
サウナの休憩中は
どんなに小さな休憩椅子でも、
不便を感じないのに、
バスという小さな箱の中では、
リクライニングできようが
足を伸ばせるようにつくられていようが
窮屈を感じるから不思議だ。
体力の衰えを感じつつ、
朝マックを食べながら
どこのサウナに行くか検索していた。
「休憩室があるといいな。」
「時間制限がないといいな。」
「東京駅からせめて30分くらいで休みたいな」
全部叶えてくれたのがここ。ジートピア
ジートピアの意味はわからないけど、
控えめに言ってユートピアだった。
[ 愛知県 ]
休憩室の30脚以上あるリクライニングチェアは
8割ほど埋まっていた。
日曜日の昼時、
おじさまたちの至福の瞬間だ。
それぞれのリクライニングチェアに
備え付けられている小型テレビからは
ほとんど全てから中日vs阪神の試合が流されていた。
視聴率90%。
後方からは休憩室を全体で見渡せるのだが
30以上の小型テレビから同じ映像が流れている光景は
まるでひとつの大きな生き物のようだと思った。
それにしても、こういうところで
「あぁ、名古屋に来たんだなぁ」と
実感する。
私の郷、埼玉ではきっと
これがライオンズの試合だったりする。
栄という街は、あまり自分には馴染まない。
職場も住む場所も栄なんだけれども、
無秩序な場所だなぁと、日々感じる。
自分は自宅の洗面所の歯ブラシの位置も
リモコンの位置も、秩序を求めてしまう。
なので、すこしそわそわする。
そんな栄の中心にある
このサウナは秩序が守られている。
サウナーは至って静かに
自身の発汗と向き合っているし、
決まった時間にロウリュが行われているし、
ロウリュをしてくださる方の口上も
いつだって規則的だ。
それに何より休憩している人のほとんどが
プロ野球を観ている。
なんて秩序が保たれた素敵なサウナなんだろうか
サウナ室で、
「サウナ&カプセル フジ」のCMが流れて、
それをサ室の見知らぬおじ様たちと観ている
自分と、まさにその場にいる自分を俯瞰して
名古屋に来たなぁとまた感じるとともに
なぜか少しだけ、照れくさくなった。
[ 愛知県 ]
外気浴ができる箇所がいくつかあるのだが、
インフィニティチェアが設えてあるスポットは
木製の高床式になっていて、
2階にも登れるようになっている。
「こいつぁはいいや」なんて呟きながら
2階で整っていると、
人が登ってきた時に、
ギコギコと音を立てて揺れるので
すこしこわい。
それでも晴天の外気浴には昇天しかける。
サウナからは大きな川が見える。
運がいいと、亀の日光浴も見える。
(ほんの小粒程度にだけれど。)
そうか、彼らも整いを求めているのだ。
「本来、生物というものは温冷交代浴を
欲しているのだ」と確信し、
サウナ教の誕生を高らかに宣言したくなるような
そんな心地の良い春の日のサウナだった。
[ 岐阜県 ]
連休、岐阜まで遠征。
東京から出てきて良かったことの一つ。
サウナの料金が安い
この新岐阜サウナは、1800円でずっといられる。
ちょっぴり長めに休憩してても、
時間を気にせず、
ただ自分の時間として消費できる。
それから、平日は極端に人が少ない。
こんなにも綺麗なサウナの中で、
こんなにも静寂を感じられることは
なかったように思う。
新岐阜サウナ。
名前にグッと来るけど、
サウナととっても良かった。
シン〇〇にハズレがあったことなんて
一度も何もない。そうでしょ?
アウフグースが1時間に一回楽しめる。
それでいて、サウナの種類も豊富。
スチームサウナは結構ストロングで、
ええ香りがした。
従業員のサービスも良かった。
こうやって新しい土地が好きになっていく。
受け入れられていく気がする。
サウナというものを起点に、
自分の生活が形作られていくから、
サウナに感謝したい。
[ 愛知県 ]
まずね、
安いのよ。
祝日3時間で1050円
パチンコ屋さんの上にあるんで、
どんなもんかと訝しげな気持ちもありつつ、
入館したけれども、とってもよかった。
スタッフも、
サウナも、
サウナーたちも
名古屋のサウナ
恐れ入ります。
[ 東京都 ]
東京最後の夜。
エモーショナルな夜です。
東京ラストサウナはさ、
この生活で一番お世話になったサウナに行こう。
ということで、
仕事終わりにアクア東中野へ
東京最後の…ってつけると、
途端になんでもエモくなる。
東京最後の夜
東京最後のサウナ
東京最後の外気浴、だ。
このサウナには、幾度となくたすけられたな。
休日、なんとなくやることなく、
日が傾くにつれて、
まんじりともしない時に、
このサウナに来るとなんとなく、
何かやった気になって、
いつも安心をくれた。
サウナに入ってから東中野駅へ向かう途中、
アクア側とは向かいの道路にある
BOOKOFFへよく立ち寄って、
雑誌POPEYEのアーカイブを買って帰った。
POPEYEを読みながら、大江戸線に揺られて
「今日って最高」といつも思った
いまの仕事を始めてから、ずっと
汗と焦りと、時々涙と、
あとなんかよく分からん汁とかを
海のように懐広いプールが全部受け止めてくれた
ありがとう。
さあ、新生活。名古屋だ。
不安がたくさんある。
仕事のことも、生活のことも。
だけど、名古屋のサウナもきっと、
ぼくに安心をくれるだろう。
それが、サウナの良いところだって僕はもうよく知ってるから。
[ 東京都 ]
東京ラスト1week。
大好きなサウナへ。
いつも、平日に行っていたから、
日曜日の今日は少し混雑していた。
新NISAの話を、露天スペースで
延々としているお兄さんたちがいて、
少しムズムズした。
サウナに求めているものは
浮世から離れることだなと、
逆説的に分かった。
露天スペースからそそくさと退散すると、
浴室には文字通り壁一面のモザイク画。
浮世絵。
浮世からは離れられないな。と悟る。
浴室の休憩椅子に座ってボーッと
天井を眺める。
天井にはジェリービーンズのような形をした
穴が空いていて、それを眺めていると、
もしかしたらここは水中で、
ジェリービーンズは水面の波紋なのかな。
なんてことを考えた。
いつかまた来るからね。
帰りに少し、隅田川を散歩した。
[ 東京都 ]
今月末で名古屋への転勤が決まり、
それでは、何を東京でやり残しただろうと考えた時に、
ここはやはりサウナーとして、
東京のベストサウナを回ろうと決めた。
ということで人生2回目のかるまる
可愛い名前のかるまる。
全然可愛くないアウフグースのかるまる。
いけふくろうのお膝元、
とても良い気持ちだ。