2021.03.30 登録
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まるで韻を踏むかのような言葉のリズムから脳裏にこびり付き離れないフレーズがある。
「予定は未定であり決定ではない」
誰が言ったかも覚えちゃいないこの言葉が妙に馴染んじゃって実生活でもソレを謳歌する怠け者。
つまり予定が組めない。
2つある理由の1つはこの手の話に在りがちなシンプル怠惰、流石七つの大罪だけあって効果絶大。
んで2つ目、コレが問題。
「当日行きたくなくなったらどうしよう…」っと疑心暗鬼に陥るとつい予定を組むのが億劫になる。
いや、行きたいんだろ？って話は百も承知で都度上記の屁理屈が脳裏を過ぎるのです…
あの野郎また銭湯と関係ない話してんなとお思いでしょうがコレが全然関係あるんです。
その一因は現在都内銭湯で展開中『ゆっぽくん七福神めぐり』の景品交換所〝井草湯〟
#その間サ活はサボってます。
すでに7つの銭湯印は溜まっているので井草湯にて景品をゲッツしたはいいが、ダブル特典の『ゆっぽ七福神スタンプラリー』でマス目が被りまくって一向に七福神が揃いやしない。
こんなんなら事前に予定を組んでおけば…とは思うが上記の通り思うようにはいかないのがスタンプラリーと人生…と、しみじみ想いし浸かるピンク色したカボチャの湯、白い顔した毘沙門と弁天さんは一体いずこへ。
#とりっくおぁとりぃと
週末の井草湯は子供がわらわらいて楽しいが困った事態が発生した。
小さいのが2匹扉の前ではしゃいでサ室に入れない。
「お菓子くれてないからイタズラされた…」とハロウィンの効力に打ちひしがれ横のカランに座りはしゃぐ様を横目で眺める、ホラ見ろ父ちゃんに怒られた。
#お水に向かってトライ
ラグビー『日本対ニュージーランド』
試合終了まであと2分ちょっと、攻めの日本は1トライで逆転可能。
「コレはサウナ延長するっきゃない！」と覚悟を決めるがニュージーランド陣営の物言いがつき試合は一時中断、結果15分にも及ぶサウナとラグビーの試合は終了、以降続々と水風呂に雪崩れ込むサウナラグビー井草代表戦。
#できるかな？
マット交換に現れた後頭部に謎の面を付けたハロウィン仕様のスタッフ、先程の子供の件も含めボクもはしゃぎたくなったのでマット交換を手伝ってみる。
与太話をしながら黄色と縞々のマットを敷いていく、その辺元ホームサウナかつ過去散々っぱらイラストを描いてきたお陰かマット配置は完璧かと。
なんか色んなことがあったなとぼんやりサ活の内容をまとめる。
「今日の井草湯なんか足りないような…」と、再度この1時間30分の出来事を振り返り、露天の炭酸泉に浸かりそびれた大チョンボに嘆き待つ帰り際の赤信号。
ではでは
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高円寺で夫婦別々の居酒屋を経営する知り合いが赤子を抱いているところに遭遇する。
コロナ禍以降両店舗ともご無沙汰なことを突かれるが、赤子のほっぺを指で突き刺しのらりくらりやり過ごす。
これも何かの縁だとサウナ終わりの食事を居酒屋夫妻に委ねてみる。
「あそこ遠いし若い子多いからとめさんは行かないよ」
「とめさんに多国籍とかオシャレなとこ無理っしょ」
など本人何ひとつ発していないのに散々たる言われ様、その復讐として無防備な赤子のほっぺをつねり倒してやる。
どうにか飯屋の情報を聞き出し赤子に別れを告げ準備万端、そんじゃ行ってみましょう開店初日の〝サウナリウム高円寺〟
#サウナ（リウム高円）寺参り
庚申通りを抜け早稲田通り沿いを少し歩くと黄緑色した柱が目につくがそれ以外は普通の雑居ビルの為入り口で少しもたつく。
受付でワーキングな予定もないのでサウナ2時間コースを選択、屋上外気浴には野球解説者のパンチョが必須とのことで元大洋ホエールズのポンセを300円でレンタルして結果2500円、日々時給2文4ジンバブエドルで働くプロレタ蟹工船としては痺れる値段。
#身を清めてサウナ寺
あったかい風呂はなくそしてカランもないので仕切られたスタンドシャワーで諸々を泡立てる。
サウナ前に備え付けのレモン水を多めに補給、その後は水風呂で身体をキンキンに冷やしてきたるサウナに向け気合いを入れる。
こちとら2500円サウナを存分に楽しもうと本気も本気だ。
#サウナ寺の業
入室早々「あったらしぃ〜☆」というバカみたいな感想を抱くが開店初日だから新しくて当然だと自身に絶望して、ちょうど空いた最上3段目に着席する。
明るいを通り越して〝白い〟くらいあるサ室にて、若い木の香りを鼻から吸いアヘアヘ言いながらご機嫌に汗をかく。
数分経って少しかましてやろうかしらと席を立つ。
「ロウリュいいでしょうか？」
数名の頷きと数名のお願いします、ちゃんと言葉が言えた悦びに触れた新人類はウッキーと歓喜のセルフロウリュ。
#森田剛の妻
宮沢りえは昔ドラマでこう言った。
『ブッ飛び〜☆』
そんでnextサンタフェを自称するオスの不審者は、高円寺の屋上でリクライニングチェアに寝っ転がりそのブッ飛びの意味を知る。
…知るつうか、少し寝た。
これで天気が良ければなおよろしでおますね。
#魚
最後の3セット目でもう身体はヘロヘロ、屋上には上がらずサ室前の椅子にへたり込む。
大型モニターに映る美しい魚の映像に永遠見惚れているとホオジロサメがカットインしてきて一瞬ギョッとする、とか平気で書ける自分に再度ギョッする。
ではでは
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人気銭湯に遊びに行くにあたり人混みをなるべく回避できないかとない頭で思考を巡らせる。
まず開店前の整列は致し方ないとして『受付→脱衣所→カラン→湯船』その工程のどれかを削ることで先行逃げ切り型のサウナが展開できないか…。
全裸で整列するわけにもいかないな…とそこで閃く中年は上記工程の1つを省こうと、出発前に自宅のシャワーで髪を泡立てながら思ふ。
「…コレなんか違わないか？」
いや、コレ絶対本末転倒の違うヤツだ！
ねぇ？そうは思いませんこと〝松本湯〟
#スタートダッシュ
奇策を弄した結果リンスの香りをさせた中年は予定通りに開店前に到着し、ドアが開くまでの間店先の喫煙所でタバコに火を付ける。
「ふふ…あとは金払って風呂にドボンするだけだ…」
…と、悦に入り吸うタバコのなんとうまいことか。
んで14時開店、手に握った1000円とポインツカードを渡し会計を済ませ、その後は我先にと瞬く間に全裸になる、今のところマーベリック大佐並みのマッハ感。
#長湯の割には淡白ねと。
水深のある白湯エリアで浮遊して伝説の魔石『バドガシュタイン鉱石』にまつわる嘘を妄想して長湯、その他諸々も全部いいが全部省略。
#サウナトップガン
風呂でのロスタイムを加味してもまだ空きのあるサ室の最上段に腰掛ける。
室内は最低限の照明のみで漂う薫りは大変スモーキー、そして何よりめっさアテゥイ。
久しぶりの来店のせいか「アレ？こんなアテュゥおましたっけ？」と入室2分で時計の針が気になり出して「遅いよ秒針！もっとパッパッと動きなさいよ！」といよいよ刻の概念にキレ始めた頃に光り出すサ石の塔。
プシュ〜と音が鳴り時間差でくる熱気を受け、投機に搭載された耳と肩と乳首が異常をきたす。
脳内コクピットでは右と左でバディを組む両乳首たちによる「メーデー！メーデー！」との叫び声にも似た緊急通信、モニターには赤で表示された『Danger』の文字、そして極め付けは操縦者はボンクラで、すなわち修羅場。
その後投機はマザー部分まで焼かれ水風呂へと墜落。
#bonus
それだけで飽き足らず今度はぬる冷たい不感風呂へと続けて墜落、お陰様で木っ端微塵。
サウナ終わりの受付にて松本湯サウナ回数券2枚をpaypayで支払ってみる。
「ペイペイ☆」と音が鳴り3000pゲッツ。
これにて通常1000円する松本サウナが12回限定で533円となりました。
いやはや松本ペイ恐るべし。
まぁそんな感じでしばらくお世話になります。
あと余談ですが添付イラストの方が地獄の6レイヤーと化しましたのでいつの来訪のことやら完全に失念致しました。
ではでは
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朝も早よからサウナへ行こうとおめかしをする中年。
普段は20年以上愛用する元ブラック現グレー色のショーパンに、1シーズンで即捨ての800円無地Tという地獄のような格好で行動を取る男が何故に今日は着る服に悩んでいるのかと…
『そう〝ROOFTOP〟に行くからですね！』
サウナ以外の用事もないくせに一丁羅に着替えた中年は自宅のタンスでホコリを被ったサウナハットを発見する。
以前、情熱大陸で磯村勇斗が使用しているのを観てネッツで即購入、そして鏡越しに「あ、俺全然勇斗キュンと違うわ」と、1度使用して以降タンスの奥に眠ることとなったサウナハットの封印を解く時がついに来た！
『YES〝ROOFTOP〟に行くからですね！』
本日はそんな中年のオシャンサウナ探訪記です☆
#ハナから余談
西荻窪駅に降り立ちメッセで設定6の台を探す…でなくて目的地に到着。
エレベータを待つ間モニターにはサウナ芸人としても有名なアルピー酒井が映る。
以前、酒井が地方でやっていたラジオ番組を聴きたいが為だけに日帰りで静岡に遊びに行った事を思い出す。
あの時しきじのリクライニングに座って聴いたラジオは最高だった。
#決死の決算
エレベーターを上がるとそこにはコワーキングスペースが併設されるオシャン施設が現れ不安と緊張からガチガチになるが、心の中で「案ずるな我一丁羅ぞ」と呪文のように唱え平然を装う。
料金先払いの案内ついでに「当店は電子マネー決済のみでありまして」とイケメン店員。
paypay的なものは一切持っていないと絶望した時「あの〜クレジットカードはございませんか？」と天の声。
…今日恥をかいて学んだこと、それはクレジットカードは電子マネーだということ。
#さよならハット
上記にもあるように今日は意味不明に一丁羅なもんでバッグは革製、んでその中に突っ込んできたサウナハットを取り出し思う。
『革製のバッグに濡れたサハット入れんの嫌だな…』
…ロッカーの戸をゆっくり閉め差す光がもう僅かとなった際OVERRIDEのサハットと目が合った。
奴は瞳に涙を浮かべ「テメェまたかよ…」と泣いてました。
#唯一サウナ
毎時37分からスタッフによるアロマロウリュ、それ以外にも10分おきにオートロウリュ。
サ石に水がスプラッシュして以降も微調節の為かチロチロ流れるお漏らしロウリュをボンヤリ眺めて汗っかき。
あの外気浴をより一層楽しもうと少し長めのサウナ時間。
バスタブに溜まる冷水で身を引き絞めて、Colemanのフラットチェアに寝っ転がり視界は青一色。
この気候このタイミングでの来訪、我ながら天晴れかと。
ではでは
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過去脱出ゲームに挑戦し、その謎解きに飽きが生じ脱出できなかった香ばしい経験を持つ中年が、年間フリーパスという甘い蜜に誘われ今年も挑む『サ謎』にまつわる物語。
その始まりは〝オリエンタル〟の〝1〟の方！
「たった一つの真実見抜く！見た目はウータン、頭脳はチンパン！その名は迷探偵哺乳類！」
#1500泊
アレやコレやと検索を掛けた結果、クーポン使って1500円の激安宿泊が可能となるオリ①の門を叩く。
「頼もぉ〜！」っと意気揚々と受付に辿り着くが、なにやら他の客との間でモバイル支払いのトラブルが生じているようで、その心意気虚しくフロントでひとり空気と化す中年、知らんけど生霊ってたぶんこんな感じ。
ようやく現れた外国人スタッフにチェックインを伝え、ついでに『サ謎 セカンドチャンス』の解答用紙を貰おうと声を掛ける。
「…エッ？」
「…エッ？」って「…えっ！？」
#オリバス
ちんぷんかんぷんなやり取りの結果「ヨクワカリマセン」との事で氏のことをアベコベフと命名し全裸となって浴槽エリアに立つ。
入り口横には『ゴゴー』と鳴る剥き出しの謎機械が1台、コレはなんだと全裸観察に興じていると電子板に13との表示。
この機械から間もなくジェイソンが精製されるのであろうと憶測を立て、この施設唯一の温浴ラジウム泉に浸かり「ふぃ〜」と言う。
横の水風呂を見みると水温は13.4度と表示されており、そこで始めて『嗚呼…アレ冷却機やったんやね…』と解釈する頭ミラクルチンパンジー、こんな感じでサ謎が解けるのか不安で仕方ない。
#超アウフ
18時55分、その日3回目のサウナに入る。
サ謎開催中は各施設で人気熱波師が登場する今企画、翌27日のオリ①にはスカイスパの永井さんが登場し、本日この施設の真裏オリ②で世界3位の熱子さんアウフが展開中とのこと、ではこの場この瞬間を支配する熱波師は誰だ！？という話になる。
「オハヨーゴザイマス☆19ジノアウフハジメマース！」
…なんだアベコベフじゃないか☆
「今、確実におはようございますって言ったな…」とコレ以上の掴みはないパワーワードをお見舞いされ夜7時のアベコベアウフが開始。
ワ〜イ！アベコベフがサ石に水をブチ込んで大きな団扇を振り回してくるぞぉ〜☆
ワ〜イ！「オカワリイカガデスカ？」その言葉からアベコベフの生気が感じられないぞぉ〜☆
いいじゃないか、こんなアウフも面白いじゃないか！
「オハヨーゴザイマス☆」
あの一言でボクのハートは奪われた…サ謎なだけに『怪盗アベコベフ』つって。
そしてあの時解答用紙をくれなかった『解答アベコベフ』その二重の意味を込めて。
ではでは
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てんでレジャーもせず夏が終わり、残り香がある今のうちにプールなんぞに入りバカンス気分を味わいたくなる。
入館料が割高な為、ボクにとっては必殺の一撃となるスパ・ラクーアがいよいよお出ましか！と向かう電車が東中野を通過した辺りで突如単細胞の思考が火を吹く。
「アレ？プール入りたきゃアクア東中野でよくね？」
…ただそれではご近所過ぎると今日は急遽大幅に予定を変更致しましてここ祖師谷大蔵でプールを満喫します。
では以降、〝そしがや温泉21〟でのバカンス自慢です。
#れじゃ〜
改札抜けるとウルトラマン（立像）、そんなんあるとは知らなんで偶然の出会いに胸をときめかせる中年。
思い付きの行動が功を奏したと足取り軽くご機嫌に、今夜のディナー候補を抑えつつ歩む商店街、そんな旅の達人、そう誰が呼んだか頭トリップマイスター。
#ゆどころ
創業が奈良時代なら次世代平安への期待を込め、その数が8になっていただろう『そしがや温泉21』に到着、玄関先で飼われている錦色した淡水魚を眺めマスク装着をいい事に口をパクパクさせ淡水魚と会話をする。
#おんせん
自販機で激安入湯料を支払い全裸に着替える。
据え置きシャンプーとは別にあるクールシャンプーで頭をスースーさせ大切な記憶がまたひとつ消し飛ぶ。
黒い膜に包まれたような肌感のする21名物の黒湯に浸かりまた長湯。
#あとらくしょん
スチームサウナで軽く汗をかいてそれをシャワーで流し、メインであるドライサウナ→プールの前に消化しておきたい扉の前に立つ。
『冷凍サウナ』
警報ランプ付きの電話BOX調のソレは見ようによってはSFチック。
フリーズ状態で眠らされ宇宙空間を漂い行き着いた先で未知なるバケモン相手に往生する、そんなよくある映画の世界観を妄想し立ち涼み。
途中窓越しにガッツリ目が合った白髪爺様を勝手に博士役に任命し追加でもうひと妄想。
「ゆけ！冷凍サウナ人間！」
#さうな
無音の薄暗サ室で常連客の与太話を聞きながら汗をかく、もう黙浴とかはないと思われ。
極太の18金ネックレスをした黒湯のような色黒爺様が「最近サウナ混んでるねぇ」と一言、続けてその相方の爺様が「流行ってるみたいよ、最近」と補足情報。
一応その渦中にある身として今後の会話の流れが気になるところ。
「なら俺はもう40年と流行ってんのか」
燻銀が放つそのサウナジョークに思わず吹きそうになる、このまま絶好調にもう80年ばかし流行り続けて欲しいものだ。
#ぷ〜る
水風呂をササッと済まし今バカンス最大の目的である21プールに向かう
あ、ここで文字数が制限を迎えました。
ではでは
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東京銭湯の総大将はご存じ『ゆっぽくん』だが、その23区各支部にも新宿区『ゆげじぃ』のような、その街の銭湯を見守る遊体Xが存在する…と暇な銭湯愛好家たちが言っていたのを思い出す。
荒川区の『ばんばんとびばのん』に北区の『ゆきたん』、そして今回足を踏み入れた江戸川区の『お湯の富士』。
そんな勇ましき名前を持つ氏のつっぱりに後押しされ今回挑みまするは蒸気を逸した〝友の湯〟
#ティーンの葛藤
自販機で発券を済まし銭湯御朱印帳と併せて受付に提出する際、その脇に置いてあった小冊子を手に取る。
江戸川区が実施する銭湯スタンプラリー、景品はすべてにお湯の富士がデザインされており印を集めるごとに豪華になっていく仕様。
「なにコレ！腸欲しいかも新米☆」…と五十六の中に棲まうギャルが頭角を現しそれに挑もうとするも、現実の五十六に「交通費往復800円だよお嬢さん」と身も蓋もないパワーワードをお見舞いされギャル撃沈。
#友の軟
浴槽エリアに常備されているのではなく、脱衣所にあるカゴに入ったボデシャンを各自持ってカランへ向かう〝全裸のお買い物スタイル〟を採用する友。
薄毛と貧弱な身体を洗いシャワー以上の涙が出て友が自慢する軟水風呂に入ってみる。
浸かり始めは熱く感じたその肌も軟水の効果もあってか以降不思議とそれがない。
天井をぼんやり眺めていると壁を隔てた女湯の向こうから凄い勢いの蒸気が立ち上がった。
…ア…アレだ…
#一進一退
意を決しドアを開け1歩踏み入れた瞬間1歩戻って即閉める、なんせ異常な早さで耳が熱い。
サハット等のお助けアイテムはない、唯一手に持つ受付で渡されたタオルをほっかむりして今度こそ覚悟を決める。
#ダイイングメッセージ
・動ごくな、今ある熱いが痛いに変わる。
・だから熱いいうて身体をかくな、無駄だ。
・サ室を観察しようと上を向くな、肺をやられる。
・あと天井から落ちてくる雫はただの兵器に他ならないが動揺するな、動揺を見せた瞬間これも肺をやられる。
・指先はもうないものとして考えろ。
・なんか装置っぽいヤツが定期的に「ガー！」って立て続けに2回鳴く、これ火を吹く化物の咆哮と思え。
・友よ…この声が聞こえているか…
4度度目の挑戦でようやく2度の灼熱咆哮地獄を耐え抜き、有終の美として軟水水風呂に浸かる。
帰りしなご主人に「私肌ツルツルでしょ、何歳にみえる？」とコンパみたいな質問をされ、悩み70歳と答える。
「え？あ…いや、惜しい！72歳！」
…とこの手の話では有り得ないニアミスをかまし変な空気になる。
…すいませんご主人、ホントは17歳にみえますた。
ではでは
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「ABCDEFG〜♪落合JKLMN〜♪」
…と、信子の夫であり福嗣の父親でもある博満三冠王の女子校生コスプレ姿が脳裏をよぎる替え歌を思いついて新宿区は中落合、つまり中日の落合である。
サボっていた東京銭湯88箇所参りをチャリで再開させたはいいが、自宅から大黒30分改良45分とそこそこの距離を漕ぎようやくそこで再考に入る。
「いや、もうちょっと近場に未踏銭湯あるよな…」
…つうことでサウナイキタイ、通称ウナキタで検索したらここ銭湯でした！
〝ゆーザ・中井（You the NAKAI）〟
あなたこそ紛れもなく中井であると。
#民事の場合
受付でサウナ料金1100円を支払い、目的の銭湯御朱印帳にスタンプを押してもらう。
スタンプデザインには新宿区の銭湯を守る『ゆげじぃ』が採用されており超キャワワなので、本日の怪画はそれをリスペクツした湯毛G再登場、著作の絡みで訴えられればいい。
そして今後も23区内に潜む銭湯キャラクターをイジリ倒し、結果それの侵害として尚一層賠償に努めればいい。
#ザ・湯
露天とあるがしっかり壁も窓も屋根もある日替わりのドクダミ成分配合の湯で〝露天〟の意味を考え続けて10分、館内エリアに戻り【セブンエステ】なる下半身4上半身3と案の定7つの穴から噴射がくるジェット湯に身体を揺らされること更に5分、少し長湯が過ぎたと一度冷水に浸かろうとするが、水風呂はサ室のある浴槽エリア2階にあるようで一度諦めシャワーに向かった。
#はじめてテレホン
異臭がしたので床のタイルに目をやると茶色いアレが落ちていた。
「うん…」
そう小さく頷き自分の巡りの悪さを呪う。
別に銭湯サイドが悪いわけでも、漏らした張本人も意図的にやったわけでもないと思うのでこれは致し方ない話。
問題はそれを発見、意図せず引き継がれてしまったボクはさぁどうしましょうと、以下そんな五十六の解決ムーブ。
・周囲にスタッフはおらず一度身体を拭き脱衣所に向かう。
・フロントへ繋がる電話を見つけ『全裸×電話』の変態のある風景が爆誕する。
・気を遣い「いや、あの…床の方に〝シモの方〟が…」と小声で通話を始めるが「え？」言われたので「あ、シャワーにう◯こ落ちてますね」とハキハキ大きな声で答える。
・スタッフの到着を待たずしてサ室へトンズラこく。
#YOUTHE
天井低めの上下段、暖色かかる暗がり照明、座面は奥行きがあって無音、そんな好条件の中尻に大タオルを敷き後は熱気のなすがまま。
そして耐えきれなくなったら横にある水風呂で今度は冷気のなすがまま、その一見意味不明な反復運動の繰り返しそれがサウナの醍醐味。
ではでは
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『お前、30年後あの渋谷スクランブル交差点を自転車で渡ることになるぞ…』
きっとそれを聞いた五十六少年は、将来アパレルで1発当て、自分のショップと自宅がある渋谷をオシャン自転車で颯爽とゆく成功者になったかと歓喜するだろう。
『違うぞ小僧、ただ交通費ケチって45分オンボロ漕いで風呂さ入りに来ただけだ』
目に涙を浮かべ、なんちゅ〜人生だと嘆く小童。
『甘えるなガキ！これはまだいい方の話ぞ！なんならもっと悲惨な未来をきさんの鼓膜にお見舞いしてやろうか！』
…と、黒目を上下させ夢溢るる少年にブチギレてはいけません、その辺改め良きに計らわないといけません。
つうことで〝改良湯〟
#捕鯨ぇ
「ほら、一見ギャラリーかと勘違いする外観だけどのれんが鯨さんだよ、かわいいねぇオシャレだね〜☆」と少年のご機嫌を取って、靴の鍵を受付に渡しタオル大小と諸々をゲッツして無事手ぶらサウナが完成する。
黄金湯もそうだがオシャン銭湯は内装、スタッフ、客層とオシャンのてんこ盛りで少年に向けて鼻高々なその後の中年。
#改良された湯
炭酸泉と『グレープフルーツとレモングラス』と書かれた日替わりっぽい湯つまり日々改良湯に浸かり「色合いがプレデターの血っぽい☆」とプレをデターするシュワに想いを馳せていると、何故か館内で真夏の果実が流れ出し頭の中が『桑田佳祐vsプレデター』でいっぱいになる。
そこへ大団扇を持ったスタッフさんがサ室前を行ったり来たり、予期せぬアウフ開催の空気感を察し五十六システム『なんかありそな時はとりま行け』を発動。
#OVER
現在薄暗サ室上段最奥地にて、2回目のアロマ投入後の大団扇で打ちしばかれている最中だオーバー！
『現状の容態を報告するようオーバー』
順を追って報告する、サハット等無防備な為頭オーバー肩オーバー、何故か乳首はスルーで下腹部オーバー、つまり大体全部だオーバー！
『では脱出を許可するオーバー』
いや、脱出するもなにもドアをオーバーするには参加者やアウフスタッフをオーバーしなきゃなんないんだオーバー！
『おい、これ以上は危険だオーバー』
少年期の俺に途中退場なんて無様な姿を見せるわけにはいかねぇ！こうなりゃステイだオ〜バァ〜！
『…オーバー？…オ〜バァ〜！』
#終劇
…て、んな事やってられっかと途中退室後に薄暗水風呂に浸かりその脇にある外気エリアで木っ端微塵になる。
休憩を終え浴場エリア内のドリンク棚にて飲んだペットボトルのフタを落とし、それを心配した若者が一緒になって探してくれた。
若者はマナーが悪いとかいうくだらん考えを一部アップデート、改良ではなく更新。
ではでは
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東京銭湯お遍路スタンプラリー
その台紙には四国と同等88箇所の東京銭湯を巡れよと記されており、見事達成した者には認定書と1000円払って『ゆ』と書かれた公式ピンバッジが貰える…と。
「1000円…」
お金の話はともかく、銭湯への関心度によってこの銭湯お遍路は随分と意味も苦行度も違ってくる。
では時は遡り小学の夏休み最終、親族総出でやれよと言われても放置を繰り返し、泣きながら『夏の絵日記』一挙40日を想像だけで描き散らしたあの怠け者の場合はどうだろう…。
…ということで8月31日、ボクは電車代をケチり自転車を30分走らせ、渋谷の方の〝大黒湯〟にいってきました、今日はそんな中年夏最後の絵日記です。
#単館系
アップダウンの激しい夜道に身体が悲鳴を上げる。
そして〝夜間ライトの摩擦音で眠った赤子もすぐ起きる〟と異名を持つマイバイシクルも悲鳴を上げてようやく到着。
『昭和レトロ、あの日の原風景、場末感にカオティック』様々な表現が用いられるまるで映画のワンセットのような店先、ただ洗濯を待つ間漫画を読む人ですら撮影で仕込まれたエキストラのよう、そんな生命力すら感じさせる大黒っぁんのイキフン、たぶんここ凄いとこ。
#情報過多
上記理由から受付〜脱衣所はスルーして、その横のサウナへと通づる専用部屋をチラリ確認し全裸へと変貌を遂げる。
ご存じ偵察の為の浴槽徘徊も飛び出し、その際面白そうな個別の浴室を発見するが丸字フォントで『でんき』と書かれてここもまた華麗にスルー。
頭痒いとこもっとガシガシ洗っちゃおう☆って時「ガッ」言いまして、脇なんかもゴシゴシ洗っちゃいま「ゴッ」言いまして、それでも素敵な敷居の幅が半端ない極狭カランで泡にまみれた。
#初来店の若者諸君
諸君！大黒っぁんの浴槽エリアには水風呂がある！それはもうとびきりの天然地下水で深めでボコボコで3倍満だ。
諸君！朗報だ！ここにはサ室の横にもうひとつの水風呂が存在する、もちろん3倍満だし打ち水の効果音もあって数え役満だ。
諸君！ここの水風呂は南四局の麻雀くらいに楽しいぞ！
#サ百景が出来るまで
サ室に入り「なんて描き辛い造りなんだ！」…と逆ギレかまして〝手前と奥〟その奥の上段に腰掛ける。
無音サ室の横から聞こえてくる打ち水音と、読書家サウナーがページをめくる音が眠気を誘うが、サウナイラスト用にと目をかっぴらき空間を憶え随所にヤツらを配置した。
「〝体力のある時〟またこよう☆」そう思いながら地獄の坂を上がり、上記感想を〝一部修正〟する帰り道。
東京銭湯八十八ケ所参り残り28銭湯、自転車で行けるサウナ付き銭湯はもうない。
ではでは
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8月28日の日中に〝東京荻窪天然温泉 なごみの湯〟で開催された大五十六展最終日イベントの為雨の中荻窪にやって参りました。
今企画にご協力頂いたとめどないサウナな会の皆様、展示をご覧いただいた皆様、イベントにご参加いただいたお客様、こんな中年に素敵なプレゼントや差し入れをしてくれた皆様、本当にありがとうございました。
イベント終わり支配人さんとお話させていただく機会があり「またイラストが増えてきましたら第2回目など」と嬉しいお言葉を頂く。
イベントハイの状態から「なら以降の大五十六展は〝大〟の字を取って魁五十六展にしましょう！もちろん第3回目は暁五十六展で！」と、また適当なことをほざく。
なお次回以降展示と併せ展開してみたい企画をいくつか考えみました、暇なので。
お時間ございましたらご参照ください。
では以降時間の無駄です。
①サウナ〝ノーベル〟浴槽入口から向かって右２つの目ぶっ壊れシャワー、その軌道が110度に飛ぶシャワーヘッドの穴の位置を答えよ！…等、五十六本人も答えを知らないまま展開される未知なる謎解きゲーム【悪魔城 五十六からの脱出】
難問を解き脱出できた参加者には豪華景品として当日ちぎったその辺の草（自主収穫制）をたんまりプレゼンツ！する壮大な企画。
②パネルクイズ【サウナカルトQ】
関東在住のサウナ愛好家が作成した、難易度の違う5つジャンルのクイズを挑み、その選んだパネルに書かれた点数を取り合うサウナクイズ王決定戦
以下、その予定出題者とジャンル。
・かなさん【寺島浴場】
・エクスキューズナイスハローさん【北欧】
・ビロンさん【草加】
・とめどないサウナな会【日本】
・とめどなく五十六【エイリアン2】
優勝者にはその日家に帰るまでの素敵な空気を地球からプレゼンツ！する壮大な企画。
③とめどない朗読会
ターゲットを子供に絞ったとめどなく五十六作の朗読劇。
冒頭から倫理に引っ掛かる表現を用いて運営に取り押さえられ「それがお前らのやり方かー！」と泣き叫ぶまでの醜態を子供にプレゼンツ！する壮大な企画。
劇タイトルは【空飛ぶサウナ】
ではでは
#LINE
…とかなんとかをハハだかヒヒだかフフだかいう人にうだうだと報告。
『またとない経験をさせてもらったよね』とヒヒ。
あぁ〜なんて素敵な表現なんだと感心し、その結果晒されるハメとなるフフ。
そんな素敵なハハの才能が逆ベクトルでもボクに備わっていたかと思うと愚息は嬉しい限りです。
[ 東京都 ]
今月28日まで荻窪なごみの湯で開催している大五十六展、その最終日のライブペインツに向け今度こそはと描画の練習に励む毎日。
サウナに魅せられ、それをイラスト化して展示した結果、追うに追われ全然銭湯に行けなくなるという悪循環。
相変わらずパース異常だわ、女性描けんわ、そもそも何描いてんだかもわかんないわで、自分の描いたイラストでガロン単位の反吐が出ていよいよ頭が沸いてくる。
気分を落ち着かせようとインターネッツ上に現れた『ザ・たっち』を見るが、どっちが〝たくや〟でどっちが〝かずや〟かが分からなくなり頭が余計に混乱し、所属するホリプロコムにお問い合わせの電話をしそうになる。
もう人間こうなったらサウナやと思います、中野でどすこい〝高砂湯〟
#東洋水産レポート
赤と緑2色のライトが白湯浴槽を綺麗に染める高砂湯の屋内風呂。
以前、緑色に照らされた浴槽をジェットバスと勘違いしてビリビリと電気に撃たれマンガみたいに骨が透けた、ご丁寧に壁面に書かれた文字は当然限界視力のため見えやしない。
「いや、電気風呂なら普通黄色じゃないか！」
…と着いた色の意味合いの不備に憤慨するが、では赤く照らされた浴槽は熱湯かなにかか？…と聞かれたら、そういうわけではなくそれは普通の白湯だったりする。
つまり高砂を照らす2色のライトには特に意味などない、そして意味などないが一応その高砂の湯の覚え方としては、武田鉄矢が歌う『赤いしらゆと緑のでんき〜♪』であることを忘れてはならない…。
…と、そんなしょうもない事を思い今夜もご機嫌にそれと露天を行ったり来たり。
#パンダに告ぐ
露天がいつものシルクバスと違い、笹のなにかを配合した特別仕様の『パンダ湯』だ！
先日、鶯谷の名銭湯『萩の湯』に棲まう「笹食ってポォ〜！」と雄叫びを上げるパンダに遭遇して、絵を描いたそのお礼にと本物の笹を貰った。
そんなパンダも今頃何処かの銭湯でこの湯を楽しんでいることでしょう、今度笹のお礼に廃タイヤをプレゼンツしようと露天から見上げる高砂の煙突に誓った。
#午前銭湯
閉店間際まばらな浴槽、サウナにいたっては誰もいない。
長湯が過ぎサウナへ費やせる時間は外気浴込みで2セットが限界、いつもより滞在時間を少し長めに設定して渾身のサウナをかます一個人。
そしてその設定時間の呪縛からようやく解き放たれ、ふらふらで水に浸かりし朦朧中年、あとは外気の石ベンチでその朦朧を確固たるものに昇華させるだけでおま。
閉店時間に店を出る、急ぎの退店で生乾きの髪をわしゃわしゃ掻き回しながら夏の夜風でブローを当て、そこそこ乾く。
やっぱ夏ってそりゃ凄いですねと。
ではでは
[ 東京都 ]
全体的に何してんのかよくわからない中年が画策したイベントで荻窪。
外は快晴、真夏の太陽が体を照らしつけ…
まぁ嘘なんだけど、今日台風なんだけど、そんなけったいな日に開催したんですけど〝東京荻窪天然温泉 なごみの湯〟でライブペイント。
#展示
過去の銭湯イラストを見て「なんじゃこりゃ？」と恥じる中年、たぶん絵を描く人はずっとこれの繰り返し。
今回〝正しく〟その銭湯の事を知ってもらおう！と解説は筋金入りの銭湯愛好家たちにお願いしました、おかげで怪画たちも多少浮かばれたなと、当日参加が叶わなかったレモンサワー中毒に感謝しつつ階を上がる。
今回展示を手伝ってくれた心優しき暇人Aが子供が絵が上手だねと褒めてたよと中年に報告『いや、上手じゃなくて誤魔化し誤魔化しやっているだけだよ☆』と心のツッコミを入れる。
#トン＆トゥを探せ！
なごみの湯3階に散りばめられた粘土人形たちを写真に収めてステッカーをプレゼンツする今企画。
ご参加いただいた方の中には「5分探しても見つけ出せねぇ！」との悪戯冥利に尽きるお言葉もいただき性悪な中年は歓喜に震える。
#五十六絵画の調べ
グッズ購入のお客様にその場で描いた価値を見出す事の出来ない絵をプレゼントする。
過去コメンツ上でいじり倒してきた皆様や草加のフリー素材など沢山の素敵な出会いがありました。
その中でもそれまで存在すら知らなかったが中年が今まで描き散らかしてきた奇文を面白がってくださる人がいて、腰が抜けるどころか爆散した、通称ウエストBOM事件。
今回制作進行をしてくれた心優しき暇人Bがやってよかったねと優しく声をかけるが、後の打ち上げで「テメ〜全然言うこと聞かね〜な！駿河の海に沈めんぞ！」と恫喝され、せめてしきじの水風呂にしておくなましと、懇願しつつも隙を見てその旦那と娘にクレームを入れ走る。
#056は二度とタヒる
「もう1回やんぞダボ！」っと今回物販に奔走した心優しき暇人C、「プペ〜」と奇声を上げ渋る中年。
「おめぇ…何個作ったと思ってんだ…」
静かなるドン、ぐうの音も出ない正論、サウナの化身には敵わない。
…つう事で企画展最終日28日はイベンツ再開催どぇす。
『太田・川崎スタンプラリー』に挑みし勇者たちを交えて酒を飲む。
酔った勢いで将来的展望の話となり「いや、そこはストロングスタイルで！」などと偉そな事を供述する中年。
ハッと我に帰り願うように奴の顔を見ると、案の定ニヤついていた、ボクは奴が嫌いだ。
最後に入ったサウナがオマケ程度となった今回の怪文書、その深夜外気浴から見上げる月は綺麗でした。
またお会い出来ることを、ではでは
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拝啓
東京荻窪温泉なごみの湯様
普段は昼間の滞在が多いのですが、先日久しぶりに夜の月見外気浴と朝の太陽外気浴を堪能いたしました。
午前1時ボナが閉まる前のサウナはもうそりゃ熱くってヒーヒー言わせてもらい、午前5時過ぎボナがまた稼働が始めた時も同様でした。
開閉が多い昼間では体験出来ない湿度と熱がそこにはありました。
拝啓
東京荻窪温泉なごみの湯様
普段は近所の銭湯で21℃で沈みゆくのですが、先日久しぶりに15℃の水風呂を堪能いたしました。
想像してみて下さい。
久しぶりの広々15℃に入水を果たした瞬間、アゴがしゃくれて思わず「ニィ〜！」と奇声を上げかけたその中年の顔を。
なごみの湯が誇る水風呂にはそんなん顔した男がわらわらおります。
拝啓
東京荻窪温泉なごみの湯様
普段はテレワークをいいことに頬毛全開のヒゲ面でご機嫌良く生き晒しておりますが、先日久しぶりにヒゲを剃ろうとボタンを押しました。
ついでに歯も磨こうとまたボタンを押しましたら『髪ブラシ』が出てきました。
えぇ、知能と視力の底辺具合が引き起こした悲劇です。
シェイクスピアでいうとこの『ハムレット』『オセロー』『マクベス』『ヒゲ王』の4大悲劇です、その全て内容一切知りませんが。
拝啓
東京荻窪温泉なごみの湯様
普段は台湾ラーメンか得々ランチしか食わない我が身ですが、先日サウナな人たちが台湾まぜそばやら海鮮丼やらを食べているその様を見ました。
まだまだ食事処しおんには未体験の絶品グルメがあるようです。
そしてまた別の日、狂気の瓶ビール党員が『サッポロの赤星はねぇ〜のかぁ〜！』と雄叫びを上げておりました。
目が左右に激しくスイムしている瓶ビール党員の顔はホラーなので赤星の導入を検討なされてみてはいかがでしょうか。
拝啓
東京荻窪温泉なごみの湯様
地下1階のリクライニングエリアではマンガが読めますね、キングダムの新刊は入荷しているのか今から来館が楽しみです。
そんなキングダムの入荷が気になる本日、素敵施設なごみの湯様にて『大五十六展』関連イベント『トン＆トゥを探せ！』『とめどない五十六絵画の調べ』がダブル開催となります。
台風直撃の中嵐の大五十六展となります。
足を運ばれるお客様は、くれぐれも足元にお気をつけいただきご来館いただければ幸いです。
ずぶ濡れの皆さまにお会い事を楽しみにしております。
ではでは
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真夏の洗濯事情について考える。
大した事は何ひとつしていないのに勝手に汗が噴き出てお陰様で洗濯物は大量だ。
パンツはともかく短パンにまで汗が染み渡り、この状況を打破せんと小さな脳みそをフル回転させ、そこで閃く天才チンパンジー。
「あ、水着で過ごせばいいじゃん」
メッシュ部分で股間をガードして、洗濯はこの1枚で済むと最近ではもっぱら柄物の短パン水着姿でテレワークに励む。
真面目な顔してオンライン会議に参加するが映っていないのをいい事に下半身は常夏バケーション仕様、そりゃ昇進ひとつしないわけだ。
そんなひとりアロハな会議を終えサウナに行きたくなった、ボクの銭湯サウナの理想郷〝昭和湯〟
#髭まみれ
愛想のいい受付で料金を支払い水着を脱ぎ散らかす。
カランに座り鏡に映る無精髭の男を見て「嗚呼、清潔感のカケラもないこの面が皆様のディスプレイを汚していたのか…」と一瞬反省するが今更なにをやってももう遅いと放置する。
耳毛が書道の小毛筆くらい生えている爺様は湯が熱いとバチギレしているが個人的には至って普通、41℃程度で修行が足りんぞ爺様や。
#淋しくない熱帯魚
薄暗くコンパクトなサ室、耳を澄まして聴き入る有線音の中汗をかく。
知らない曲を2曲連続で聴き終えて、ええ塩梅のダサさ感じるシンセサイザー音が流れ始める。
Wink『愛が止まらない』
MV冒頭何故か相田翔子がマネキンとなって歌い出す大変愉快なこの楽曲。
相田の片割れサッちんと共に「just！心ごと止まらない、もう〜♫」だそうだ、心が止まらないつう事は心臓がバクバクで危険な状態なので「動悸かな？」と2人の身を案ずる個室の個人。
#昭和湯水風呂を知り尽くした男。
吸水口のそこに伸ばした足を押し当てるとじんわり冷水の程を感じられるクールスポッツで、2分間ほど浜辺に打ち上げられた昔懐かしピアノマンになる。
#浜辺（水）の記憶
脱衣所横の休憩スペースで、今度は10分間ほどこりゃまた浜辺で失踪し世間を騒がせた昔懐かしの若人あきら（現：我修院達也）になる。
どんな開放的な空間も、どんなオーセンティックでラグジュアリーな空間も、この休憩場には勝てやしない、そのくらい具合がいい。
帰りしな靴箱の鍵を返してもらおうとするが肝心の靴箱番号を失念し帰れなくなる。
自己申告制がため番台の女将に聞いたところでその答えは返ってくるはずもなく。
「いや、銭湯側でメモなり覚えとくなりしてくれよ！」とそういう御託は野暮で無粋。
ボクが愛する昭和湯はこうでなくっちゃ！っと徒然そう思う。
そんなゆるゆる昭和湯は今日もかとなく平和そのものです。
ではでは
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推定気温36℃の炎天下、そこそこの距離間をチャリでゆくワイルド中年、脳天が焼かれいよいよ熱は夏いとパニックを起こす実にタフガイな中年。
今日は井草と名乗るが実は最寄りは井荻という銭湯に遊びにやって来ました。
随分と久しぶりなような気がします、元ホームサウナ〝井草湯〟
#ペテンが教えるサウナの足し算
例えばあなたが手ぶらサウナよろしく、1000円札だけを握りしめ井草湯に訪れたとしましょう。
入湯料500円+サウナ代440円＝計940円でお釣りが来ると安心してはいけません。
まず下駄箱で100円投入します！んで上記にある金額を払って、はいマイナ40円で御破産です。
そして追い討ちをかけるように脱衣所ロッカーで更に100円が必要となり、ハイこりゃまた御破産、利子はトイチでよろしくさん…なわけです。
というわけで井草湯には最低1126円は持って行くよう憶えておきましょう、そうですね語呂が1126（イイフロ）で大変縁起がいいですね。
え？6円余りが出てしまうよ！って？
その差額は帰り道、あなたが最寄りの神社で使うお賽銭の金額です。
また近所に賽銭箱がない場合は『恵まれない五十六基金』までご入金下さい。
神と五十六はいつだってあなたの善行を見ていますよ。
#漢の闘い
シルキーバスに浸かっていると先程から落ち着きがなく何度も父親に叱られている子供が現れた。
また懲りずに風呂の縁に身を隠し、どうやら今度はかくれんぼを始めたらしい子供に対し、それが丸見えの父親は湯に浸かりド無視構え。
諦めずに隠れ続ける子供、呆れた顔で父親が一言。
「もう連れてこないよ」
それを言われてはもう観念するしないパワーワードが飛び出しいよいよ子供の動向が気になるところ。
…動じぬ子供！
もう連れてきてはくれないその犠牲を払ってまで身を隠す事に我が身を燃やす子供！
闘気溢れる背中が丸見えのこの漢と、もうこの銭湯でお会いできないかと思うと残念でならない。
#時事放棄
タイルの色味とサ室の香りが大好きなサ室に入りテレビなんかを観てみる。
「国内のコロナ感染者数が…」と、まぁ耳を背けたくなるような現実から一旦離れ、今はただ現世をトリップして汗をかく事だけに集中しましょう。
#端的
深い水風呂に身体をストンと落とし、今度は外気の椅子に座り思考回路をストンと陥します。
どこまでも落っこちていたいそんな水場の休憩です。
久しぶりに来てみたけどやっぱり素敵な井草湯。
「流石はボクの元ホームサウナ！」と肝心の評価する男がアレなもんで気になる方は一度足を運んでみるヨロシ。
実際いい銭湯だと思いますよ。
ではでは
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電動でもないシティでもない、ただのチェーンがギシギシ鳴るバイセコーを漕ぎ1時間。
たまには訛った身体に鞭打つかとオンボロを乗り回し仕事に出掛けたはいいが、職場で使う労力を計算に入れておらず帰りの走行でいよいよ体力が0となった。
そんな何気ない日常の1コマ。
「うし、“桜湯”いこ」
#その時瞳は奪われた
4年程前まであれほど行き倒し金銭のやり取りをしていた相手の顔を覚えていないボクと恐らく女将。
特に心温まるエピソードがあるわけでもないが、確かにここは以降ボクが先人たちの足跡を辿る事となる、サウナグレートジャーニーその始まりの地。
肌着姿でソファに座りテレビを観る爺様方の相変わらずな風景にホッとしてパッと脱ぐ。
浴槽に通じるドアに手を伸ばした際注意喚起の貼り紙に釘付けとなる。
端的に言うと『風呂が詰まっから湿布貼ったまま湯船に浸かんな！』だそうだ。
そのイカした貼り紙を見て、正月餅で喉を詰まらアレしちゃうご老人の姿を回想する、風呂も爺様も長生きに越した事はない。
#お熱いのがお好き
さくら湯の風呂群は水風呂を除くと、普通の湯、座位タイプの深めの湯、電気＆ジェット湯と超絶シンプル、そしてどれもこれも皆一様にバカ熱い。
そろそろ国民の三大義務『教育、勤労、リボ払い』と答えるくらいにバカになったら、それはもうlet'sサウナへのシグナル、今日はこのくらいの熱さが丁度よろし。
この熱さ杉並随一だと思いまふ。
#サウナ象印
以前までは『I』の字型だった男湯サウナ、それがここ1、2年で女湯サウナを取っ払い『H』の形をしたサ室へと変貌を遂げた、それはまるで炊飯器みたいなIHサウナ。
しっかし風呂に続きサウナも熱い、室温計は96℃を差すが久しぶりのサウナのせいか、はたまた無音の空間で意識が集中出来るせいか示す数字以上の熱を感じ、思わず踊り炊きしそうになる。
美味しくふっくら炊き上がれ、社会の米粒。
#忖度
風呂もサウナも熱いのに水風呂だけはしっかりぬるい24℃…
…でもいい、ここはコレがいい。
だってここはボクに暇の潰し方を教えてくれた大切な銭湯だから。
#絶好のサウナドリンコ
さくら湯の何が良いって冷水機があるところ！
日々雑草を食い荒らしビタミンを補給して、またある日は砂利を喰らいて鉄分を補給する貧乏人の身からして、これまさに杉並のオアシス☆
8月11日（木・祝）より杉並区は荻窪なごみの湯で開催予定のDoかしてるサウナ企画を前にどうしても立ち寄りたかった、どうしてもご紹介したかった。
いつまでもあり続けて欲しい銭湯の1つ。
そんな1日の終わりの1コマ
ではでは
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井上来たれば風と格闘しようと国へと合戦へ、鮭が来たれば風を喰らいに北に赴いた。
そして本来ハマを本拠地に据え熱波を送り続ける箸休めサトシさん、通称ハシシさんが“なごみの湯”でアウフグースを開催すると聞きつけ遊びにやって来た。
尚会社からの催促メールは見なかった事とする、今日はそんなサウナなお話。
#ジャンキーの妄想録
アウフ前に1発だけボナをかましたろうとサ室に入るが、以降案の定ボナ中毒者となりけりて3回目のボナに手を伸ばそうと思ったその時、ボクの耳元で天使が囁く。
「貴方なごみの湯公式アンバサダーよね？もうちょっとソレっぽく各所を巡って紹介してみたら？」
流石天使、ごもっともな意見であるがもう片方の耳から悪魔。
「アンバサダーなんて関係ないぜ！自分勝手に好きにやればいいんだよ！」
…暫し悩んだ結果3回目のサウナはスチームサ室で塩を擦り込み悪魔を祓い退ける。
靴擦れにより生じた傷にソルトがジャストフィットして「オンギャー！」と悲痛な叫びをあげた。
#眠れる森の微男
5階岩盤浴エリアに行こうと専用着に着替える。
噂に聞くと女性に関しては3種類の専用着からどれか1つを選べる模様。
「あ…あたいだって色んなおべべを着たいのに、ぴえん」
…としょぼくれ嘆くド級の中年男性はなごみのフォレストで瞳に涙を浮かべたまま小一時間の眠りについた。
#勇者多数
館内アナウンスで目を覚まし熱波を待つ列の人となる。
エンタメ性の強いハシシさんアウフショー、今回の演目は某有名RPGゲームからなぞられた『サウナクエスト』、それに加えなごみ熱波隊も出動する特別仕様。
前口上でハシシさんが「最後まで残っていられる人はいないでしょう」と言い放ちひとり慄く村人A。
ハシシ熱波隊によるダブル攻撃により専用着では隠し切れないスネがボヤ騒ぎを起こしたそんな13分。
氏が言った言葉虚しく脱落者は0で「いや、全員残るんか〜い！」と心のツッコミを入れ楽しいアウフショーは幕を閉じ、アイスサウナ室をガン無視して水風呂へ急いだ。
#8月11日から当館にてイラスト展示します
…てな事で、なんか折角なんで会期中の1日を使わせてもろうて以下からなるどれかを実施出来ればと考えております、もし他に良い案がありましたらコメンツにてご教示頂ければ幸いです。
①五十六を煮出して作る『五十六アロマ』の販売、その後出涸らしでお役御免となった五十六は廃棄。
②ヒスを起こした五十六が永遠サ石に頭を打ち付け続けるその様を楽しむ『五十六アウフショー』。
③あなただけのトントゥイラスト描きます。
さぁどんな企画が展開されるのか。
ではでは
[ 東京都 ]
現場感をよく知りもせずに偉そな事をほざく人々ジャーナリスト。
一義森田もその一員だと豪語する吉永小百合に心酔する人々サユリスト。
そして天才漫画家水木しげるを愛でて止まない人々シゲリスト。
幼い頃ゲゲゲの鬼太郎のED演出にギャン泣きし、家族総出で大爆笑されたトラウマから以降シゲリストと化した怪中年は、御大の企画展がギロッポンで開催中との事で某ヒルズにやってきた。
今回はそのついでに寄ったゲゲゲのサウナ〝南青山 清水湯〟
#港区論
企画展までの道中冷やかしで立ち寄ったハイブランドショップで36000円のTシャツを見て「カハッ！」と吐血しそうになる。
気分を落ち着かせるため茶でもしばこうとオープンカフェの立て看板に目をやるとアイスコーヒーが850円して「銭湯にサウナが付けれるな…」と貧乏丸出しな事を思い諦める。
何をするにも金がかかりそうなのでヒルズ付近にある公園をグルグル回って時間を潰した。
#七人の刺客
大感動の企画展終わり折角やし滅多に訪れる事のない港区銭湯を探索しようと六本木から表参道へ。
港区価格の1030円を券売機に投入して受付に向かうと「現在7人待ちです」との事で早々にサウナを諦め入湯のみに変更。
銭湯印を押してもらおうと受付ギャルに自作の御朱印帳を提出すると「コレ自分で作ったんですか？」と周りにいた受付ギャルをも巻き込んでお褒めいただくが「あ、いや、暇人なもので…」と人見知りの才を遺憾なく発揮。
#清水を攻略せよ
浴槽エリアを見渡すと土地柄か客層がやたらと若い、その中のひとりが闇金ウシジマくんに登場するG10君に見えて仕方なくなる。
さてサウナなしの銭湯をDo楽しむかと浴槽エリアを一周してみると、3種のジェット湯を擁する白湯、高濃度炭酸泉、エプソンソルトの湯、んで水風呂の4つの浴槽があり、都度水風呂を挟んでの3セット温冷交代浴プランを構築する。
#妄想著しく
白濁のエプソンソルトの湯に貼ってあった解説に目を通す。
『芸能人、モデル、スポーツ選手などの有名人御用達のエプソンソルト』
…との記述がありマイケル富岡、ジローラモ、武田修宏といったいかにも港区に出没しそうな御三方がエプソンをソルトするその様を妄想する。
#敬意
水風呂に浸かりイラスト用にサ室の様子を伺っていると先程目撃した長髪のG10君が汗だくでサウナを楽しんでいた。
その異様な出立ちが六本木で見た水木妖怪たちを彷彿とさせる。
御大はインタビューでこう仰った『すなわちそれ（妖怪）は〝感じ〟なのだ』…と。
ならばこのG10君はきっと表参道に棲まうサウナ妖怪〝髪ながし〟な感じだろう。
ではでは
