地図からサウナが探せる！

桜湯(さくら湯)

銭湯 - 東京都杉並区

とめどなく五十六（再登板）

2022.07.21

2回目の訪問

電動でもないシティでもない、ただのチェーンがギシギシ鳴るバイセコーを漕ぎ1時間。
たまには訛った身体に鞭打つかとオンボロを乗り回し仕事に出掛けたはいいが、職場で使う労力を計算に入れておらず帰りの走行でいよいよ体力が0となった。
そんな何気ない日常の1コマ。
「うし、“桜湯”いこ」

#その時瞳は奪われた
4年程前まであれほど行き倒し金銭のやり取りをしていた相手の顔を覚えていないボクと恐らく女将。
特に心温まるエピソードがあるわけでもないが、確かにここは以降ボクが先人たちの足跡を辿る事となる、サウナグレートジャーニーその始まりの地。
肌着姿でソファに座りテレビを観る爺様方の相変わらずな風景にホッとしてパッと脱ぐ。
浴槽に通じるドアに手を伸ばした際注意喚起の貼り紙に釘付けとなる。
端的に言うと『風呂が詰まっから湿布貼ったまま湯船に浸かんな！』だそうだ。
そのイカした貼り紙を見て、正月餅で喉を詰まらアレしちゃうご老人の姿を回想する、風呂も爺様も長生きに越した事はない。

#お熱いのがお好き
さくら湯の風呂群は水風呂を除くと、普通の湯、座位タイプの深めの湯、電気＆ジェット湯と超絶シンプル、そしてどれもこれも皆一様にバカ熱い。
そろそろ国民の三大義務『教育、勤労、リボ払い』と答えるくらいにバカになったら、それはもうlet'sサウナへのシグナル、今日はこのくらいの熱さが丁度よろし。
この熱さ杉並随一だと思いまふ。

#サウナ象印
以前までは『I』の字型だった男湯サウナ、それがここ1、2年で女湯サウナを取っ払い『H』の形をしたサ室へと変貌を遂げた、それはまるで炊飯器みたいなIHサウナ。
しっかし風呂に続きサウナも熱い、室温計は96℃を差すが久しぶりのサウナのせいか、はたまた無音の空間で意識が集中出来るせいか示す数字以上の熱を感じ、思わず踊り炊きしそうになる。
美味しくふっくら炊き上がれ、社会の米粒。

#忖度
風呂もサウナも熱いのに水風呂だけはしっかりぬるい24℃…
…でもいい、ここはコレがいい。
だってここはボクに暇の潰し方を教えてくれた大切な銭湯だから。

#絶好のサウナドリンコ
さくら湯の何が良いって冷水機があるところ！
日々雑草を食い荒らしビタミンを補給して、またある日は砂利を喰らいて鉄分を補給する貧乏人の身からして、これまさに杉並のオアシス☆

8月11日（木・祝）より杉並区は荻窪なごみの湯で開催予定のDoかしてるサウナ企画を前にどうしても立ち寄りたかった、どうしてもご紹介したかった。
いつまでもあり続けて欲しい銭湯の1つ。

そんな1日の終わりの1コマ

ではでは