2019.05.01 登録
[ 東京都 ]
北極星ーーある銭湯サウナの話ーー
2021年1月11日、ひとつの銭湯の灯が消えます。
友の湯。
東京都練馬区、石神井公園駅近くの歴史ある施設です。
私の「ホームサウナ」でもあります。
2019年5月、私がサウナイキタイにアカウントをつくったとき、「ホームサウナ」を入力することに驚きました。
サウナ経験が多くない私にとって、「ホーム」と呼べるようなサウナなど無かったからです。
仕方なく、住まいからほど近い、数回行っただけの「友の湯」をホームサウナとして登録しました。
「住めば都」ではないですが、「行けばホーム」。
下足札と引き換えに、サウナ利用者の証である黄色いタオルを受け取り、
「サウナ2時間までね」という毎回の指導を受け、
4人も入ればぎゅうぎゅうのサウナ室に入り、
何分計だかわからない砂時計をひっくり返して汗を流し、
これまた2人入れば「密」な水風呂につかる。
猛烈なインパクトがあるわけではないのに、なぜかクセになる。
友の湯を訪ねる頻度が増え、ようやっと名実ともに「ホーム」と呼べるような気がしてきたのが去年の今頃でした。
………
北極星の話をします。
北極星はご存知通り、ほぼ真北に位置し、夜に方角を知る目印となる星です。
こぐま座αのポラリスが現在の北極星です。
「現在の」、ということは、過去の北極星もあるわけです。
りゅう座αのツバン。
こぐま座βのコカブ。
1万3000年程前は、こと座αのベガも北極星でした。
北極星の光は、航海士や占星術師だけでなく、民草にとっても、進むべき方角を見つける指針として輝き続けてきました。
………
友の湯のサウナは、私にとって北極星でした。
「サウナ全盛」といってもいいほどの昨今において、あくまで町の銭湯サウナとしてそのヒーターを燃やし、「これくらいがちょうどいいんじゃないの?」という指針を常に示してくれました。
眩い光ではないけれど、いつもそこにいて、私たちを照らす。
そのことが、どれほどの安寧をもたらしてくれていたのか、いまようやくわかりました。
気がつくのが遅かったね。
ごめんなさい、友の湯。
さようなら、友の湯。
ありがとう、友の湯。
もし私が次の「北極星」を見つけたときには、友の湯、必ずあなたのことを思うでしょう。
[ 長野県 ]
#サウナ
86度表示ながら湿度が高めで、なかなか悪くない。
J-POPの和風インストゥルメンタルの音楽がBGM。「チョコレイト・ディスコ」でさえも。
#水風呂
4人くらいは入れそうな大きさ。26度の表示で、体感もそんな感じ。
「人肌の湯」という札を掲げている通り、なるほどぬくもりがある。
でも体温が26度だったら心配になっちゃうね。
「やっぱりもうちょっと冷えてたら嬉しいよなぁ」と思っていたら、巨躯の人が入って水をドババーッと溢れさせると、冷たい水が自動的に注ぎ込まれることを発見。
それを知ってからはもうとにかく大きな人が来るのを待って、長風呂を決め込んだ。
#休憩スペース
黒くてカッコイイととのい椅子が、露天風呂スペースに二脚。
松本の美しい夜景(主に「駿台予備校」のネオン)が楽しめる。
男
[ 東京都 ]
#サウナ
「サウナ浴は月に1、2回では効果は期待できず、週に2、3回入ってこそ効果的です」。
壁に掛けられた説明書に既視感アリ。
そうだ、高田馬場の世界湯と同じだ!
(https://sauna-ikitai.com/saunners/5689/posts/72894)
そうなんだよなあ、わかっているんだけどなあ、と思いながら汗を流す。
サウナ自体は92度の良い熱さ。
こんなサウナが近くにあれば、週に2、3回きちんと来るんですけどね、ハイ……と虚空にむけて弁明。
#水風呂
20度弱の表示で、体感もそんな感じ。
何にも増して、屋外にあるというアドバンテージには文句のつけようがない。
サウナ、水風呂、休憩スペースの全てが屋外というのは、もはやほぼフィンランドなのでは?
#休憩スペース
屋外にととのい椅子が3脚並ぶ。
それだけでも最高なのに、一番奥に、黒船みたいな異形の椅子が鎮座している。
真っ黒なボディに、謎の「Flamrose」の刺繍。
サウナ上がりの客で3脚のととのい椅子が埋まるタイミングは多々あれど、黒船だけは誰も手をつけない。
「さすれば」と思い、腰かけてみると身体がフワリと浮き立ち、無重力状態。
良くも悪くも空中に投げ出される我が肢体。なるほど黒船は宇宙船であったか。
宇宙の平和についてしばし黙考する。
風呂上がりにすかさず「Flamrose」を調べてみれば、その惹句は「無重力チェア」。
その椅子の完璧な形容に、つい笑ってしまった。
男
[ 神奈川県 ]
#サウナ
20人くらいはゆうに入れそうな広々としたサウナ室。入室直後は「あれ、ちょいとヌルいかしら」と思ったものの、上段に腰かけているとじわりじわり温まってくる。
人の出入りがあるたびに若干の温度低下があるものの、またすぐ盛り返すのが楽しい。
常連とおぼしき方々が、「ちょっと目方が増えたんじゃない」「いやいや先輩こそ」なんてじゃれ合っているのを見るのも、地元に根ざしたスーパー銭湯ならではの光景。
#水風呂
温度表示は見当たらなかったけれど、体感17度くらいで水流もあり、良い冷たさ。
こちらも広々としているので、待つようなことはないが、サウナ内で放映中の相撲の取組がひとつ終わるごとにサウナを離脱した人が続々と入ってくる。それも上手く計算して入るのが勝利への近道。
#休憩スペース
整い椅子や寝椅子はないが、ノーマルなベンチはある。そこで寝転んでも良いのだけれど、それよりも気に入ったのが「腰掛け風呂」。
寝転び湯の椅子バージョンというか、石製の玉座みたいなやつの背もたれから、チョロチョロとお湯が流れてくるというもの。
これがなんとも言えない心地よさで茫然自失。
横並び3人(4人?)掛けなのだが、右端のおじさんは、自分が浴場に入ってから出るまでの約1時間、ずーっとそこで惚けていた。人をダメにするソファってこれか。
男
[ 東京都 ]
#サウナ
100度表示で、とても熱い。ストーブが丸見えなのも、熱さを後押し。
テレビは無し、時を知るのは砂時計のみ。こりゃまたストイックと思いきや、BGMにはゴキゲンな昭和歌謡が流れる空間。
砂時計もあてにならないので、この曲を聴き終えるまでは……と思いながら『渡良瀬橋』を堪能。「風邪を引いちゃいました」からがけっこう長いな。
#水風呂
バイブラでしっかりと冷やしてくれる。
お店の目標である10-14度ではなかったけれど、サウナとの温度差は絶妙。
長めに入っていると、あれ、浴槽脇の手桶がゆがんできた……と思ったら本当にゆがんだ形。ダリかエッシャーか。
#休憩スペース
整い椅子などは無いので、洗い場の椅子で瞑想。背もたれがあるタイプの椅子がいくつかあったら、さらにいいのにな。
男
[ 東京都 ]
#サウナ
常時ジュワジュワ鳴っているストーブから放たれる湿気のせいか、表示こそ75度前後なのに、充分な熱波を感じられる。
壁に掛けられたサウナの説明書きには、
「サウナ浴は月に1、2回では効果は期待できず、週に2、3回入ってこそ効果的です」
という旨の文言。
ほんとうにそうだよなあ。そうあらなくてはなあ。と、月1、2回サウナーの自らを省みる。
#水風呂
これまた温度は22度と高めの表示なのに、広々としていて水量が豊富なので、どうしてどうしてピシッと決まる。
また、サウナと水風呂(と岩風呂)は別棟のような位置にあり、一般浴場からは隔離されているのも何となしにうれしいところ。旅館の「離れ」みたいな。
ちょっとした優越感とともに、堂々と整える。
#休憩スペース
水風呂のわきに、介護現場で使われるような背もたれ付きの椅子(シャワーチェアって言うんですね)がひとつ、ポツンと置かれている。
これは私のようなものが座っていいものか、と逡巡したけれど、意を決して座ってみればあらあら快適。
浴場の洗い場の椅子で前傾気味に瞑想するのもいいけれど、背もたれに全体重をゆだねて天を仰いで整うのは最高ですね。
男
[ 東京都 ]
#サウナ
良い熱さ。表示は100度で木の香がして、しっかり汗が出る。天井が高くて広々しているのに、ムラなく熱いのは嬉しい。
ストーブがよく見えるのも、体感温度アップに貢献してくれている気がする。
#水風呂
表示18度のバイブラで、ベスト温度。良いタイミングで「出なきゃ凍る!」という気持ちになる。
そして、白眉が屋外プール。24度くらいだけど、ドボンと潜ればフィンランド。プールサイドにあがって足をつけていると、小学校の体育の時間が戻ってくる。とろけるような脱力感。
#休憩スペース
浴室内にベンチなどはないが、上述のプールサイドで最高の外気浴が楽しめる。「なぜ私は東中野に住んでいないのか」という問いへの答えを探し続けるうちにフィニッシュ。
男
[ 東京都 ]
#サウナ
表示は90度弱なんだけれど、広く高さのある空間は、それ以上の熱さを感じさせてくれる。
熱さの「厚さ」があるというか。
人がドドッと出入りしても、少しもへこたれない感じ。とても素敵。
#水風呂
受付で「本日、水風呂の温度“高め”」という表示があり、“高め”とはどれほどのものかしら、と思ってはいたが、なるほど20.3度ね……。
いつもは15度だとか、氷が投入されるだとかを仄聞していたので、少し残念な気持ちに。
とはいえ広く深い水風呂は気持ち良い。クラッシュアイスを頭に乗せ、いつもより長めに浸かり、しばし世界平和について考える。
#休憩スペース
籐っぽい整い椅子と寝椅子がいくつもあり、しかも何故かガラガラ。
外にも寝椅子があり、ディスプレイで流されていた映画『メッセージ』のSFっぽい音を聞きながら脱力。
「『カンガルー』はアボリジニの言葉で
……」のシーンだった。
男
[ 東京都 ]
#サウナ
薄暗く静謐な空間に、イケイケの個人事業主っぽい人たちが所狭しと腰掛けている。
2段6人で満員かと思いきや、時々7人目が現れて、肌が触れ合うギリギリまで寄せてくる。イケイケの個人事業主(細マッチョ)だからこそなせるワザか。
平日の16時ごろでこんな状態なら、土日はどうなるのだろう?
行列のできるサウナ?
混んでいるのはつらいけれど、入ってしまえば天国。特に上段奥に陣取ることができれば言うことなし。ジリジリと焼かれる心地よさに、悶絶必至。
#水風呂
正方形の大きな水風呂は、これまた天国。15度の表示以上に冷たく感じられ、見上げれば水面の煌めきが天井に美しく反射している。
役者は舞台の上で死にたいと言うけれど(言うっけ?)、サウナ愛好家はこの水風呂で死ねれば本望かもしれない。
#休憩スペース
脱衣所に整い椅子がある。
また水風呂の前の通路に椅子があるが、通路は狭く、そこに座っていると掛水をする人の邪魔になる(&掛水の飛沫がかかる)ので、カランの前で脱力。最高。
男
[ 東京都 ]
#サウナ
もちろん相撲中継を観ながら入るサウナも良いのだけれど、ここのように12分計と温度計のみというのもやっぱりオツなもの。
そんな空間に身をおいていると、自ずと耳に意識が集中。
初めは、外の水風呂の掛け流し音が耳に入ってくるが、次第にストーブのチリチリと焼ける音や、隣客が汗を拭う音まで聞こえてくる。
「耳、解放されてんなー」と思い、愉快な気持ちに。
サウナ自体も98度の表示以上に熱さを感じられて良いです。
#水風呂
2人入ればいっぱいだけれど、1人で入ることができれば、サイズ感も水温も快適。
向かって右側に循環装置(?)があり、水流が出てきていい感じなので、そちらを狙いたい。
#休憩スペース
整い椅子などはないので、シャワー台の前でしばし脱力。
地下という立地上、浴場内に自然光は入ってこない。
上野の「北欧」のような外気浴も良いけど、これはこれで洞穴の中っぽくて良し。
男
[ 東京都 ]
#サウナ
はじめは105度表示だったが、人の出入りがなくなるとグングン上昇し、最終的には115度まで。
ストーブの前に座ると、息を深く吸うのが辛いほどの熱。とても良い。
背もたれの木には30センチ間隔で丸釘が打たれており、頭がほんのちょっとだけ出ている。
そのギンギンに熱せられた釘頭に背中をつけてしまい、ウヒッとなった。
周りを見れば、常連とおぼしき方々は、皆さま見事に背中を浮かせている。
「あ、あの人、背中をつけている!」と思えば、タオルを背中にかけたスーパーマンスタイル。
なるほど、皆ホームサウナと上手く付き合っているんだなあ、と妙な感慨を覚えた。
#水風呂
冷たすぎず、ヌルすぎず。
狭すぎず、広すぎず。
サウナとの温度差が心地よい。
2人はゆうゆう入れるが、3人4人となると、ちょっとアレかもしれない。
#休憩スペース
イオンウォーターの広告コピー(?)が入った整い椅子が一脚だけ、「試験中」ということで浴場内に置かれていた。
あまり常連人気はないようだったが、個人的には整い椅子が好きなので、定着しますように。
男
[ 東京都 ]
#サウナ
大人3人ほどでいっぱいになる、「ガス遠赤外線サウナ」。
その説明書きに昭和の風情アリ。たしかに温度表示(90度強)以上に熱さを感じる。
サウナ内タイマーは、砂時計(1回5分?)がひとつだけ。次のが落ちきるまで……と粘っていると、つい入りすぎてしまうが、それも一興かしら。
#水風呂
これまた入れても大人2人程度のこぢんまりとしたもの。温度表示は15度だけど、実際は20度くらい。
この銭湯は、風呂がかなり熱いので交互浴利用者も多い。2人(実質1人)分の水風呂キャパを巡る無言の攻防を面白がれるかどうかで満足度が変わりそう。
#休憩スペース
脱衣所には座れるベンチがあるが、浴場内には特にスペースがないので、各々がサウナ利用者の証(=黄色いタオル)を携えて、シャワー台の前で脱力している。
そんな同好の士たちの姿は、なかなかどうして悪くない。水風呂は奪い合うけれど。
男
[ 埼玉県 ]
「さらさらの湯」
#サウナ
ひな壇型で、なかなか広い。
最後部が妙にスペースがある(ふつうに腰掛けると背中がつかない)ので、それが良いのか悪いのか。
#水風呂
深く、広く、なかなか冷たい。
あまり入る人がいないのか、空いているのもよかった。
#休憩スペース
椅子は多いが、結構な占有率。ゴールデンウィークだったことも関係してか、屋外の寝椅子は稼働率100パーセントに近かった。
男