アパホテル&リゾート 東京ベイ幕張
ホテル・旅館 - 千葉県 千葉市
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サ道を見ていると、偶然さんは俺だった。
ナカタは目の前でととのっているというのに、偶然さんは接待で、俺はこのホテルのぬるサ室で苦しんでいた。嫉妬でおかしくなりそうだったので、途中で試聴を切り上げて、4階のドライサウナへ。
このホテルは3棟のビルから為る巨大な宿泊施設で、各棟毎に大浴場があり、ドライサウナのある浴室とスチームサウナがある浴室を毎日男女入れ替えていた。
ただ、例外的にイースト棟は女性専用で浴室は1つだけ。
今日はセントラル棟4階がドライサウナだった(そして、ここ以外は全て経験済みで、どれもぬるい)ので、ここを選んだ。
身体を洗い流し、期待せずにサウナ室へ。
奇跡が起こった。
熱い!しっかりサウナ室が熱かったのだ!
男性が入れる4つのうち3つが大はずれだったので、ものすごくうれしい。なにせ、日曜日まで缶詰で帰れないから。
90度で天井が低く、2段目で熱がしっかり感じられる。
たっぷり入ろうとしたが、利用時間終了20分前の案内が来て焦る。ストレスフルだったので、ととのいたい。頭パッカーンとリセットしたい!しっかり10分入って、身体の芯に熱を入れる。
そして、身体に染み渡るような水質の爽快水風呂で3分冷やす。循環してないのか、とても水が綺麗。汗流しカットマンも許せる。
最後に、露天のデッキスペースに寝転がり休憩。高いビル、海近く、そして上下左右が風が通る最高の設計で、秋風に全身が包まれる。
重力の井戸に捕らえられるように脱力し、トリップした。まるで引き絞った弓が如く、ととのいの波に身をゆだねた。
「閉店の時間ですー」
タイムリミットにまにあった。
助かった・・・。
偶然さんゴメンね。
俺、ちゃんとサウナ入れたわ。
架空の人物に、不思議な優越感を覚えながら、自失に戻るためにエレベーターに乗った。そして、ナカタへの嫉妬の炎は消えた。
サ道9話の続きは、明日また見ようっと。
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