箱根 ゆとわ
ホテル・旅館 - 神奈川県 足柄下郡箱根町
ホテル・旅館 - 神奈川県 足柄下郡箱根町
〜夕暮れ時の不機嫌なジーン〜
私はホテルでのサウナは「おまけ」程度で良いと常日頃から思っている。
そう左手は添えるだけ。
それが家族旅行なら尚更だ。
高級ホテルでもファミリー向けホテルでも私のスタンスは変わらない。
ホテルでのサウナは「そこにサウナがあるだけで丸儲けだ。」
そんな私は本日は家族旅行で箱根ゆとわを訪れた。
箱根湯本の渋滞を抜け強羅に辿り着くと強羅花壇の前に位置するファミリー向けの比較的新しいホテルだ。
夕食前の時間に私はまずお決まりの確認をすることにした。
浴室に入ると木目調のインテリアとヒノキの縁で囲まれた大きなお風呂が2つあった。
ひとつは日替わり湯で、もうひとつは温泉。露天はないがインテリアがなかなか雰囲気があり気に入った。小さな定員5名のサウナがあり水風呂はない。
私はこういうサウナが大好きだ。
サウナに入ると温度計は72℃を指していた。
サウナのベンチは上段と下段のみ。
上段には先客がいたので下段に座ると少し肌寒かったので夜中にゆっくり再訪することにした。
食事を済ませ家族も寝静まった22時に再訪しサウナに入るとサウナシステム総業社による温度計は相も変わらずに72℃を指していた。
誰もいないサ室と誰もいない浴室の中、私は上段に座り12分の時を過ごした。
奇跡が起きたのは2セット目からだ。
私はサウナストーブに語りかけた。
「君の実力はこんなもんか?一緒に楽しい空間を作り出さないか?」
それからというもの急に機嫌が良くなったサウナは面白い様に温度を上げていった。
温度計の針は少しずつ右に振れていき最終的には94℃に達した。
どうやらここがこのサウナの頂の様だ。
誰もいないサウナと誰もいない浴室で私は確実にこの素晴らしい空間をこの小さなサウナストーブと共に作り出した。
少し不機嫌で気まぐれなサウナだったが仲良くなったらナイスガイだった。
人間関係もサウナも対話が大切だ。
一方通行からは良いものは決して生まれない。
この地球には80億もの意志ある人々が存在する。
人類はこれからも対話を続け、限りある地球という資源の中で後世の為に「永遠」を模索し続けなければならない。
私はこの少し異空間の中で4セットを終えるとようやく次の客人がサウナを訪れた。
私は対話によりこの素晴らしい空間を作り上げた。どうかこのサウナを存分にお楽しみ下さい。
One Love.
P.S
言うまでもないがサウナの温度が上がったのは偶然の産物である。
男
ガスファンヒーターがめっちゃ熱くなったら一酸化炭素中毒で死んでしまう可能性がありますので換気をしっかりして下さいね。因みに私はプロパンガスです。都市ガスの人が憎いです。
一周回って逆にオシャレですよ🤣プロパンガス
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