正徳寺温泉初花
温浴施設 - 山梨県 山梨市
温浴施設 - 山梨県 山梨市
養鰻場に温泉が出た。
実にロマン溢れる話だ。
そんな話を小耳に挟み私は遠路遥々山梨まで足を運んだ。
ここでの名物は誰もが舌鼓を打つという鰻料理と「飲める」水風呂だという。
まあ小耳に挟んだ程度だが。
それ以上は調べないで実際に体験するスタイル!!
情報が溢れるこの時代。
誰もが調べればすぐに答えを導き出せる。
しかしそれで良いのだろうか。
人々は便利と引き換えに怠惰になっていないだろうか。
人々は便利と引き換えにかけがえのない「感動」を失っているのではないか。
考えてみて欲しい。
Amazon、Uber Eats、リモートワーク。
これが完全に日常化した時、街並みはどうなる。人々が作り上げた美しき情景はどうなる。
全て遺産として保存するつもりだろうか。
私はそんな未来は見たくない。
便利なんてクソくらえ。
私はいつでも感じたい。
視覚、味覚、触覚、聴覚、嗅覚を。
前置きが長くなりましたがNice to meet you初花さん。
お小遣い3万円の新米パパは鰻料理に関しては断腸の思いで入館前から薫るFlavorを堪能させて頂いただけで断念させて頂きました。(入館料なしで食事を楽しめます。)
入館前から嗅覚だけで楽しめたのはしきじ以来です。
First Love的なケミストリーをいきなり感じながらいざサ室へ。
サ室はうっとりするレベルの日本庭園の中に建てられた小屋で温度は104℃。
湿度もしっかりある。
水風呂は17℃。
気持ちEEE。コップもあるけどこのご時世なので流れ落ちる水に手を掬い頂いた。
そして外気浴チェアーでTake a nap 1.2。
荒天が続く異例の夏だが、この時ばかりは日光が私を照らした。
これでもかと照らした。
目を瞑ると瞼の裏はスカーレットで染め上げられた。
気付けば私は夢の中へ。
この時ばかりは忘れられた。
35年ローン、嫁が恐い、前回競馬を当ててから1年以上が経つ、タバコ吸いたい、確信を持って買った中国株が大暴落、アパレルブランドを立ち上げたものの全然売れない、広瀬すずへの果てしない愛。
私には劣等感しかない。
一度は言ってみたい。
「俺慶應幼稚舎上がりだから。」
そんな感情すらも容易に宙を舞った。
そして私は深い眠りに付く。
酩酊とした私は中国が日本に攻め入る20xx年に界王拳をかまし、元気玉を作っていた。
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P.S
Oyrfatさん、岩渕そべおさんサ旅ご一緒してくれてありがとう!!
男
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