ヴィヒ太郎

2021.08.20

1回目の訪問

#サウナ
終戦後すぐの1946年に創業し、70年余りもの歴史がある施設。浴室には、薬草スチームを充満させた大きな樽がドンと構えている。風呂はそのスチーム樽のみ。樽正面の小さな入り口から身をかがめて入り、スタンディングでスチームに包まれ蒸される。木の小さな扉を閉じると、扉からぼんやりと入る光のみなので、樽の中は暗く、さらにスチームも相まって幻想的な空間となる。薬草の香りもなんとも格調高い優しい香りで、ずっと包まれていたいと思わせてくれる。あぁ、70数年もの間人々に愛されるわけですわ。そんな歴史に思いを馳せているとなんだか涙腺にくる。日本にはこんなに素晴らしい施設があったんだなあ。

#水風呂
水風呂は無し。掛け湯をして体を拭き、サウナポンチョを着たあと、暖かいまま休憩室へ。

#休憩スペース
田舎の祖父母家のような安心感。毛布をひいて横になり、窓から入る優しい風に身を任せる。まだ心拍数は高く、全身に血が巡っている感覚が続く。普段の水風呂からのととのいのように刺激は強くないが、心地よい風でじんわりと体全身が冷まされていく。究極の安心感、開放感、全身に残る微かな薬草の香り。こんなととのいの形もあるんですね。歴史ある施設で、新しい経験ができました。もちろん人それぞれだと思いますが、ととのいを知るサウナーならみんな楽しめるんじゃないかなと思います。迷わず一度行ってみてください〜。大ファンになっちゃった。


P.S. ここの水シャワーはかなり冷たくて勢いも良いので調子○です。刺激が欲しいという方は邪道ですがそんなととのい方もあるかと。

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