2021.01.10 登録
[ 愛知県 ]
【Now get the chance!】
〜Colorful Qest あの黒船の謎を追え!〜②
《からふろサウナの入り方》
○持ち物
・タオル2枚
・サウナパンツ着用
・サウナマット
1 まずドアを開ける
・開けてから湿度が高くないか確認し、高ければ数秒開けてから入りましょう。
2 頭付近の換気小窓を全開にします。
・続いてドアと壁の間の隙間をタオルを細く丸めながら詰めます。
・その際、上框側も隙間が開いているので、L字にタオルを曲げて詰めましょう。
3 タオルは下まで届かないので、もう一つのタオルですきまを詰めます。
4 湿気がある程度出ているので小窓を閉めます。
・室内の温度計より、後頭部付近にあるセンサーをどう騙してヒーターONの状態を続けるかがポイントです。
5 まず3分程待ちます。温度が上がっている事が体感できているでしょうか。
・ここでロウリュを2杯行います。
・1杯目は回して掛けて、2杯目は石と石の間に注ぎ込むように一点掛けしましょう。
6 ロウリュによる湿度は部屋が狭いため、すぐにビシャビシャになります。
・掛けて2〜3分で小窓を全開にして湿度を排出します。
7 2〜3分後、小窓を半開以下にして1分熱を貯めます。
8 小窓を閉めて、ロウリュを同じ要領で行います。
9 2〜3分で蒸し男の出来上がりです。
※出る際はまずドアに詰めたタオルで体を拭き、マットで床も必ず拭きましょう。
みんなが使うサ室なのでキレイに使うのがサウナーです。
あとは水風呂に浸かって完成です。
次回はこのサ室自体の解剖です。
〜つづく〜
[ 愛知県 ]
【Now get the chance!】
〜Colorful Qest あの黒船の謎を追え!〜
露天脇に建つ小さな小屋。
真っ黒だ。
階段を3段登って入るお一人様サウナだ。
以前、この「からふろ」サウナの謎は解いたが(※Twitter上のみ)
そうなると、再検証したくなるのが人情というものなのです。
サウナパンツを履き、マットを持ち、タオルを2本持って「黒いからふろ」に入る。
このサウナの入口ドアは熱で変形してきており
「しっかり閉まらない」
のだ。
結果、@くいしん坊萬斎さんが「スースーする」と言っていたようにドアの隙間から外気が入る。
ウェルビーのサウナの特徴はセルフロウリュできるサ室は皆「自分で開け閉めできる換気小窓」が付いている所だ。
これを上手に使わないと、サ室のスペックを引き出すことが出来ないのだ。
まぁ、どこかに説明書きがある訳でも無いですし…
ほうじ茶ロウリュ側のからふろサウナも基本同じなので、説明書きとして覚えていてもらえは幸いです。
あー、今回も長くなりそう…
もう、出禁の予感しかせんまま
〜つづく〜
歩いた距離 5.8km
[ 愛知県 ]
【Now get the chance!】
〜ド・ド・ドリフの〜
朝一から名古屋の工事が始まるので、着工立ち合いから墨出しからヤンヤヤンヤ。
それでもいつものように早起きして息子にお弁当を作り新幹線に飛び乗った。
昨日のハンバーグ弁当は「テンションが上がった」と言ってたが、お父さんは栄養バランス考えて今日は「鱈のジョン」を前夜から仕込んで詰めたよ、これでも喰らえ!!
建築現場は新築ビルの6階。
ご丁寧に敷いたカーペットをはずすと、下地に「ピールアップ」というカーペット剥がれ防止接着剤が塗ってある。
そのゴキブリホイホイみたいな床上でみんなで墨出ししてたら、どんどん靴だけが床にのこり足が抜ける状況に。
最終的には、床に足がくっついてそのまま倒れそうになる。
ドリフ!
午前中の仕事を終え地下鉄に飛び乗り、向かうは今池Now get the chance!
ウェルビー今池に向かった。
えー、テレワーク環境あるし、どうせ今日泊まって缶詰作業だしー、とチェックイン。
机のあるプレミアムルームにした。
とはいえ、まずは気合を入れるため浴室へ。
ここ今池はそんなに混むことがないようです。
一通りお湯に浸かり、まずは高温サウナへとサウナパンツ着用、マットを手に中へ入る。
あらまあまあ一杯なのね。
緊急事態宣言下なので、サウナ利用のみは早く終わるため、割と早めから人出があるようです。
ロウリュサービスも停止中のサウナ室内ですが、本格派の対流式ストーブは体を熱々にするには充分、14.8℃の水風呂で一気に冷やし露天側で休憩。
いやいや、仕事しないといけないからこれくらいにしとかないと…
と思いつつ、後ろ髪引かれるあの建物があった。
〜つづく〜
[ 大阪府 ]
【母なる湯に抱かれて生まれる】⑥
〜パールの意味を考える〜
せっかくの再開だったけど、チラーの故障でまだ水風呂が本調子ではありませんでした。
でもね、そんなに気にする事は無いです。
今日がゴールでは無いし、始まりでも終わりでもありませんから。
ただの日常をただ淡々と続ける為のいつもの一日なのだと僕は思います。
ぶんなさんは「すみません、すみません」と言ってだけど、ゆっくりでいいですよ。
今日を始めれたんだから。
常連さん達も「返って長いこと入れるし、これは今しか入られへんからなー!」と、再開の喜びの方が大きかったんです。
今日をそんなに焦らなくても大丈夫。
明日の自分が今日と同じく日常である難しさをあなたは選び、それをたくさんの人が感謝してました。
風呂上りの道端で「やっとあの遠くまで行かなくて済むから助かるわー」とおばあちゃん達が話してましたよ。
あなたのお陰です。
…3セットを決め、次々と訪れる常連さんを見、「パール」の意味を考える。
ぶんなさんは「世代を引き継いだ中、なぜパールなのか分からないんです」とおっしゃってました。
赤ら顔の歯抜けジジイや恍惚オヤジも、サウナ入ってすぐ飛び出す高校生も四次元も、輝く笑顔で「よかったよかった」というこの珠玉の笑顔が真珠なのだと。
真珠の石言葉は「母なる愛」
永遠に失われる事なく、硬く海の底でその想いを育て生み出す。
真珠の湯に生まれた新しい世代の誕生に僕も新しく生まれようと、6月1日を再開の日にしました。
迷うことはあっても、それでいいんだよと…
〜おしまい〜
[ 大阪府 ]
【母なる湯に抱かれて生まれる】⑤
〜Sauna Room〜
この何日かハラハラしたサ室に入る。
ドアの上には「サウナルーム」とうっすら書いてある、レトロだ。
サウナルームの外装タイルは1970〜80年代の物で、蒸気管式か石英管電気ヒーターを選ぶかの時代だった。
金属管シーズヒーターは金額、生産性、当時のリテラシーもあり、銭湯サウナでは主流ではありませんでした。
しかし、結果的にこの蒸気管(エロフィンヒーター)はサウナを作る上で、このうえ無く上質で日本の気候、気質に合っていたのだと思います。
パール温泉のエロフィンヒーターは低圧金属管ではなくチューブ接続。
ボイラーの種類は分かりませんが、極楽湯などのエロフィンと比べると小振り。
それでも約1.5坪のサ室には十分な大きさと思います。
話は長くなりましたが、平1段の座席は4人で満員。
そこに、往年のサウナー達が再開のうれしさと懐かしさで次々と入ってきます。
まだ15時台で満員のサ室は最高温度78℃、そこから4℃くらい下がって上がるを繰り返す。
正直、もう少し温度が高くてもと思いましたが、
・ドア開閉換気に依存
・乾燥し難い蒸気管ボナ
・二重床よりも低いヒーター位置
・床下循環(結局は逆循環がある)
これらが奇跡的にコラボして
「ビックリするくらい汗が出る!」
座席の蹴込み部分に目透かし開放をしなかった事で、一般的なボナがするその「ふくらはぎ攻撃」が無い。
その熱が二重床下に回るため、床コンクリートのオンドル効果がかなり高いのだ。
時には起こせよ、そんなムーブメントはお父さんが守り続けた奇跡かもしれません。
新しい奇跡は常に新しい人が作るのだ。
〜つづく〜
※画像はパール温泉からお借りした物です。
[ 大阪府 ]
【母なる湯に抱かれて生まれる】 ④
オープン直前に浴槽タイルが剥がれ、居てもたっても居られないけど、何も出来ない。
連絡取ってみると大丈夫だとの事。
「明日行きますねっ!」って送ったら
「四次元さん、明日、31日で明後日ですよ」と帰ってきた!
だいぶと焦ってるのは僕の方のようです。
当日、お祝いの花をもって再開のパール温泉へ。
残念ながら、水風呂の故障までは間に合わなかったけれど、予定通りオープンできて本当に良かった。
中に入るとかなり古い昭和の作りから途中、改装して平成を感じる部分があり、そして令和の修理。
歴史を感じながら番台へ。
視線の先にいらっしゃる方がやり取りをしていた「ぶんなの♨️」さんだとすぐにわかりました。
初日なので、やっぱり緊張が伺える中、ご挨拶をし、本当はもっと「良かったね!よかったー!」と言いたかったのですが、他のお客様もいらっしゃるので、そこは黙浴ラインを守り浴室へ。
大変だったろうにね、床も真新しくなったようす。
それにつけても再開を喜ぶ地元人達だ。
皆口々に喜びあい、良かったよかったと笑顔で話し、僕が大声で言う必要も無かったようだ。
それぞれが懐かしむように、久しぶりのパール温泉の湯に浸かる姿は、普段入る銭湯とは、やはり何か違う雰囲気でした。
温冷交代浴で焦らして、あの気になるサウナルームへと向かうのでした。
〜つづく〜
※画像はお借りしたものがあります。
[ 大阪府 ]
【母なる湯に抱かれて生まれる】 ③
サウナルームの床を打ち直すのに、二重床となっている!
今から40年ほど前の作りなのかもしれないが、これでは日々のメンテナンスがしにくい上、サ室環境に必要な外気吸排気が無いことになってしまう。
現在のサ室断面をパール温泉さんからスケッチで送ってもらえることになり、見ると画像のような感じ。
できれば、僕が手書きで書いたようなものが標準ですが、今となっては変えようがありません。
諸事情もあるので、直接はお会いできませんが、誰に相談すべきか、誰を巻き込んでいくのか?材料や施工の仕方などやりとりしながら、元のサ室設計を引き継ぎつつメンテナンスもできる状態に何とか持って行けたようです。
もう、こうなってくると他人事とは思えず、ハラハラしながら経緯を見守っていました。
生まれた実家とはいえ、仕事となれば未経験。
浴室の修理を自分たちでやるだけでなく、釜場や清掃と慣れない事だらけで随分お疲れなのではないか…
そうこうしているうちに営業再開の6月1日が近づいた時
「お湯張りしたら浴槽のタイルが剥がれた」の画像が上がり思わず「❗️っ」
もう、居ても立ってもいられなくなりました。
〜つづく〜
※画像はお借りしたものがあります。
[ 大阪府 ]
【母なる湯に抱かれて生まれる】 ②
〜邂逅そして開口〜
パール温泉さんは昨年、ランニングでゴールに定めたんですが、ご主人が急逝され休業となっていました。
正直、ショックでした。
人は失ってから初めて知る、いつも。
取返しがつかないものに寂寞の想いを抱きます。
ある日、Twitterを見てると「銭湯を継ぐ事を決めた」という女性のツイートを見ました。
・銭湯の娘
・親の仕事はほぼ分からない
・でも、お父さんの意思を継ぎたい
で仕事を辞め、分からない事だらけの中、正に悪戦苦闘する様が伺えました。
建築デザインは「うわー!カッコイイー!」
ではダメです。
使いながら、試しながら、出てきた経年変化を
「どう付き合うか?」
を考え「続け」無ければなりません。
そう、デザインではなく「建築」が先に来ます。
僕は「工事」という作る、守る、続けるがあった先にデザインをする様にしているので、建築全体の「工事」目線に対し、多分造詣が深い方だと思います。
たから、そんな彼女の奮闘を見てると「あーっ!そこ!」っと老婆心でコメントする様になりました。
パール温泉の再開も近くなって来た頃、タイルや配管の修理を家族総出で頑張っている中、サウナルームの改装が始まりました。
Twitterの写真を見てなので遠隔、実際に目にする事は無いのですが、一生懸命がんばっている様子に建築のプロとして何か出来ないかと、でもアドバイスと応援しかできないのですが。
始まったサウナの改装途中の写真が上がり、僕は思わず「あっ!」と声を上げそうになりました。
〜つづく〜
※画像はパール温泉さんからお借りしたものです。
[ 大阪府 ]
【母なる湯に抱かれて生まれる】
〜象徴そして愛〜
半年前、サウナイキタイから離れました。
サ活書くためにサウナ行くような、訳の分からない義務感というか強迫観念と言うか、そもそも楽しく無くなって来たので、令和2年年末を持ってサ活を書くのをやめました。
過去ログ(https://sauna-ikitai.com/saunners/32272)
その後、ボツボツ140文字ほどのTwitterでつぶやいてはいたものの、サ活を書くとは程遠い日常となりました。
デジタルデトックス
そう言えばそうかもしれません。
あの狭い部屋で汗をかいてデトックスしてるのに、こころ中に毒が溜まる。
まぁ、何かイヤだったんでしょうね。
こう言ったものから離れると見えるものや感じる物があり、人それは文化を媒介として、人と結びつく重要な儀式があり、それが生活の一部として生きてきた事を改めて認識しました。
今日、サ活を再開するにあたり、新たにこの世界に生まれ、また新たな道を進む銭湯の誕生日に合わせ、僕もまた新たに生まれる事に決めました。
まだ何をどうしようかは固まってませんが、
「こんな物書いてどうよ?」
から、こんな物だけど伝えたい事があり、伝えなければならない事もある事。
気付いた人にはその義務がある、そう考えて再スタートしました。
簡潔に見たければプロフのTwitterをどうぞ。
ご主人が急逝され、パール温泉が閉じ、そしてまた不死鳥のように復活する数ヶ月と共に、僕の長〜いサ活が始まります。
あ、そうそう、これを言っておかないと。
「最初に言っておく!僕のサ活は長い!」
ありゃ?
やっぱ風呂もサウナも水風呂も何も出てこないまま…
〜いつもの「つづく」〜
歩いた距離 5km
男