四次元⇆三次元

2021.09.17

3回目の訪問

【神の産湯】〜探偵ふたたび〜 ③

サ室は狭く文字通りのコの字型。
奥の窓際に座るも、奥行きがっ!

換気口無し、電気式対流ストーブは遠赤外線少ないのか、表面熱を感じる。
換気口が無いけど、湿度が高い浴室にドアがあるので、この狭さなら充分過ぎる加湿がある。

なので94℃でカラカラになるはずが、かなり湿気てて汗が出ます。

何の音もない窓際の空間。
個人宅のサウナのような落ち着きだ…

しかし、おしり探偵は見逃さなかった!
(このサ室、何か変だ…)
腰下板張り、上タイル仕上げの有りそうなサ室だけれど、この違和感はなんだ?

タイル貼り分け部のディテールがおかしい。
すぐ様、スノコの下を観察、そして、ストーブがある角を覗き込むと、あっ!

ズバッと参上!ズバッと解決、おしり探偵!
このサ室の謎は既に解いた!

バランスの取れた18℃の水風呂に浸かり、脱衣場の天井扇したに行くと、外気浴のようなランダムな風が上から降り注ぐ。

途中、常連と一緒の2セットは定員2名のツーマンセル。奥の人が「すいません」と出る時、四次元の膝に汗まみれのお尻がニュルルンと当たる…ピギャー!

このサ室は元々スチームサウナだったと推測される。壁の一部盛り上がったタイルの裏に熱湯配管があり、ストーブの台座周りにタイルで囲いがあるから間違いない。
また、床に目皿付きの排水溝があったので、これはスチームサウナの名残だ。

タイルと腰壁の取り合いがおかしかったのも、後からタイルを剥がしたからだと推理。
浴室内も浴槽と壁の取り合いから、改装工事で今の寝風呂や電気風呂が出来たのが見受けられます。

ズバリ、建築年代は昭和30年前半、改装工事時期は昭和57〜8年と見た。
しかも植田工務店くさい。

出る時、オヤジと話すと「ここは創業90年、建替たのは30年ごろかなぁ、改装?あぁ、2〜30年前かな。やったとこ?建てたのは小林工務店、改装は植田工務店や」

バッチリ当たった。

「植田が最初スチームや言うて、一年後か何かすぐ後に『時代はドライや』言うてまた改装したんや。温水は残ってるからいつでもスチームに戻せるでー」

サ室の謎は解かれ、オヤジと再訪を約束し、おしり探偵はまた次の謎に向かうべく去っていった…

〜おしまい〜

四次元⇆三次元さんの八阪湯のサ活写真
四次元⇆三次元さんの八阪湯のサ活写真
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