霧島温泉
銭湯 - 鹿児島県 鹿児島市
銭湯 - 鹿児島県 鹿児島市
【キリシマ、部活辞めるってよ⁈】
〜オバーサンがオネーサン〜
鹿児島実業高校での打合せが終わり、弾丸みたいに大阪へぶっ飛ばされる予定。
とは言え、暑い中、あんな山の上まで歩いて行ったんだからと、1年ぶりの再訪はここ「霧島温泉」だ。
暑いよ、暑いよぉぉと、泣き言垂らしながら見えたのは、あいも変わらずの半分隠れた看板。
90年以上の歴史の中、ぽっかり穴が空いたように存在する平家の建物。
去年行ったときは9月も末頃だったもんなぁ…
あの時、いろんな話させてもらった女将さんは元気だろうか…
「まだまだ現役で大丈夫ですよ、お姐さん!」
なんて言ったけど、自分たちの代で終わりだと言っていた事を思い出す。
それでも、風に「男湯「女湯」の暖簾がたなびく両袖入口を見るとホッとした。
去年1年で大阪市だけでも20軒ほどの銭湯が廃業したり休業しました。
どの業種でも同じですが、事業承継が個人、中小の事業者の背中に大きくのしかかっています。
なんか外に工事業者がいるなぁ…銭湯の営繕も大変だよなぁと思いながら、フフフーンと入口ドアを開けて「こんにちは〜!」っと、お金を出しながら番台の女将さんに向くと
「外の券売機で買ってくださーい」
と、若い女性に言われ二度見!!
ありゃりゃ??
オバーサンがオネーサンに⁈
えっ、あの、と狼狽えながら「お、女将さんは…」と聞くと
「ここは平田ミシンが買い取って、新しく経営することになりました!」との事
何がなんだか分からないけれど、90年の伝統、レトロの殿堂の入口へ振り向くと、真新しい券売機
「けけけ券売機!」アワワとなりながらオネーさんへ振り向き聞くと
「すみませーん、今日は工事で防犯カメラ付けてて人の出入りあるかもしれませんけどー!」
取付中の防犯カメラシステムの集中モニターが調整のため券売機の上に仮置きしてあった!
「てててテクノロジー!!」
とりあえず、券を買ってオネーさんに渡すと、事情聴取開始です。
聞くところによると
・高齢化で霧島温泉を売るつもりだった。
・マンションデベロッパーが複数買いに来ていた
・平田ミシンが親会社のエルシオン開発というデベロッパーが買い取った
・前オーナーである女将たちはエルシオンのマンションに移住
・平田ミシンが漢気でこの銭湯を守ると立ち上がる
・新たに5人の採用をして本格的に霧島温泉の営業の譲渡も受ける
・設備の刷新を図っていっている
・オネーさんはその雇用の1人
・鹿児島に住む、元々温泉好きの女性
・笑顔でハキハキした美人さん
との事、で
〜つづく〜
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