鶴町湯
銭湯 - 大阪府 大阪市
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【五輪嵐とキャッティング】
〜あれはたしかに〜 ②
サ室のドアを開けて入ると、1.5坪程の広さ。
かなり年季が入っている。
バスタオルを巻き、1段の席に座ると、遠赤外線ストーブが唸りを上げている。
中の送風タービンの軸なのかどこが当たりキュルキュル鳴っているのだ。
古きそのストーブは「オリンピア」
温度計は100℃を指し、カラッカラに乾燥している。
しかし足元はそこまで熱くない。
…何かこのサ室の状況も、どっかで体験した記憶が…
とにかく、狂ったように唸りを上げながらオリンピアが襲いかかってくる。余りの熱に6分でアウト。
水風呂は26℃くらいなので長時間入るのが必要だ。
ある疑問が湧く…
(入口のシャワー4面柱、あれ、どこで見たっけな…)
分からないまま、湯船縁で休憩し、2セット目。
温度差が上下でありすぎるので、誰もいないからタオル旋風。
やはり足元の低温空気が対流循環してない。
上下の空気を混ぜ合わせると温度計は89℃まで下がり安定した。
(あー、我がホーム錦船と同じやん…)
!
錦船だ…錦船温泉とディテールが同じなのだ!
サ室の換気がなく、対流がすこぶる悪い所まで同じだ!
という事はここは…
サ室空気を混ぜたので、足元まで熱くなったが、騙されたセンサーは100℃に上がるまで容赦はしない!
嫉妬に狂ったオリンピアの女神が差し向ける暴風龍に吹っ飛びそうなサ室で耐え8分…
着替えて風呂を出る時、看板ネコに挨拶。
その横にある石彫りの銘板をめくると、錦船と同じく「福井工務店」の文字。
そうか、このディテール、あれはたしかに福井工務店だ。
我がホームの兄弟銭湯を後にバスに乗る夕方。
〜おしまい〜
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