パール温泉
銭湯 - 大阪府 大阪市
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【母なる湯に抱かれて生まれる】⑥
〜パールの意味を考える〜
せっかくの再開だったけど、チラーの故障でまだ水風呂が本調子ではありませんでした。
でもね、そんなに気にする事は無いです。
今日がゴールでは無いし、始まりでも終わりでもありませんから。
ただの日常をただ淡々と続ける為のいつもの一日なのだと僕は思います。
ぶんなさんは「すみません、すみません」と言ってだけど、ゆっくりでいいですよ。
今日を始めれたんだから。
常連さん達も「返って長いこと入れるし、これは今しか入られへんからなー!」と、再開の喜びの方が大きかったんです。
今日をそんなに焦らなくても大丈夫。
明日の自分が今日と同じく日常である難しさをあなたは選び、それをたくさんの人が感謝してました。
風呂上りの道端で「やっとあの遠くまで行かなくて済むから助かるわー」とおばあちゃん達が話してましたよ。
あなたのお陰です。
…3セットを決め、次々と訪れる常連さんを見、「パール」の意味を考える。
ぶんなさんは「世代を引き継いだ中、なぜパールなのか分からないんです」とおっしゃってました。
赤ら顔の歯抜けジジイや恍惚オヤジも、サウナ入ってすぐ飛び出す高校生も四次元も、輝く笑顔で「よかったよかった」というこの珠玉の笑顔が真珠なのだと。
真珠の石言葉は「母なる愛」
永遠に失われる事なく、硬く海の底でその想いを育て生み出す。
真珠の湯に生まれた新しい世代の誕生に僕も新しく生まれようと、6月1日を再開の日にしました。
迷うことはあっても、それでいいんだよと…
〜おしまい〜
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