肌骨清

水がいいのが一番いい！
塔ノ沢湧水掛け流しの水風呂がすごい身体にフィットしてしまった。都内から片道２時間の日帰りサウナ。混み出す前の午前中の内にインしたのも吉。風呂やサウナは露天。水風呂に差し込んだ青い空の爽やかな陽の光がキラキラと揺れて動き、全身を包み込む湧水の冷たい透明感が心地よくて冴える、生き返る。木々の間を通り抜けるそよ風で外気浴。見上げた木の先には黒いアゲハチョウ、湯の側へ目を落とせば、モンキチョウは意外に速く飛ぶ。辺りに響く蝉時雨は、都内の街灯に照らされて夜通し鳴き続ける不眠症のアブラゼミと違って、心なしか健康で趣がある。蚊取り線香の香りと湯の流れる音、木々の溌剌とした緑、全裸、夏いいとこ取り。壺湯やぬるめの風呂にじっくり入り、交互浴も楽しむ。冷水機の水が冷たくてうまい。ととのいのループ。

風呂上がり、遅めの昼食に御膳とせっかくなので冷酒「箱根のしずく」、舌鼓をうったのち、休憩室でゴロリとうたた寝。目覚めれば夕方。帰る前に今一度、風呂とサウナ。夕暮の雰囲気も心地よい。
本格的に混み出す前に帰路につく。ロマンスカー。新宿の邪気がやばい。あとサウナのTVは無しか無音(字幕)で良い。

とはいえ、ここのところずうっと近所の銭湯サウナが多かったので、
久々の遠征は大正解でした。冬の雪景色も好いんだろうな。

昼はピラフで晩飯はチャーハン、会社帰りのサウナは何処にしよう。新越泉のサウナはこのたびの肺病感染拡大防止で無期限休止に。感染を予防するには、人と人との距離をとることが肝要らしく、はたと思い出す。ノーベル。ここならば大して人はいないだろうと思い、久しぶりに再訪。案の定、貸切。

　以前に来た時は、床はヌルっとするわ、飛蚊症かと思ったらコバエがいるわで、通うこともなく敬遠していました。とはいえ不衛生ってわけではない（抵抗はある）。自然の原理に逆らうことなく経年劣化のまにまに。ただあるがままに。

　壊れて止まったエスカレータを登り、チケット販売機で入浴 2h1,100円（23時までの入店）のボタンを押し、無言の店員からロッカーの鍵を受け取る。ひと気は無い。いやに整然とした奇麗な施設内。廃墟になった都市で、ここだけがあの時のまま時空が固定されて延々と営業してる施設、みたいな空想が映える。建てられた頃であろうバブル期の繁栄を幻視しつつ湯に浸かる。リノベすれば、立地は最強で、かなり良施設になろうというものだが、そんな商売っ気は微塵もなく、ただただその潜在力が惜しい。

　からっからっの激乾サウナは前訪の時より熱さが弱まっており、普通に座れるぐらい。発汗まで時間がかかる。水風呂の計器は25℃を指すも、体感は20℃を下回るぐらい。もう一つのウェットサウナは、勇気が無くてまたもや入らず。かつてのバーカウンターにある、うっすい麦茶は飲み放題。いやに広い休憩室の彩度がやたらに低い。侘び系サウナの極北か。あぁ無常。

　なんだかんだで嫌いでは無い。

０時前にイン。下段でじっくりゆっくり熱さを楽しむ。混んでる時は混んでいるが今晩は空いていた。冬場は水風呂がU20、シャワーの方がキンキン。4セットして休憩で至福。シメの追いサウナ。サウナの中は時間が遅い気がする。
細かく粒立つ無数の汗に光が良い感じに反射してキラキラしている。漠と眺めていると、玉になった一粒の汗が流れ落ちる。まるで流れ星のように。星空！あぁそうか、夜空の星々とは宇宙的な大きさの巨人たちの黒き体表の汗だったのかと、ロマンチックでもなんでもない複雑な空想から我に帰り冷たいシャワーをさっと浴びて上がる。柔らかい風を送る扇風機。オロナミンCの茶色い小瓶。晴れた夜。この湯上がりの帰り道ほど心地良いものがあるだろうか！尊い！帰宅徒歩圏内はいい。

今日の句。
「師走の湯過ぎぬ時間に浸かりけり」
「水風呂やじっと見つめる銀の部品」

仕事の合間に時短で初訪。激渋。昭和の遺構的施設。受付済まして階段上がって着替えて浴場に入る。至るところが経年劣化。とは言え不潔ではない。ごくごく馴染み深い特徴の一切ないシャンプーとボディソープでさっと体を清めてサウナへGO。長年の仕様に耐えかねたかのような座面の木々とビート板のくたびれ方が泣ける。カラッとした昭和ストロング設定も良い感じに発汗。小さな場内に水風呂が二種類。ぶくぶく20℃前後のバイブラ水風呂と、控えめな打たせ水が落つる17~℃の水風呂。どちらも堪能。ととのい椅子はなけれども、絞ったタオルで体を拭き、薄手のガウンを羽織って浴場出てすぐの小さな休憩スペースで秋も暮れかけた夜の環七を眺めながらととのう。今度は休憩室やサウ飯に挑戦だ。味わい深い侘びたサウナ。嫌いじゃないぜ。

短時間の休日出勤後少し時間が空いたので初訪問。水風呂さえも削ぎ落とした温浴界のミニマリスト、ドシー。中々潔くて良かった。照明をおとした静謐なサウナ空間、セルフロウリュってやっぱ良いね。熱々にしてミント系の香りに包まれ大発汗メディテートであまみ全開。特殊な冷水シャワーでクールダウン。水量の多い立ちシャワーがもっと冷めたければ尚良し。側のベンチで休憩。サウナマットは使い放題だった。サウナ室はかなり良質。空いていたのが良かったかも。ロッカーが小さいので荷物多いと大変か。あとウォーターサーバーがフロア出口の方にあるため、全裸で土足部分をペタペタうろついてしまった。水とか買って入った方が良いね。本当に余計なものが何もないので時短でさっとリフレッシュするのには最適なザ・アーバンサウナ。

吸い込まれるようにして寄ってしまった。ととのい椅子が２脚増えていた。計４脚。セッティングも好みだしゆっくり６セット。久々にオロナミンC一気飲みして喉奥が爽快にシビレル。よきかな。

2度目の訪問。サウナ室の座面と背面の木が新しくなっていた。前回妙な匂いが香っていたが、今日は若干カツ節みたいな匂いがしたが、謎。ジャズバーならぬジャズサウナ。ムーディーなしっとりしたヴォーカルに聴き入って発汗。水風呂も17℃きる感じ。2セット毎の大休憩が丁度いい塩梅で6セット。湯船のゆらめき、浴槽から溢れる湯が透明な羽衣のようでじっと見入る。老いも若いも様々な形をした人々。何十年と反復して染み付いた身体の洗い方や順番。あーそうくるかぁ、なんて。狭くない場内にととのい椅子がある所がまたいい。寒くなりにくい。黄色い桶の底をよく見ると”旅行・物件・双六 モモテツ”と例の蜂マークでハドソン。いつの頃だろう。こういうのもあるんだね。ケロヨンだけかと思ってた。洗い場の椅子もレトロな形が可愛いらしい。横になって浸かるジェットなバス。あぁいいところだな。ちょ～良い。

しきじライクな薬草のスチームサウナがあるとのことで訪問。初しきじの際にあの薬草サウナの香りが忘れがたく、なかなか再訪できずにいたのでこれはと思い到着。
とはいえ先ずは高温サウナ。熱源前の炭焼き席など色々と工夫している。広くて熱め。普通に素晴らしい。長崎サウナサンシステムに習ったという炭ろ過水風呂15℃設定も、キンワリ冷たくて良き哉。そして螺旋階段を上ってスチームサウナへ。あぁキタコレ。なかなか熱々で素敵。この芳しさたまらない。しきじブレンドとは異なるようだけど、紅茶と龍角散とが混ざったような複雑で芳醇な香り。洗い場からの照明の光がスチームで曇ったガラスを透過してサウナ室内を明るく満たしており軽くヘヴン。恍惚感やばい。多量発汗。ゆっくり鼻呼吸で薬草を堪能。天井からたまに滴る水滴が熱い。そして水風呂。ととのい椅子で休憩。この2セット目の時点で完全にととのいました。洗い場や湯船などでスペース的には狭い感じだけど昔からあるであろう良い施設だった。じっくり休憩長めで７セット（ほぼ薬草）。サ飯はカレーと迷ったけど中華丼を食し、リクライニングで毛布をかけうとうと居眠りして小説読んだりして帰宅。完璧だ。

いやぁ渋い。所々を新しくした銭湯などとは違う。1Fは記念湯なる銭湯で、サウナニュー大塚は2F。番台でタオルやガウンを受け取り階段をあがる。休憩スペースから木製ロッカーの脱衣所までリニアで、早速浴場に入ると、湯船の縁に腰掛けて漫画を読んでる人。自由だなぁ。湯船の壁には謎の裸婦のデッサン。サウナは高温高湿でみるみる発汗。TVは無い。そのスペースは無い。水風呂はもう一つ冷たければの20℃程だが水道ドバドバで気持ちい。場内奥のドアの向こうには外気浴スペース。ベンチもあるが洗濯機もある、トタン屋根のもはや物干し台。ばあさん家。夜は照明もなく、すりガラスから漏れる蛍光灯の物悲しい光でノスタルジア。日中ならばビルに囲まれてはいるが気持ち良さそうだ。食堂などは無し。特に観光地でもない町の名も知れぬ古い民宿の侘びた風情いっぱい。大和絵みないなのが迎え撃つ仮眠室でうとうと。この渋さは割と好き。なんだかんだで、サウナ・水風呂・外気浴を8セット堪能。

先日のこと。新しい帰路を開拓。ついつい新規は億劫になるけれど、やっぱり初めて訪れる所ってワクワクして楽しい。妙に広いエントランス。中型の亀が水槽におり、奥の方にはなぜか座敷がある。浴場の天井も広く感じる。全体的に年季が入っているが、丁寧な時間を経たかの様なレトロ味は嫌いじゃない。サウナ室は中湿中乾でテレビの代わりにムーディーなジャズが鳴っている。サウナ内って時間の進みが遅く感じるので、演奏者と同じくらいとも言える密度で集中してリスニングしてしまった。繊細なギターのタッチミーツ滴る汗。常連さん達が世間話をしている。水風呂はキャパ２人程と狭めだが、腰あたりの深さで水温計は17℃をわずかに下回るぐらいで冷たくて気持ち良い。そして鮮烈なブルーのととのい椅子が２脚。目を瞑れば響くまろやかな水流の音。広いドーム状の洞窟にいるかの様。空いていたのも良かった。（火曜はサウナデーで混んでいたみたいby 常連）。月２でロウリュアウフグースもあるみたいだ。ガス型のサウナストーブだったけどどうやってロウリュするのだろうか。今度来てみよう。計6セット。〆の水風呂は浅めにして、暖かい身体のまま晩秋の夜道で完全にととのう。あと壁の絵がほぼマグリットだった。

年季の入ったこの銭湯は、帰り道にあるのでついつい吸い寄せられるようにして入ってしまうのだけれど、わざわざ電車に乗ってまでは来ないだろうな。きっと。それでも定員4＋α人の狭めのサウナにはテレビが無いのがポイント高い。有線のクラシックBGMがほのかに流れる。ぬるい水風呂か冷シャワーを浴び続けるのかは好み次第。クセの強いキャラがたくさんいるのが面白い。妙に光がビビッドに見えてくる３セット目以降。ラックスよりもスーパリッチに輝く玉の様な汗。ゆっぽくんスタンプラリーが始まっていた。夏とも秋とも違う得も言えぬ夜風が涼しくて気持ち良くて、肌が喜び、体毛が笑っていた。

帰宅の足を少しのばしてアクア東中野へ。サウナは多湿、単に混んでただけかも。でもやっぱりここの軟水は気持ちいいな。水風呂の表示は19℃ぐらいだったけれど、バイブラで体感はもっと冷たい。つま先もじんじんくる。ここの醍醐味はやっぱり露天にあるミニプール。この夏なので水温はぬるかったけれど、プカリと浮かんで目を瞑る、またはプールサイドに寝そべって腕と脚を投げ出す。木が激しく揺れている。風が身体を煽って意識が飛んでゆく。無を５セットでいい感じ。楽しくなってきてプールで調子づいていたら耳に水が入ってしまった。風呂場で跳びはねるも、なかなか取れない。気になって仕方がない。いつもは簡単にとれるのだけれど、今日のはかなり強敵だ。風呂から上がり、脱衣所で首を傾けてしつこく飛び跳ねても一向にとれない。ドライヤーで蒸発させようとしたけれどもうまくいかない。番台にある綿棒で弄ってみてもダメだ。とりあえず服を着て店を出る。ググってみたところの方法※を試して見ると、なんと秒速でとれた！瞬殺。すげぇ！！！
地味に感動して帰路につく。

※ https://www.nhk.or.jp/lifestyle/article/detail/00137.html
要するに、耳に水が入ってしまったアノ状態は、ごく少量の水が耳の奥の奥に表面張力でくっついているという状態らしく、押してダメなら引いてみろ的で、むしろ水を入れる！という方法。自然蒸発でも良いらしい。綿棒等でいじくるのはNG。思いっきりやってたけど。これで心おきなく水中で宙返りができますね。

映画館を出て、傾きはじめた日射しの中を夢遊者のように歩く。なんて蒸し暑んだ！少し歩いただけで汗が吹き出る。肌に張り付くTシャツが忌々しい。いっそ半裸で闊歩することができれば、堂々と表立って発汗してやるのにな、でも野外での水風呂の確保は難題だな、などとそうこうしているうちに駒込ロスコに到着。まばらなサウナ室では熱湯甲子園。そういえばいつもジャグジーで漫画（あだち充）を読んでるおじさんは今日はいないな。 夕暮れの時の外気浴。水色とピンク色が混ざり合う。すみれ色の微風が辺りを包み込む。あぁこれが世に云うトワイライト外気浴か。昼と夜とがゆっくりと入れ替わる。光から闇へ。お盆なだけに生と死とが交歓する。不思議なととのい。ナム〜。風呂上がりに一杯。本日メニューの豚バラの大根煮が美味すぎました。

昨日の悪天がまるで嘘のように鮮やかな青空が突き抜ける日曜日。風がそよぎ雲がなびく完全なる外気浴日和。２回目のレスタ訪問。やや混雑めだけど、広めのサウナ室内ではしっかり発汗。オートロウリュの熱蒸気が降り注ぎ、最上段にそのまま居続けたらほぼ火傷確実の高熱が全身をしばく。18℃設定の水風呂、アイスフレークなるものをたんまりと頭頂で山にして、深く瞑想。露天スペースの映画上映はやっぱり余計だと思うがしかし、風を浴び澄んだ空を仰いでととのってしまう。サウナ・水浴・外気浴のトリニティは無限ループ。何セットしただろうか。いつのまにか日は暮れていた。混雑めなので19時のアウフグースイベントは後ろ濡れ髪を引かれつつも、それまで十分に堪能したので欲張らずにチェックアウト。沖縄キャンペーンだそうで、果汁の酸味と炭酸がのどごしに映えるシークワーサーサワーを一息に飲み干して帰路につく。ごちそうさまでした。

最近は近所の銭湯３店を周回し続けてたためサ活ご無沙汰。雨降りの土曜午後、サウナはどこへ行こうかと考え、ここはあえて上野北欧に。わりと混んでたけれど、やっぱり良いなぁ。十二分な熱さと塩梅の良い湿度、薄暗い室内、方形の窓から覗く、小さくてだらしない石庭。雨粒がつたうガラス窓はまるで発汗した胸のよう。何度でも言おう、水風呂って気持ちいい！体も心もシャキッとする。若干の二日酔い具合も治る。北欧へは、露天風呂・外気浴スペースのために来ているといってもいい。寝椅子へ寝転び、雨降る空や濡れて滴る植物の茎の緑色から赤色のカーブを凝視する。時間のありのままを感じる。さすがに鳩の姿は見えないな。ショーシャンクの空ごとく全裸で雨を浴びる。露天風呂のぬるめのお湯が布団のようでうとうと。３時間1000円が良心的すぎるぞクイックタイム！

全く気取りのない安定のサウナ。ホーム感出て来た。17~℃の水風呂。ジェロニモ（常連に勝手につけたあだ名。ネイディブアメリカンの酋長みたいな雰囲気）を見かけてなぜか嬉しい気分。６セットup！ソーセージエッグ定食を貪る。ご飯は炊けてからずいぶん時間が立っておりパサパサしていて残した。常連さんはコンビニの飲食物ガンガン持ち込んでるんだけど、それもアリなんだな。

5/19(sun)真昼間。特に外気浴がしたかったので、豊島園庭の湯へ。天気も良い。男女共用バーデゾーンのフィンランドサウナは丁度ロウリュ＆アウフグース。カモミール香る湿潤の熱波による発汗。窓から覗く新緑の木々が揺れている。瞑想的空間。ほぼ最高。外に水風呂はないが手渡された氷を口に含んで冷たいシャワー。体をしっかり拭いて寝椅子にゴロン。あぁ、全身を撫でつける穏やかな風、柔らかい光、ジャグジーのあぶく音、楽しそうな人々！五月！優美な五月！水着で庭園を散歩、大きな鯉を眺めてたら虫に食われた。かゆい！みんな生きてる！プールではドーム状の天井を見上げて浮遊浴。お風呂ゾーンのサウナもたっぷり堪能。いいわ〜。

久しぶりに再訪、明るくて柔らかい水はやっぱりイイね。わりと空いていてラッキー。湿度高めのサウナ、上部席は熱々で汗だく。ブクブク空気を含んだ水風呂、銭湯では珍しい17℃設定、表示よりも体感冷たくてつま先にくる。そして屋外10m?ミニプール22℃辺り。全身を思い切り伸ばして両腕を広げ、息を大きく吸い込んで浮かび漂うオフィーリアスタイル。はたまた潜り沈む潜水浴で脳天までバッチリクールダウン。幅広のプールのへりで寝転び浴も。夜の微風と小さく舞う雨粒を全身で味わう外気浴、熱めの露天風呂に半身つかり夜風でうとうと。ぬるめの炭酸湯もあり。海ぶどう眺めて、お風呂目一杯堪能。仕上げに脱衣所の自販機、伊藤園のトマトジュースを一気飲み。つき抜ける爽快感。すばらしいアクア。ごちそうさまでした。I'll be back！