加ト大

とにかく熱いのなんの。久しぶりだからか。最上段だからか。私のコンディションの問題か。おのずといつもより回転が早い。

でも、15.6℃の水風呂は、いつものようにキリリと私を冷やす。外気浴に直行し、豪快にデッキチェアに寝転ぶ。目の前がいつもより早く回転を始める。

シャンプー、リンスやボディソープが新しい物になっていました。夏仕様のスッとするやつです。

金泉の湯。自宅で肉とビール。後は寝るだけ。そう。加ト大は、今、幸せの真っ只中にいる。

大垣に似たサウナ室も、水質抜群の水風呂も、気持ち安らぐ外気浴も、ほぼほぼ寝ながら過ごした。それくらい疲れていたということか。

極限まで多忙を極めると、魂が向かう。それが、猿投山サウナなのだ。

新緑生える五月晴れ。シャボン玉が舞い、飛行機雲を遠目に見ながら寝転ぶ。

GW真っ盛りの夕暮れ。サウナチャンスに恵まれた加ト大は、短時間で外気浴ができるおいでんをチョイス。

最上段には行けずとも、水風呂も膝を抱えて丸くなろうとも、畳にゴロンとなれずとも構わない。

シャボン玉を楽しそうに放つちびっ子。マット交換での「ごくろうさん」の声。ラストのみお世話になれたデッキチェア。それで十分。それで満足。

昭和の日に、午後一番のサウナプラザ。

土日とは違う白髪おじさま方。それでもみんな仲良し。昭和なおじさんが笑顔で通うサウナ…こういう老後もいいよなあとか思っていたら、サウナ室でうつらうつら。

切れ味抜群の水風呂に浸かり、ザ・トトノイイスにもたれかかる。いつも通りの60分ルーティーン。

一歩足を踏み入れると全身が感じる歓び。それが至宝サウナ。

ロウリュウは音でも楽しませてくれる。高く上げた柄杓から滴る水音。少しずつストーンにかける。1杯、2杯…当たり前のように5杯。体感温度は絶好調。アウフグースは華麗なタオル捌き。吹き出す汗を拭きながら存分に味わう。

14℃の水風呂が最高のご褒美。コールマンに寝転んで宇宙になる。また池田温泉がいいんだ、これが。

お待ちかね。からふろで瞑想に耽る。白にも黒にもお邪魔した。ストレスも時間も綺麗さっぱり忘れる。忘れられる者だけが前に進める説。それでよいのだ。

春の雨が降りしきる。心も身体も猿投をめざしたがっていた。

会員のため1000円ぽっきり。タオル付き、たっぷりラドン泉でこの価格。

十分な湿度あるサ室。だいぶ緩くなってきた水風呂がちょうどよい。雨粒を全身に浴びながらの外気浴も、ラドンの湯気を吸い込みながらの内気浴もいいのだ。

あのゴリラーマンが帰ってきた。40歳となり、日々多忙を極める彼は、スーパー銭湯でロウリュウを受けている。

感傷に浸りながら昼しょうぶ。なんと名東の日。初めてガラガラを引く。ついているな。

昼のサ室はこんなにも明るかったなんて。サウナフェスも延長。ロウリュウをいただく。

雲ひとつない春空の下、初夏のような日差しを浴びてととのう。加ト大が、ゴリラーマンを読んでいたあの頃を、ぼんやり思い浮かべていたことは、誰も知るよしもない。

とっておきでしょ／もうとりこでしょ／忘れないでよ／この快感を…

やはり高温サウナの最上段。変わらぬ熱さで私を迎えてくれた。フィンランドサウナ＋もしかり。追い蒸しボタンでイッツショウタイム。

お目当ての天然掛け流し水風呂も、足湯付きトトノイイスも優しいなぁ。

そして、岩盤浴デビュー。誰かの真似すればよいかと思いきや、まさかの貸切。

恐る恐るミュージックロウリュウサウナ。バスタオルを敷いて寝転ぶ。思わず頬が緩む。お次はセルフロウリュサウナ。ほうじ茶玉が溶ける音を聞きながら横たわる。服を脱ぎ捨てたい気持ちもいつしか忘れている。アイスルームで冷やしたら、ととのいラウンジへ。ハンモックで揺られながらうたた寝。飲み物が冷やせるのもうれしいな。

骨の骨まで／時を止めて

かっこいいズボンを購入した加ト大。心軽く花しょうぶへと足を伸ばす。

すぐにロウリュウイベント。「上段開きましたよ」のありがたい声に誘われるまま最上段へ。つぎは塩サウナ。貸切塩サウナで日本代表を観戦。サッカーはつい長居してしまう。

帰宅後、入店時にいただいた入浴剤を入れて、湯船に浸かる。汗の出がすばらしいのもサウナ効果か。

絶好の外気浴日和は、かきつばたへ。

みんなそう感じていたんだろうな。初めて椅子をあきらめて岩に腰掛ける。この感触も悪くないのだ。

アツアツ最高のサ室はそうでもないのにな。巡り合わせが悪かったのだろう。

今夜は、星空見えぬ夜空を見上げながら、ゆっくりと天然温泉を楽しむ加ト大なのだった。

いつも僕はひとりきり／フロに入って寝るだけ／いつも僕はひとりきり／明日のために寝るだけ

すっかり働く男と化した俺が、帰りにはあまみを身に纏うことになろうとは、この時はまだ知るよしもない。

入った途端、変化を感じるサウナ室。ちょっと待て。ちょっと待ってくれや。歓喜の雄叫びを上げたくなるほどである。

白デッキチェアに倒れた頃の加ト大は、壇蜜のささやく声が聞こえるほどであったとか、なかったとか。

荒れる波に船を出せ。それが人生。

いつものルーティーンで60分。キリリと冷えた水風呂からトトノイイスでふぅーと深い息を吐く。そうか。ちょっと弱っていたんだな。さてと。

荒れる波に船を出せ。それが人生。飲まれろ。飲まれろ。

やさしい気持ちでイーグルへ。

節目の夜。ここ3年の思い出を振り返りながら、じっくり5セット。

新しい館内着。内気浴にもコールマン。しばらく来れなかったが、着実にリニューアルは進む。

サウナ室のマットのめくれを直す。風呂桶に湯を入れて置く。旧館内着のFサイズが買えなくても気にしない。やさしい気持ちでイーグルを後にする。

こんなにも満足できて、こんなにもまた来たくなるところははない。

110℃くらいあるのに苦しくないサウナ室。キンキンなのにまろやかな水風呂。数は少なくても譲り合える内風呂のイス。ステーキのような生姜焼き定食。清潔な休憩室。女将さんはじめ、スタッフみなさんの笑顔。

前回の夏から半年か。いや、次こそは春にでもと固く誓う加ト大なのだった。

豚ロース生姜焼き定食

まずご飯がうまい。水がうまいからなのかな。生姜焼き一切れで、ご飯は進み続ける。味噌汁は懐かしい赤味噌

休日の真昼間から猿投山サウナという贅沢。

湿度高く静かなサウナ室。真冬だけ訪れる極上のシングル水風呂が最高なんだ。

今日も安曇野ヨーグルトをチビチビ飲みながら幸せをかみしめる。