蓮台寺温泉 清流荘
ホテル・旅館 - 静岡県 下田市 宿泊者限定
ホテル・旅館 - 静岡県 下田市 宿泊者限定
暗くなって、雨がスコールのようにプールの水面を叩いている。18:00を過ぎるとさっきまで子供たちの声で賑わっていたバーデゾーンには誰もいない。
青黒い空にライトアップされた椰子の木や大きな木々、奥にはほぼ満開の桜の木も見える。スコールの雨の光の線もライトアップされて、思わずぼーっと眺めていると、3年前バリのウブドでスコールの中で子供とはしゃぎながらプールで泳いだのを思い出した。
ケロサウナは20:00までと聞いていたので、宿にチェックインする前にお腹を満たしておいたのは、この最後の2時間に期待していたから。
4セット目。
雨に打たれながら、雨の森の匂いを感じながら裸足で石の路を歩く。その先にあるケロのログサウナには誰もいないことを知っている。
3セット目も家族3人で貸切りだった。そしてその最後に宿の人が薪を補充したことも知っている。
だから、ドアの向こうのコンディションは完璧に違いない。
入口でカモミールのアロマの小瓶を手にして中へ。薪の燃える匂い。室内全体がモワッと暖かい空気で満たされている。大雨の中を歩いて、こんな焚火の香りに迎えられるシアワセ。。
まずはセルフローリューを2回。そしてゆっくりと1番上の3段目に木の枕をセットして横になる。
ケロは表面が熱くならず肌が触れてもやさしく受け止めてくれる。天井に空間があるのでロウリュウの蒸気が降りてくるまでには時差があって、ゆっくり横になるとちょうどやってくる。
・・・静かな空間には薪の燃える音だけ。蒸気が落ち着くとまた2回ローリューして横になる。フィンランドの人もこうやって1人静かにローリューしながら色んなものを浄化させるのだろうか。。誰もいないし、きっともう誰も来ない。この空間に1人なのは贅沢だけど、暖かい薪ストーブの火があると安心して安らげる。
外に出るとまだ大雨。水風呂に仕立てた小さい
プールもあるけど、ここはサッと水シャワーを浴びて雨に打たれながらプールを目指す。歩いている途中でととのいの波が近づいてくる。。
誰もいないプールへ。。そして大きく息を吸って水面に大の字で浮かぶ。 ・・・・・。冷たくはなくほんのり暖かいようなその温泉水の中で無重力で漂うと、プールの水面を叩く雨の音もだんだんと遠のいていく。。。目を開けると暗い空と椰子の木。。もうここが何処なのか?この浮遊感は・・・新感覚。。はぁ〜
このままいつまでも浮かんでいられそう。。
まだ20:00まで1時間ある。このままあのケロを放っておける訳がない。蛙の声が森の奥から呼ばれている気がしてフラフラとまた石の路を歩き出した。
雨の日の清流荘ケロサウナ…ごくり。 また行く理由ができました。 ありがとうございます!
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら