地図からサウナが探せる！

千代野温泉

銭湯 - 石川県白山市

蟹ダンディ

2021.05.20

1回目の訪問

これまで全くのノーマークだった施設であり、地域である。しかし最近多くのサ友が訪問し、絶賛する当館。昨日の金城温泉でも2人からお薦めされた。これは行かねばなるまい。仕事を放って午後から愛車ジムニーを駆り、30分程で到着したが、弊社からのルートは他にも考えられる。どれがベストか？これは悩ましい問題だ。

当地はその名を冠する『千代野ニュータウン』という石川県民（特に加賀地方）で知らない人はいないだろうと思われる旧松任市内の団地の外れにある。
石川県は南北に細長く、小松市から金沢への陸路では高速道路、国道8号線、その他幹線道路を利用するが、当団地はそれらのちょうど間にあり、普段は行く用事がない。実際に学生時代の運送屋さんでのバイト以降立ち入ったことが無い。
東京の多摩ニュータウンと同じような問題を抱えており、住民の高齢化が進み、町会の運営にも支障をきたしているそうで先日から地元紙の特集記事では『限界団地』などと言われていた。そんなところにある温浴施設、地域に根差したところだと思われ、そこに聞くような激しいサウナがあるのか？半信半疑で入館、サウナセットの610円の券を購入し、暖簾をくぐる。敷く用のバスタオルが支給される。
ザ昭和のお風呂屋さんの脱衣場だ。さっさと脱いで浴室へ。身体を洗い、石川県あるあるのモール泉に浸かる。その横の水風呂で水通しをし、いよいよサウナ室へ。
んーん、熱い。これはいい。古さは否めず、板にも痛みが見受けられる。ストーブ左の上段はお絵描きマンが独占しており、逆サイドの上段に居する。バスタオルをしっかり敷かないと座面が熱い。
下段には常連と思しき爺さん。前日に新型コロナのワクチンを接種したそうでまだ痛い、と言っていた。この3人で代わる代わるサウナ⇨水風呂を繰り返す。出たところに出っ放しの水道があり、そこの桶で汗を流して水風呂は入る。サイズも十分で水も気持ち良い。
隣にある露天風呂は実際には屋内にあり、外気浴とはいかない。雨が降っていて出来れば気持ち良さそうだった。
4セット入ったが、10分までは1回入れたかどうか。ほとんど6,7分くらいだったと思う。私は地黒なのであまみは出ても目立たないのだが、隣のお絵描きマンの和彫りに匹敵するようなあまみが出た。

平日昼間だったので私とお絵描きマン以外ほぼ高齢者だったから空いていた。この立地、ユーザーを含め若者がドラクエでやってくることはないとは思うが、店は繁盛して欲しい。複雑だがこのままそっとしておくべきなのかも知れない、と思い後にした。会社へ戻ったらバレないようにしよう。