イモートタン・ジョー

2020.11.23

1回目の訪問

初投稿です。

幼少期より父から武術とサウナの教えを受け成人し労働して世界は広がり続けてきましたが、"聖地"がこれほどとは。

サウナに入るために友人達と遠く離れた静岡まで行く計画書を作成しましたが普段の旅行とかけ離れたもので

出発→しきじ→さわやか→帰宅

目的地だけで言えばたったの七文字ですが、されどそれは濃密な体験を孕んだもので

到着し脱衣のち扉を開けたその向こうに聳える荘厳な滝に感嘆の声を飲み込む。

否応なしに上がる心拍を呼吸で鎮めつつ身体を清め、お楽しみは後にとっておくために水通しはしないでおこうという理性と、香り立つ水飛沫がそれに反して欲情を掻き毟る。

サ室に向かう左足と水風呂を求める右足が股を裂き、のたうちまわった果てにドボン!

水質に召され口角が上がるどころか、成層圏まで飛んでしまいそうになるのを堪えて深呼吸をするとあたかも清冽な風を纏ったかのよう。

見渡せばどなた様も同じような顔をしており、これまでの善行が周知され悪行は脱衣棚に置いて来られた模様。

"聖地"がこれほどとは。

いいえ、まだサ室に入っておりません。

しきじ式と呼ばれるフィンランド→水風呂→薬草→水風呂→休憩を1セットとする行程を郷に入っては郷に従え、否、跪け。の教えを元に敢行。

フィンランドあちー!水風呂やべー!薬草湿度やべー!蒸気あちー!水風呂やべー!休憩?昇天?

を繰り返すモルモットの如く、4セット。

刺青のようなあまみを抱えて二階へ。噂のモクモク感はなく、精魂尽き果てた人々の骸(リスペクトを込めて)がそこかしこに転がっており浄土を連想しました。

友人達と落ち合って、しきじで夕餉のち晩酌。久しぶりに将棋も指しちゃったりしてチェックアウト時間にフロント集合だけ決めて、また散り散りに寝床へ。

通夜の蝋燭の如く、どの施設でも絶やさないイビキ族の洗礼を受け、耳栓を貫通した轟音により眠れぬ瞼の裏を見つめて浮かぶ荘厳な滝。

飲酒から2時間経過した午前1時30分にジャグジー→水風呂→薬風呂→水風呂の裏しきじ式を敢行して、今度こそ就寝へ。

しかし、イビキ族は勢力を拡大しており、ついに私は寝ずの番を覚悟して清掃終了まで読書に励み、早朝の人の少ない贅沢なひとときを堪能し、無眠で退館。

記念撮影をすべく車のフロントに立て掛けるスマホの角度に試行錯誤してると、常連と思しきスキンヘッドの男性が館内着での喫煙をやめシャッターを切ってくださいましたが陽光で館内着がオレンジに見え、ミシガン州サギノー刑務を彷彿とさせましたが多謝!!

また逢う日まで

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