@slow

2020.12.25

1回目の訪問

「○○っこ」というのは好きな津軽弁のひとつ。
「“お茶っこ”のみへ~」
「“歯っこ”みがきへ~」
などと言うが
「“リンゴっこ”食べへ~」
とは(たぶん)言わない。
ネイティブなツガリアンではない私には明確な判別はできない。


いかにも津軽の銭湯だな~。
とネーミングだけでホッコリできる
「はたけの“ゆっこ”」さんへ。

お察しのようにあたり一面畑や田んぼ。
絵に描いたような田園風景。
(街からさほど遠くない国道沿いでよい立地である。)

芸術にはモチーフが必要だが、ドシリと構えた岩木山が十二分にその役割を果たしてくれている。

ほぼ温度が変わらない熱めの“湯っこ”をたたえた浴槽が2つに洗い場。
サウナと水風呂はオマケ程度といった代表的な銭湯。
壁絵の山は不二か津軽富士か判別できぬほどはげているが、構いはしない。
外に出れば、モノホンの岩木山が見れるのだから、と思いきや
「露天は冬季閉鎖」の張り紙。
「ガラスが落ちて危険」ともある。
残念。
「鍵がかかってます」と注意があるにもかかわらず、なぜか施錠されていないのをいいことに
2人の若者(おそらくブームに乗っかってみただけといったエセサウナー)が禁を侵して外にでていったが、1分とせぬうちに戻ってきた。
エセサウナーが氷点下外気浴などというクレイジーチルアウトなどできるわけがないのだ。
(まともなサウナーもあまりやらないですね。)

クレイジーを突き抜けたフリークである私は、
氷点下外気浴に多少惹かれたが、全裸で閉じ込められたら恥さらしの上、下手すれば命にかかわるという事態を天秤にかけ、断念。

ととのい場は洗い場の椅子のみ。
コンディションは決してよくない。

ととのいは半ばあきらめ、失意のままサ活にのぞむとしようか。

肝心のサ室はさほど広くない。表示温度より体感は熱い。大きめの“峰イルミ”デジタル時計はありがたい。
ほぼ貸切だった為ノンストレス。

心地よい熱波に包まれる。

これは、意外になかなかいいぞ。

水風呂はややマイルドだが悪くない。
無色透明だが、温泉かもしれない。
洗い場で体を洗いもせず、屈み姿勢を訝しがられないか心配しつつも

higherhigher

一発でととのってしまった。

「大事なものは目には見えない」
これは真なり。

仕上げに熱々湯っこで克雪コーティング。

浴槽の温泉は心なしか土の匂いがする。
まさに「はたけのゆっこ」だ。

サウナ12分×2
水風呂2分×2
休憩5分×2

小雪がはらはら舞う
気温-1℃

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