純和風旅館 泉屋
温浴施設 - 熊本県 阿蘇郡小国町
温浴施設 - 熊本県 阿蘇郡小国町
【日本の古代サウナ】
'25-02-16、熊本城マラソンを走ったあと、車を飛ばして杖立温泉で一泊。
杖立温泉は、かつて九州の奥座敷とも言われた歴史ある山奥の温泉街で、大分県との県境にある。泉質・湯量に恵まれており、微かな硫黄の香り(ほぼ無臭)で透明な温泉でとろとろの肌触り。マラソン後の湯治場として最高の温泉でした。
泉屋さんには、入口には「古代伝承 蒸し風呂保存会 泉屋」の提灯が掲げてあり、蒸し風呂は①箱型(箱蒸し風呂)②個室寝転び型の「むし湯」の2種類があります。日替わり男女入れ替え制で、宿泊なら夜と朝で2種類入れます。一泊したので、まとめて2種類書きます。
①箱蒸し風呂は、「温泉の低温蒸気による1人用の縦型カプセルスチームサウナ」と言えば伝わるか?いや伝わらないか。形は「東京温泉」の写真でみた形状。木製箱の中にととのい椅子(や、お風呂椅子)が置かれており、座わり、首周り以外の蓋を全て閉じ、温泉スチームを全身で味わうもの。スタッフの方によると、平成元年に作ったそうな。杖立温泉では泉屋さんのみが設置。
首から上を出しているので、呼吸はラクで自分は20分くらい入って程よい発汗だった。何もすることがないので、ぼーっとマラソンの振り返りをしていました。
箱蒸し風呂がある浴室には、水風呂があり、こちらも絶品。箱蒸し風呂だけでは、温まった感がないので、温泉との温冷交代浴にちょうど良い。
②むし湯は、茶室のように小さな入口から屈んで入り、人工芝の上に寝転ぶタイプの蒸し風呂。天井は低く斜めになっており、頭の方が高く、足の方が低く、頭寒足熱、脚に熱が溜まりそうな作りになっていました。床の下を流れる温泉からの蒸気で、寝ころんだ背中がスポット的に熱い。静かな時間が流れる。
このタイプの蒸し風呂が、杖立温泉には昔から公衆浴場としてあり、その伝統を守るべく、今は12の温泉旅館が館内に取り込み、残している活動があり、これが冒頭で挙げた「古代伝承 蒸し風呂保存会」なんだそうです。
杖立温泉の夜は星が美しく湯煙が幻想的。昼は「蒸し場」という、温泉蒸気がコンロのように吹き出す無料で使える調理場で、野菜や卵を蒸籠で蒸して、楽しく美味しい体験ができる。
素晴らしい温泉街でした。泉屋さんの食事も美味しく盛りだくさんなので、宿泊するなら2食付がおすすめです。
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