サンム

2021.04.29

1回目の訪問

愛知岐阜の名店を巡るサウナ一人旅。 記念すべき第一弾は「田辺温熱保養所」さんに訪問。岐阜県の大垣駅より名阪近鉄バスに乗り万石停留所で下車後、数分の場所にある。

事前の予約が必須。料金は1900円。持ち物としてバスタオル、フェイスタオル、部屋着の持参が別途必要となる。フラッと立ち寄ることはできないので注意。

当施設へ訪れた目的は最早サウナではない。日本古来の蒸気風呂、その名も「薬草樽蒸し」を体験するためだ。池袋かるまるさんにも蒸しサウナがあるが、当店はその開発にも一役買っており、いわば本家本元。正真正銘のオリジナルである。

女将さんから館内の丁寧な説明を受けた後、衣類を脱ぎ捨て、足早に樽に入り込む。さながら宇宙船のコックピットのような空間だ。かるまるのそれとは異なり、縦に長く、内部もゆったり目の作り。頭上には果てない闇が広がる。

樽の中央部にデンと仁王立ちをし、立ったまま黙々と蒸される。一人サイズなので己だけの空間。滋賀の伊吹山由来の薬草の香りが鼻から抜け、何とも心地良い。

蒸気は下から上へと立ち昇るため、上半身だけで無く、足先まで満遍なく温まる。 身体の表面はものの数分で赤くなり、血管の収縮によって、綺麗な斑点模様が浮かび上がる。

1セット目は6分程入っていられたが、セットを重ねるごとに身体が芯から温まるので、長くは居られなくなってくる不思議。表面を物凄い勢いの蒸気が刺激するので、長く入り過ぎると痛いと感じるレベル。何事も適度が肝心。ムリは禁物。

水風呂は無く、傍らの立ちシャワーにて火照った身体を冷ます。そのまま樽の横に置かれたととのいイスにて小休憩に入る。

これを3セットした後、用意した部屋着に着替え、畳の休憩室で大休憩を取る。木の枕を頭に据え、毛布を被る。適度な音量のヒーリングミュージックと相まって何とも幸せな時間だ。このルーティーンを2回繰り返した。

滞在3時間弱であったが、日々の喧騒から離れ、ゆったりとした時の流れを感じ、心身共に安らぐことができた。まるで実家で正月の平和な時間を過ごしているかのような感覚。

いつもはサウナの点数を付けているが、ここではその様な評価は野暮。

ご夫婦にも暖かく迎え入れていただき、ご丁寧に接遇いただいた。旅の醍醐味であるが、同じ時間帯の利用者ともサウナの話題を中心に色々な話をした。

また癒しを求めて訪れたいと心の底から思いました。他の施設とは一線を画す、唯一無二の存在です。有難うございました。

次に目指すのは同じく大垣の「大垣サウナ」さん。県外にも轟く噂の名水と鯔背な雰囲気を堪能したい。まだまだ旅は続く...。

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