【閉店】そしがや温泉21
銭湯 - 東京都 世田谷区
銭湯 - 東京都 世田谷区
今年度いっぱいを以って閉店になると耳にして、居ても立っても居られず、無理くりでも時間を作ろうと躍起になってはみたものの、中々思うように事は運ばず、年明けのこのタイミングになってしまった。
『そしがや温泉21』さん。生まれ育った町からは程近い距離にある。少し前に訪れた時はぷかぷかとプールに浮かんで、我を忘れて童心に帰ったものだ。あのワクワク感がもう味わえないと思うと、やっぱり淋しく思う。
駐車場はパンパン。受付にもひっきりなしに人が押し寄せている。最後の時を惜しむのにはまだ早いかも知れないが、同じような感情を持ってここに訪れた人はきっと多いのだろう。
一番下のロッカー。荷物は入れにくいけど、その分、床暖房の温かみを感じられる。この小さな気遣いも簡単には真似できないよな、なんて思いながら、一歩一歩その足元を確かめるように浴室へと進んでいく。
想像通り、沢山の人々が思い思いの時間を過ごしている。賑やかとはこういう光景のことを指すのだろう。ぽっかり空いたスペースを見つけて、黒湯の天然温泉に身を投じる。
♯サウナ
大画面の大型TVに映し出されるのは、日本の国技大相撲。サウナ室前には案の定行列が出来ていたので、浴槽の縁に座って順番待ちをしながら、闘いの様子を見守る。
5名の人数制限と10分の時間制限があるが、存外回転は早く、ものの5分ほどで自分の番になった。手元のフックキーを使って入室してまず初めに思ったのは、調光の素晴らしさ。暗すぎず、明るすぎず。やけに落ち着ける。
浴室の賑わいは何処へやら、サ室にはTVはおろかBGMの一つもない。その絶妙なライティングに包まれながら、黙々と汗を流すのみなのである。マット交換の際はスタッフの方が皆まで言わずとも、率先して手伝う文化が出来上がっている。
折角だからと、無料で利用できるミストサウナにも入ってみた。メインよりは低温だが、こちらも静かで落ち着ける。素晴らしい環境に思わず顔も綻ぶ。
♯水風呂
こじんまりとしたサイズ感だけど、その水質は驚くべきレベル。天然温泉×軟水×トルマリンのハイブリッド。ひゃー。まろやかってこういうことなんだろうな。
これを水風呂と呼ぶかはさておき、身体を冷やすための方法として冷凍サウナの備えもある。一人用の電話ボックスみたいな形をしていて、氷点下の冷気浴が楽しめる。
♯休憩
ひとたび屋外に出ると、そこには10mほどのミニプールが広がる。そしがやさんと言ったらやっぱりこのプール。泳がずには居られない。水風呂で身体を引き締めてから、ぷかぷかと漂うのが最高。
湯上がりはテラスで休憩。微睡む。長い間お疲れ様でした。
男
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら